Underground Magazine Archives

雑誌周辺文化研究互助

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もくじ

鬼畜系

鬼畜系サブカルチャーの終焉/正しい悪趣味の衰退

鬼畜たちの倫理観──死体写真を楽しみ、ドラッグ、幼児買春を嬉々として語る人たちの欲望の最終ラインとは?

吉永嘉明『自殺されちゃった僕』解説◎春日武彦「掟破り、ということ」

Jam&HEAVEN

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百恵ちゃんゴミ箱あさり事件で有名になった自動販売機ポルノ雑誌『Jam』の編集長が明かすその秘密―わしらのフリークランド(宝島1979年12月号)

近藤十四郎インタビュー(『HEAVEN』二代目編集長)

隅田川乱一インタビュー(『Jam』ライター&コンセプター)

山崎春美インタビュー(『HEAVEN』三代目編集長)

高杉弾インタビュー(『Jam』『HEAVEN』初代編集長)

高杉弾インタビュー「ぼくはプロの編集者であったことなどなかったし、むしろ編集者に変装した変質者でした」

 

スーパー変態マガジン Billy

1982年

山崎春美のスーパー変態インタビュー(第1回)「逮捕後の変態ロックバンド スターリン 遠藤ミチロウ」

山崎春美のスーパー変態インタビュー(第2回)「ウンチでビルが建った!? 群雄社代表取締役 明石賢生」

 山崎春美のスーパー変態インタビュー (第3回)「女房の流産を心底喜んだ!? 異端漫画家 蛭子能収」

 

月刊漫画ガロ

1992年

花輪和一インタビュー(ガロ1992年5月号)

ねこぢるインタビュー「ゲームの世界に生まれたかった」(ガロ1992年6月号)

1993年

丸尾末広インタビュー(ガロ1993年5月号)

山野一「食えませんから」(ガロ1993年6月号)

1994年

混沌大陸パンゲア刊行記念/山野一インタビュー(ガロ1994年2月号)

 

ねこぢる山野一

1992年

ねこぢるインタビュー「ゲームの世界に生まれたかった」

1993年

山野一「食えませんから」(ガロ1993年6月号)

1994年

混沌大陸パンゲア刊行記念/山野一インタビュー(ガロ1994年2月号)

1995年

山野一インタビュー「カースト礼賛」(ユリイカ総特集=悪趣味大全)

1996年

山野一ロングインタビュー 貧乏人の悲惨な生活を描かせたら右に出る者なし!!(東京公司編『危ない1号』第2巻 特集/キ印良品)

ねこぢるインタビュー「なんかシンクロしちゃってるのかな、とかたまに思ったりして」(文藝1996年冬季号)

1998年

マンガ狂い咲き 山野一 ~アセチレンからドブの上澄みまで特殊全般~因業製造工場へようこそ!(BUBKA1998年1月号)

マンガ狂い咲き かわいくってざんこくな本棚のペットねこぢるの飼い方/鬼畜なねこちゃんの何かがわかる本/特集ねこぢるマンガの生態(BUBKA1998年1月号)

ねこぢる追悼ナイト@新宿ロフトプラスワン(根本敬×白取千夏雄×サエキけんぞう×鶴岡法斎)

2000年

ねこぢるyインタビュー ねこぢる/ねこぢるy(山野一)さんにまつわる50の質問(文藝2000年夏季号)

2005年

「自殺されちゃった僕」刊行鼎談(吉永嘉明×山野一×根本敬)

2006年

対談◎吉永嘉明×山野一「自殺されちゃった僕たち【Vol.3】正しく失望せよ!」

2008年

対談◎根本敬(特殊漫画家)×山野一(漫画家)「いまも夢の中にねこぢるが出てくるんです」

その他

特集・僕と私の脳内リゾート──ブレイン・リゾーター高杉弾とメディアマンのすべて

メディアマンライブトーク──高杉弾とメディアマンのすべて

蓮の花

4才から9才まで川崎の土手の下に住んでたんだけど、そこには蓮の池があって、毎年沢山の花が咲いてすごく綺麗だった。それで実がなると近所の悪ガキと一緒に池にズブズブ入って実を取って食べてたんですよ。蓮の池って結構深いんだけど、水面が鼻ギリギリになるくらいまで入って取ってたの。よっぽど腹が減ってたんだろうね(笑)。味は淡い味でコリコリしててすごく旨い!

それで実を取っている時に、フト見上げると、頭上に蓮の花があって、さらにその上には青空が拡がってる、つまり蓮の花を下から見るっていう、あの極楽のように美しい風景を僕は5才の時に体験しちゃったんだよね。あのときの美しさと気持ちよさは、僕の全ての原点になってるんですよ。

 

自販機本との出会い

『冗談王』が創刊号でつぶれちゃって、僕は大学中退して手伝ってたからいきなり失業(笑)。それでアメリカにいったり原宿でTシャツ売ったりしてブラブラしてたら、ある日ゴミ捨て場でエロ本を拾ったのね。それで家に持ち帰って見てたら、写真がすごくいいんだよ。版元をみたらエルシー企画ってあったんで、次の日さっそく電話して編集部に遊びに行って、そのままアルバイトに入ってスキャンダル『スキャンダル』の「Xランド」という8頁を編集したの。それが自販機本との出会いですね(笑)。

あの頃は自販機本の黄金期で出せば売れるという時代だったから、僕らみたいなわけの分からない奴にも作らせる余裕があったんだね。それに編集者は全共闘世代の人が多かったから、僕らみたいな下の世代に興味を持ってくれたんだと思うよ。それで『Jam』や『HEAVEN』を作ったんだよね。僕はポルノもエロもいまだに好きで、そういう業界とはつかず離れずで付き合ってるんですよ。やっぱりポルノ業界って山師みたいそうなとこあるからさ、そういうの大好きなんだよね(笑)。

 

作文

作文を書き始めたのは大学に入ってからで、『便所虫』と『BEE-BEE』というミニコミ誌を作ってたんですよ。でも内容が過激なんで、教授には疎まれてたし、体育会系からはよく襲撃うけたりしてた(笑)。僕は不良系が好きだからふざけた文章しか書かなかったんだよね。それで『BEE-BEE』が『本の雑誌』主催の第1回全国ミニコミガリ版誌コンテストで優勝して、椎名(誠)さんに「遊びにきなさい」って電話もらったりしてね。

でも本格的に書くようになったのは、『冗談王』という雑誌の編集を手伝ってからだね。その時「高杉弾」っていうペンネームを考えたんですよ。

本当は僕は漫画家になりたかったんですよ。でも絵がダメだったし、その頃不条理漫画は許されなかったからつまらなくなっちゃって、それで作文の方にいってしまったのかなぁ。

 

カメラとステレオ写真

どちらも趣味で始めたんだけど、赤瀬川(原平)さんのおかげでステレオ写真というものが脳内リゾート開発にすごく役立つ、脳内リゾート開発を説明する時に、ステレオ裸眼立体視トマソンは具体的にわかりやすいんだよね。誰も言葉でいえなかったものを面白いんだって思えるようになることが脳内リゾート開発だから。

それに写真ってある意味でその人の頭の中が出るから、いくらいいカメラ使ってもいい写真がとれるわけじゃないでしょ。僕は写真が大好きで、それも他人が撮った極上のものが好きだから、集めているうちにたまっちゃって、それで『写真時代』に「海外面白写真」の連載を始めたんですよ。

 

音楽

音楽も笑いと同じで、人間の悲しみや苦しみを救ってくれるものだから、生きていくためには絶対に必要だと思う。特に音楽って祝祭空間だからさ。ロックコンサートなんてまさにそうだよね。

僕の大好きなボブ・マーリーの曲なんかも虐げられた人達がパワーを持つための音楽だし、そう考えると、アジアや赤道文化圏の音楽、あそこは自然は過酷だし有色人種だから貧乏で虐げられてる、そこで発生した音楽が世界で一番いい音楽だと僕は思ってる。

レゲエのほかにもジミヘンやオーティス・レディングも大好きだし、あとはジャズ。ジャズは植草甚一さんに教えてもらったの。あの人は僕の先生だから。やっぱり自分を支えてくれる音楽ってだいたいの人が持ってるでしょ。

で、音楽はつまりはメディアでしょ。ある精神を違う時代の人達につないでいくという意味でね。だからやっぱりなくてはならないものだと思うよね。

 

モダン・プリミティブ

これって面白い言葉だよね。ヨーロッパの進んだ文化の人達が刺青してるでしょ。最初は絵を入れてたんだけれど、最近流行ってるのがアフリカの原住民が入れてるような文様なの。原始をモダンなものとして捉えてるんだよね。刺青のほかにもピアシングとかボディペインティングもそうだけれど。

これは何故かというと一つはキリスト教世界の成れの果て、もう一つはアイデンティティを求めてる。自分はドイツ人だ、とかさ。でもそういうことをいい始めると世界がどんどん厳密になってしまって、自分の皮膚から内側が俺、ってなってくるでしょ。だから刺青もピアシングもマニキュアも境界線と同じなんだよね。でもそんなこと言ってるの、日本では僕だけなんだけどね(笑)。

 

MONDO

これは日本に入って来たときに誤解されたよね。なんでもかんでもヘンなものをMONDOだってしちゃって。MONDOはもともとはイタリア語でWORLDのことなんだけれど、これを聞いたアメリカ人がすごくヘンな響きにきこえたらしくて、それで60年代にヘンなものを創ってる人達のことをモンドピープルって呼んだのが始まりだよね。

それでラス・メイヤーアンディ・ウォーホル、ジョン・ウォータースなんかが「モンドカルチャー」とか「モンドニューヨーク」なんて言い出したの。要するにアメリカのアングラでもサブカルでもない、政治性を持たないマヌケな文化をそう呼ぶようになったわけだから、60年代でMONDOはなくなっちゃってるんだよ。

で、MONDOを日本語に訳したらひょっとこだよね。ひょっとこっていうのが一番近い日本語だよ(笑)。

 

トライアングル

ポルノ関係を置いてたから、いかがわし店だって思ってた人もいるかもしれないけれど、あれはあくまでもビデオ屋(笑)、しかも日本で紹介されてないような芸術性の高い作品を紹介したくて始めたんだから。でも自分の意志に反してポルノだけ買いにくるお客さんもいたよね。でも、自分の好きなものばかり並べてて、それをお金と引換にするという行為がだんだんイヤになってきちゃってさ、それで結局2年くらいでやめちゃったんですよ。でも今考えてみるとあそこは高杉弾の脳内リゾートを商品化して売ってるような場所だったかもしれないね。ビデオやポルノや写真集や玩具や、全部面白いものばっかりだったよね。

 

ポルノとエロ

日本ではセックスカルチャーとポルノカルチャーとエロティックカルチャーって全部ごちゃまぜになってるでしょ。僕はそれが嫌いでね、ちゃんと分離してほしいと思ってるんですよ。ヨーロッパなんかではちゃんと分離されてるんで混乱することがないんだよね。要するに日本にはポルノグラフィしかないでしょ。スカートの中を撮ろうとするのはポルノなの。スケベを見せるのがポルノで、スケベな恰好をしてない人に対して猥褻さを感じるのがエロティシズム。だからポルノとエロって別のことなんだよね。僕はその全部が好きだけど(笑)。

 

シーメール

これは十年くらい前に、アメリカのポルノグラフィの中から突然変異みたいにして出てきたもので、本当はアメリカのポルノグラフィの中にしか存在しない。男と女、それからレズ、ホモの組み合わせ以外に何かないかって考えた人がいて、それでシリコンで胸ふくらませてチンチンついてる、両刀使いのヤツを登場させてさ、組み合わせを多くして商売に利用したのがシーメールなの。だから決してプライベートな部分から発生したんじゃないんだよね。タイにもシーメールみたいな人達がたくさんいるけれど、あれはただのゲイですよ。

 

コメディ

蓮の花と同じで、笑いは僕の原点なんですよ。笑ってごまかすってこともあるし、笑いって人間を不幸から救えるでしょ。人間なんて本当は苦しくてやってられないじゃない。まともに生きてれば辛いことばっかりで。でも笑いはその辛さを救ってくれるんだよね。僕は何があっても笑ってるのが好きなの。だから全てを冗談で乗り切ったりする(笑)。だから笑いっていうのは僕にとってすごく大きな要素なんですよ。だから世界中のコメデイやジョークをすごく気にしながら見てるよ。

サタデー・ナイト・ライブ」なんかを見てるとさ、日本人の笑いってレベル低いなって思う。でもそれはしかたないんだよ、日本には宗教がないから。セックス、差別、宗教ってジョークの三大ネタだから。

 

臨済

何で臨済かというと、僕はいろんな宗派の本を読んだんだけど、臨済って坊主はまさにロックンローラーなんですよ。今でいったらね、キース・リチャーズみたいなやつ(笑)。ブルースマンなんだよね。『臨済録』を読むとさ、とにかくすごい坊さんで、弟子がいやでしかたなくて「おまえらみたいな馬鹿に何も教えることはない」って殴ってばっかりいるの(笑)。実際『臨済録』という本はすごく面白い本で、臨済的な、或は臨済禅的なものの考え方が自分にすごく合ってるんですよ。もう自分の教科書として使ってるから(笑)。それで或る時期から翻訳を始めたんだけれど、まだ出来上がってない。でもこれを高校生なんかにも通じる言葉で翻訳したいんだよね。で、完成したら英訳してアメリカで一儲け(笑)。

 

脳内リゾート開発

脳内リゾート開発っていうのは結論から言うと、無駄なことだよね。裸眼立体視なんか出来なくてもいいって言っちゃえばそれまでだから。生きていく上でトマソンとか知らなくても影響はないわけだから。でも一度知ってしまうといくらでも面白がれる。以前から赤瀬川さんや南(伸坊)さんがやってたことを言葉にしたのが脳内リゾート開発だから。ネーミングは赤瀬川さんなんだけど、この言葉を聞いた時は目から鱗が落ちた(笑)。赤瀬川さんて目から鱗を落させる天才だから。僕は生活っていうことにあまり興味がなくて、だって嫌だと思ってても自然に年はとっていくわけだし、そのうち誰だって死んじゃうんだから。だから人間の一生にあまり必要ないけれど、面白いことをたくさんやって楽しみたいの。

「自分度」の強い人って楽しめないでしょ。唯一の自分っていう関係性で世の中を見ちゃうから。そうすると他人にとっての社会と自分にとっての社会があまりにも違いすぎるんでそこでギャップと思い込みが出来ちゃうよね。

そうじゃなくてさ、社会って人間の数だけあるんだよね。社会っていうのは一人一人の脳味噌が作ってる。そう思えないから真面目になっちゃって、自分で自分を束縛してしまって、楽しむことができないんですよ。

脳内リゾートは本当は誰にでもあるんだけど、開発っていう部分がポイントでさ、それをするかしないか、自分の中のそういうものを重視するかしないか、そこの違いなんですよ、結局ね。

 

大麻と麻薬

僕は人間にとって気持ちのいいことは全ていいことだと思ってる。ただ快楽はつねに不幸と引換だから、好奇心なんかで麻薬に手を出すやつは最悪だけどね。でも麻薬を必要するヤツは絶対にいるんだよ。必要のないヤツがやるから不幸になるの。

もう一つ大きな問題は、大麻は麻薬じゃないってこと。あれは岡倉天心も書いてるは昔はお茶の友として使われてたんだよね。仏教関係者もやってたしね。麻薬は依存性があるけれど大麻にはない。法律だって麻薬取締法と大麻取締法って分かれてるでしょ(笑)。

とにかく麻薬であれ大麻であれセックスであれ気持ちいいものはみんないいの。でもそれを説明するのはすごく難しいから、そういうことを語る時には人を選ばないとダメでしょ。「倶楽部イレギュラーズ」読んでる人の中には「この人絶対にラリって書いてる」って思う人もいるだろうし(笑)。

 

椰子の実と赤道文化圏

これまでの学問や分類だと、地球を宗教や経済で区切る捉え方でしょ。でも気候で考えた場合、一番暑い赤道っていうのがあって、そこには共通する文化があるはずだって思ったんですよ。で、赤道文化に共通してあるのは椰子の木、さとうきび、要するに砂糖だよね。砂糖は熱帯に住んでる人にとって重要なエネルギー源だから、砂糖を食べないと死んじゃうわけね。

それで暑さに耐えるために脳味噌から脳内麻薬みたいなものを出してなきゃ耐えられない、その麻薬を出すのが砂糖じゃないかと僕は思ってる(笑)。砂糖の副作用が文化を生み出すもんじゃないかと思うわけ。そういう研究してる人っていないかも知れないけど、僕はすごく興味がありますね。

 

コンピュータとデジタル文化

僕も随分前からコンピュータを使ってるけど、デジタル文化って大嫌いなんですよ。でも道具として便利だから、それで使ってるんだけれどね。

世の中にはコンピュータは生き物だ、みたいな言い方する人がいるでしょ。確かにシリコンチップっていうのは組織が生命体と似てるけど、脳味噌の中にあるニューロンと同じ働きをしてるからね。でもそれは結果論であって、ニューロンを創ろうとしてコンピュータをつくったわけじゃないんだから、発生が違うよ

。ニューメディアやインターネットが世界を変える、なんて言うけれど、バカヤローだよね(笑)。あと5年もすれば、必要としない人達は撤退すると思いますよ。

 

メディアマン

僕はいろんな仕事をしてるんで、自分のことを他人に説明する時に、自分と他人の間にもう一人の自分を置くと便利だな、って思ってそれで気がついたのがメディアマン。例えばAさんが思ってる高杉弾とBさんが思ってる高杉弾って違うヤツだろうし、その両方の高杉弾は、僕から見たら高杉弾ではないわけですよ。それは僕にとってはどうでもいい事なんだけれど、あちこちに僕の知らない高杉弾がいると分かりにくくなるんで、それで自分と他人の間にメディアマンというのを作って、そのメディアマンからいろんなことを他人に発信してみようと思ったの。だから、ヘンなこと書いてるって思われても、それはメディアマンが書いたことで僕には関係ない(笑)。

 

— 青林堂『月刊漫画ガロ』1997年3月号

 

高杉弾の作文

というようなわけで、世の中の大半は阿呆か間抜けか精薄のいずれかであるような気がするが、一説によると、現代の中高大学生は読めない書けない話せないの三重苦であるからしてこれはもうほとんど文盲の世界であり、これからの日本は彼ら多くの文盲世代を養っていかねばならず、そのためには国家規模の財テクもやむをえない。原発も心要、場合によっては自衛隊の海外派兵、核の保有。インテリなどというものは世の中に存在せず、したがってインテリジェンスなどという幻覚にうつつを抜かしている馬鹿どもは遠からず馬脚をあらわし路頭に迷う。「新しい」とか「カッコいい」とかいったその場しのぎの幻覚に惑わされている輩も同様、次第に精神の不調をきたし挙げ句は脳髄に黴(かび)を発生させて憤死するであろう。

―腐っていく「私」と現代の日本(『百人力新発売』)

 

夜、きれいな夕焼けが終わりに近づき、夜がやってきます。遠くのビルにあかりがついて、テレビはニュースを放送している。空には星がまたたきはじめ、気もちのいい風が窓をふきぬけていく。飛行機のとんでいく音がきこえたかと思うと、どこからともなく静かな音楽が流れはじめ、ここちのよいリズムとともに部屋の中に広がっていきます。植物たちが秘密の会話をささやきはじめ、時間はゆっくりと流れていく。

夜は都会の神秘。夜は都会の暗号。やがて音楽は終わり、部屋はふたたび静寂をとりもどす。テレビ画面に映ったおねえさんが、無音の笑いを投げかけています。夜。子供はなにもすることがない。

―乱調少年大図鑑(「Boom」連載)

人の命を奪う刑罰(死刑)と人の自由を奪う刑罰(終身刑)にまつわる報告

「人の命を奪う刑罰」

発表者:●●●●

報告者:虫塚虫蔵

2018年7月6日脱稿

まえがき

今回の発表は『死刑その哲学的考察』(萱野稔人ちくま新書、2017年)という書籍をまとめたもので、本書では死刑制度をめぐる様々な問題、存否、意義、そのあり方について5章にわたって考察されている。この発表では各章のメイン・テーマをピックアップし、根拠となる筆者の主張をその都度提示する構成となっている。

まったくの蛇足になるだろうし、あまり他人のふんどし(発表)で、くどくど私見を述べるのは忍びのないことなのだろうが、それでも付け加えておかねばならないことが二件ある。

2018年7月6日深夜から早朝にかけて、ぼくは徹夜でこのレポートを仕上げてて、6時ごろにようやく書き終わり、先ほどまで仮眠を取っていたのだが、寝ぼけまなこで朝9時に起きた時、同時に入ってきた二つの速報が「大雨による休校」と「松本智津夫死刑執行/オウム死刑囚7人同日死刑執行」であった。

まず徹夜で今日発表する予定のレポートを仕上げた意味がなくなった。

次にこのレポートで再三言ってきた「死刑でなく終身刑」というロジックが、全くの机上の空論であるということを思い知らされた。このロジックが通用ないし実現するには、おそらくまだまだ遠い未来なのだろうから。

二つのニュースは自分にとってダブルパンチ以外何者でもなく、とりあえず寝ることにした。「因果」というものがこの世にあるのならば、これを「因果」と呼ぶのかもしれない。

まず第1章では「文化相対主義」と「普遍主義」

を対立軸に死刑の是非について論じられている。「文化相対主義」とは、それぞれの文化によって価値観が異なる以上、あらゆる文化に適用できるような「絶対的な正しさ」は存在しないという考え方で、死刑に関しても、あくまで「文化の問題」として相対的にとらえ、各国の価値観に基づいて死刑の是非は判断されるべき、といったものである。。

一方で「普遍主義」とは、それぞれの文化を超えて適用できるような「絶対的な正しさ」が存在するという考え方で、例えば人権が「文化の違いで損なわれてはならない」のと同じ次元で、死刑に関しても普遍的な立場から論じるといったものである。

なお日本が死刑制度を維持している根拠として、しばしば持ち出されるロジックは「死刑は日本の文化だから」という“文化相対的“背景が挙げられるが、欧州各国は「死刑は文化だから」というロジックでは最早死刑を正当化することはできないと考える。

両者の意見を掛け合わせると「たとえ文化でも死刑を正当化できるのか」という問題になる。これが「文化相対主義」と「普遍主義」の対立構造である。

筆者の主張としては「死刑を肯定するにせよ否定するにせよ、できるだけ普遍的なロジックで考えなくてはならない」というもので、普遍主義寄りの立場を採用している。

 

第2章では「死刑制度の意義」

について論じられている。そもそも死刑は刑罰であり、人の命を奪うことが前提となっているが、死んだ方が楽だと考えるような犯罪者にとって、死刑は犯罪の抑止どころか、より凶悪な犯罪を誘発しかねなく、これでは死刑が刑罰としての意味をなさない可能性がある。

ならば、死刑よりも仮釈放なしの終身刑を極刑として導入した方がいいのかもしれないが、これを行ってしまうと”死刑を廃止しなくてはならない“という問いが浮かび上がる。なぜなら、死刑が存置されている限り、凶悪犯罪者に対する極刑は終身刑でなく死刑にならざるを得ないからである。

なお、日本には仮釈放付きの無期懲役刑が終身刑の機能を果たしており、もちろん無期懲役刑と終身刑は仮釈放の有無で明確に区別はされているものの、すべての受刑者が仮釈放になるわけでもなく、無期懲役刑は実質的に終身刑化しつつある。

これら制度を踏まえた上で、どれを凶悪犯罪者に対して適用すべきか考える上で、無視できないのは被害者遺族の感情である。とくに凶悪事件の場合、被害者遺族にとっては、加害者に極刑の死刑を科すことで被害者に報いたいという応報感情が存在する。

こうした応報感情がある以上、極刑に終身刑より死刑を求める流れは至極当然のことと思われる。ただし、被害者遺族の中には加害者が死んで簡単に全てを水に洗い流すような「ご破算」に納得がいかないものも多く、むしろ加害者に死刑よりも終身刑を与えることでより強い苦しみを生涯かけて与えることができるとわかれば、被害者遺族はより強い応報感情を満たせる場合もあり得ると述べられている。

実際、死刑と終身刑のどちらが苦しいかは、それぞれの受刑者が持つ考えによって異なってくるため、一概にどうとは言えないが、死刑が常に終身刑より苦しい刑罰になるわけでないというのは、下記に挙げるフランスとイタリアの事例*1をみても明白なことである。

しかし、道徳的歯止めという視点から考えれば、終身刑よりも死刑の方に意義が見いだせることがある。なぜなら、死刑制度には「命をもって罪を償わなくてはならない」という誰しもが納得できる道徳的な「歯止め」を見いだせ、これこそ死刑がここまで支持されてきた一つの背景にもなっている。そのため、死刑を廃止するとなると、前述の「歯止め」を取り払ってしまうことにつながってしまう。

しかし、「命を持ってしか償えない罪もある」という道徳的歯止めも「どうせ死ぬつもりなら何をしてもいい」という凶悪犯罪者の前では意味をなさない。そこで、犯罪者を司法によって罰した上で、死刑に処さなくてはならないという行為が必要になる。処罰することで死ぬこと以上の意味を、命による償いに付与することで、「死ぬのなら何をしてもいいというわけでない」という道徳の証明がなされる。

我々が凶悪犯罪者にとって強い処罰感情を抱くのは、その処罰によって道徳を証明する必要があるからで、「死刑の是非を考えるには、道徳の根源に迫ることが必要になる」と筆者は主張している。

 

次に第3章では「人を殺してはいけない」

という道徳的観点から論じられている。

例えば「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いに対しては「悲しむ人がいるから」「自分がされたくないことを他人にしてはいけないから」「誰も他人の命を奪う権利をもっていないから」など至って道徳的といえる回答が用意されているものであるが、いずれにせよ限定的なパターンに収束される。

なお、筆者によれば、これら回答には「なぜを人を殺してはいけないのか」という問いに対する「究極的な」回答には程遠いものだという。

例えば「自分がされたくないことを他人にしてはいけないから」という回答には「自分も殺されていいと思っている人は他人を殺してもいいのか」という反論が導けるし、「悲しむ人がいるから」という回答には「身寄りがまったくなくて、悲しむ人がいなければ人を殺してもいいのか」という反論を招く恐れがある。「誰も他人の命を奪う権利をもっていないから」という回答も「人を殺してはいけない」という命題を別の表現で言い換えているだけに過ぎず、つまるところ、「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いには一般に思われているほど明白で確実な答えも根拠もあるわけでない。

また場合によっては死刑や安楽死によって「人の命を奪うこと」が正当化されることもある。上に挙げたような道徳観は普遍的なものというよりは相対的なものなのであり、時と場合によって変化する。そのため、死刑に関して言えば肯定することも否定することもできないのが現状である(つまり道徳的理論では死刑の是非について決着は永遠に付けられない、ということである)。

 

第4章では「なぜ死刑に於いては人の命を奪うことが合法化されているのか」

が論じられている。死刑における殺人が合法なのは、「その殺人を行う主体」と「合法か違法かを決定する主体」が同じだからであるという。公権力は法を決定する権限を持つ主体であり、それゆえ人を殺すことも合法化できる。そして公権力の側から見れば、死刑は他の刑罰と同じく、人々を従わせるための究極的手段として扱われる。しかし、このことを死刑制度への批判材料として使うには早計である。なぜなら物理的強制力をともなう、その一方的な法的措置がなければ、そもそも「犯罪の処罰」が成り立たないからである。

ここで考えるべきことは、死刑の権限を保持する/しない公権力のどちらが好ましいかについて考える上で最も重要なのは冤罪の可能性である。そもそも冤罪は犯罪捜査を行って犯罪者を処罰する公権力の活動そのものによって直接生み出されてしまうため、冤罪のリスクなしで公権力が対象の人間を処罰することは原理的に不可能である。しかし、冤罪で対象の人間が死刑となってしまったら、それこそ取り返しがつかない。そこで与えられる唯一の答えは「死刑を廃止する」しかない。

ここまで述べてきてわかることは「死刑の是非」は「冤罪の問題という具体的事案」と絡めてしか判断がつかないということである。

 

さいごに第5章「処罰感情」

についてまとめていく。上に挙げたように「冤罪の問題」は決して無視できないことであるが、それ以上に「犯人を罰するべき」といった「処罰感情」が先行してしまうため、これによって冤罪を予防することに対する意識の低下を招く恐れがある。死刑の是非について考える上では、人間に処罰感情があることを受け止め、死刑に負けずとも劣らない厳しい刑罰を死刑の代わりに置くことで人々の処罰感情に応えることが必要と筆者は訴える。

そして、その代わりになる刑罰の例こそが「終身刑」の導入であると筆者は提案する。「終身刑」は、これから凶悪犯罪を起こそうとする者に「死ねばすむと思ったら大間違いだ」というメッセージを突きつけるような刑罰になり得るからである。

 

質問

死刑は被害者遺族の応報感情を満たすかもしれないが、加害者家族にとっては身内が死刑を受けることで「精神的肉体的にダメージを受けるではという見方もできる。それについて何かしらの考慮やフォローについて本書に書かれていたか」という質問が出てきたが、本書の扱うテーマにそぐわなかったのか、ニッチなポイントの話題だったかで全く扱われなかった模様である

(→個人的な感想を言えば、身内が死刑になることのダメージよりも、加害者家族に対する世間の風評や嫌がらせの方がダメージでいえば大きいと思われる。例えば宮崎勤の父や加藤智大の弟は事件後自殺し、また加害者遺族の多くが辞職・転居に追い込まれている。中には社会復帰もままらなくなるほどのダメージを受ける場合もあり、加害者遺族の苦痛に関しては殊更注目されるべき話題だと思う)。

 

次の質問では1章の文化相対主義によるそれぞれの価値観の説明の補足として、それがどこまで適用されるかの具体例について求める質問が挙げられた。これに対して発表者は、インドなどで行われる姦通罪による石打ち刑(ちなみに姦通罪では女性しか死刑にならない)を挙げ、死刑制度が適用されることを自認する日本人もそれに対しては嫌悪ないし憐憫の情を示す(であろう)ことから、それぞれの文化に基づいた価値観と言えども、日本人はそれに対して拒否反応を示す場合もままある、という説明がなされた。

 

報告者の備考①…ウクライナ21と終身刑

ウクライナでは2000年2月に死刑制度が廃止されているが、2007年にウクライナドニプロペトロウシク(現・ドニプロ)で、19歳の若者2人が、わずか1ヶ月程度の間に快楽目的で21人(主に女性、子供、老人、ホームレスなど身体的・社会的弱者たち)を殺害する凶悪な事件が発生した。

犯行内容も人体破壊に加えて殺人行為をビデオで撮影するなど極めて残酷かつ愉快犯的なものであった。このスナッフ・ビデオは後にインターネットに流出して日本国内では「ウクライナ21」、国際的には「ドニプロペトロウシク・マニア」と呼ばれるようになる。

逮捕後起訴された犯人の2人は終身刑を宣告されたが、のちに行われた世論調査では市民の50.3%が量刑を妥当とする一方、48.6%はより重い量刑にすべきと回答し、ウクライナ国民の60%が本事件のような連続殺人事件には死刑を適用すべきであると回答した。

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(犯人のヴィクトル・サエンコとイゴール・シュプルンヤク)

個人的に驚くのは市民の半分も「終身刑で妥当」と回答したことであり、言い換えれば史上最悪の大量殺人をもってして、ようやく死刑と終身刑との間で人々の意見が半々に割れたというわけである。

国際的な死刑/終身刑論争を呼んだこの殺人事件は、日本ではスナッフ・ビデオのセンセーショナル性ばかりが注目されたため、事件の詳細なバック・グラウンドは全くと言っていいほど伝わっていない。ゆえに日本語の資料も極めて少ないのだが、この事件を報じたロシア語のニュース記事に、この論考と絡むような興味深い記述があったので以下に翻訳して抜粋してみようと思う。

10年前のこの日、ウクライナは新しい刑法として死刑の代わりに終身刑を採択しました。この決定がいかに正しいかについての議論は、今日も継続しています。/死刑推進派は、ウクライナの死刑の復活に関する法案を提出した。また共産主義者ヴァレリーは死刑の再開に関する法案を作成した。だが、議会では繰り返し拒否され続けた。/死刑反対派は、彼らの努力が支持を得ることはまずないと言う。死刑を回復するためには、ウクライナ欧州連合EU)との協定を見直す必要があるからである。/事件後犯人の2人は終身刑を宣告されたが、遺族たちはみな確信している。「これはあまりにも軽い罰」だと。

 

報告者の備考②…蛭子能収のロジックと見比べる

漫画家・タレントの蛭子能収はインタビューの中で以下のような発言を行っている。

いじめた相手が死んだときの対応が許せないんです。言い訳なんかしないで『私が悪かった』って責任をちゃんと取れよと。いじめるなら、一生かかって責任を取るくらいの覚悟でやってみろと。

いじめっぱなしで相手が傷ついたり死んでしまっても、ノホホンと社会生活したりしてるヤツらが許せないんですよ。そういう故意に相手を追い詰めて死なせた場合は、自分も死をもって償うのがオレは当然だと思いますね。 

蛭子能収インタビュー「暴言爆弾の絨毯爆撃! 人の悲しみをあざ笑う蛭子能収の真意とは何か!?」 OCN TODAY)

蛭子の言う「いじめで自殺に追い込んだ子供たちは死刑にすべき」というロジックは第2章で述べられた「命をもって罪を償わなくてはならない」とほぼ同義であり、日本が死刑制度を維持する以上、蛭子のロジックが「道徳的な歯止め」として人々を普遍的に納得させる意見として強力に作用することが伺える。しかし、仮に日本が死刑制度を廃止してしまった途端、蛭子のロジックは効き目を失ってしまう。そこで第5章で述べられる「処罰感情」が重要になる。つまり「死刑に負けずとも劣らない厳しい刑罰を死刑の代わりに置くことで人々を納得させる」ことが必要で、本書の結論から言えばその刑罰とは「終身刑」になる。

 

松本智津夫死刑執行/オウム死刑囚7人同日死刑執行に関して

2018年7月6日、一連のサリン事件(※とくに松本サリン事件では無実の人間に冤罪の嫌疑がかけられたことが問題になった)を起こしたオウム真理教の死刑囚7人の死刑が執行された。死刑囚7人が同時に絞首刑となったのは、東京裁判で1948年に処刑されたA級戦犯7人の例が唯一であり、国内では戦後2番目となる最大の死刑執行となった。

 

この出来事は世界に衝撃を与え、ドイツ外務省はオウム死刑囚の死刑執行に際して「他方、この犯罪がいかに重いものであろうとも、死刑を非人道的かつ残酷な刑罰として否定するというドイツ政府の原則的立場は変わらない。従って、ドイツは今後もEU各国とともに、世界における死刑制度廃止に向け積極的に取組んでいく」と声明を発表した。

また松本死刑囚は20数年にわたって心神喪失状態をふるまい、弁護側は「松本死刑囚心神喪失状態で訴訟能力がない」としていた。刑事訴訟法479条には「死刑の言渡を受けた者が心神喪失の状態に在るときは、法務大臣の命令によって執行を停止する」とあるため、この刑執行は違法との声も一部であがったが、松本は執行直前に刑務官と意思疎通を行えていたことが報道で判明したことから、心神喪失の件に関して言えば、単なる詐病だったとして、これ以上の追及はされないとみられる。

なお松本と刑務官による最期の会話は以下の様なものであったという。

松本智津夫元死刑囚は、執行の7分前に、担当の刑務官から遺体や遺品の引き渡しについて問われると、「ちょっと待って」と少し黙り、刑務官から「誰でもいい、妻や子どもたちがいるでしょう。どうする?」と問われると、沈黙のあと、「遺灰は四女に」と意思を示したという。

(FNNニュース 7月11日)

 

世界に衝撃、非人道的と批判も

下記のニュース記事は朝日新聞デジタルがオウム死刑囚7人の死刑執行に際して報じた世界各国の死刑廃止状況である。端的にまとまっているので以下に転載させていただく。

戦後最大規模の死刑執行、世界に衝撃 非人道的と批判も

 

 欧州連合(EU)加盟28カ国とアイスランドノルウェー、スイスは6日、今回の死刑執行を受けて「被害者やその家族には心から同情し、テロは厳しく非難するが、いかなる状況でも死刑執行には強く反対する。死刑は非人道的、残酷で犯罪の抑止効果もない」などとする共同声明を発表した。そのうえで「同じ価値観を持つ日本には、引き続き死刑制度の廃止を求めていく」とした。

 

 EUは死刑を「基本的人権の侵害」と位置づける。EUによると、欧州で死刑を執行しているのは、ベラルーシだけだ。死刑廃止はEU加盟の条件になっている。加盟交渉中のトルコのエルドアン大統領が2017年、死刑制度復活の可能性に言及したことで、関係が急激に悪化したこともある。

 

 法制度上は死刑があっても、死刑判決を出すのをやめたり、執行を中止していたりしている国もある。ロシアでは、1996年に当時のエリツィン大統領が、人権擁護機関の欧州評議会に加盟するため、大統領令で死刑執行の猶予を宣言した。プーチン大統領もこれを引き継いだ。2009年には憲法裁判所が各裁判所に死刑判決を出すことを禁じた。

韓国では97年12月、23人に執行したのを最後に死刑は執行されていない。05年には国家人権委員会が死刑制度廃止を勧告した。

 

 今回の死刑執行を伝えた米CNNは、日本の死刑執行室の写真をウェブに掲載。「日本では弁護士や死刑囚の家族に知らせないまま、秘密裏に死刑が執行される」と指摘した。

 

またロイター通信は、「主要7カ国(G7)で死刑制度があるのは日本と米国の2カ国だけだ」と指摘。日本政府の15年の調査で、国民の80・3%が死刑を容認していると示す一方で、日弁連が20年までの死刑廃止を提言していることも報じた。(https://www.asahi.com/sp/articles/ASL766R87L76UTIL055.html

 

NHK時論公論』より「死刑の秘密主義」の現状

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これは去年12月の情報開示で公開された前回の死刑執行に関する文書である。全体の半分以上が黒く塗りつぶされており、これでは死刑囚の精神状態がどうだったのか、そしてどのような形で死刑が執行されたのか把握することはできず、議論や検証を行う事も極めて困難になる。これは日本の死刑の秘密主義を象徴すると指摘されている。裁判員裁判での死刑判決も出ている中で、情報公開のあり方を検討する時期にきているのではないか。(NHK解説委員・清水聡

前掲したニュース記事にある「日本では秘密裏に死刑が執行される」という指摘だが、死刑にまつわる公開文書に関しても、画像のように非公開な部分が多いのが現状である。死刑の是非は、こういう部分から議論していく必要がある。

 

著者紹介

かやの・としひと=哲学者。コメンテーター。津田塾大学教授。専攻は政治哲学と社会理論。パリ第10大学大学院哲学科博士課程修了。

*1:すでに死刑を廃止したフランスとイタリアで、2007年の1月と5月にそれぞれの国の終身刑囚320名が、「このまま生かされ続けて命を削られていくのは耐えられない。これなら死刑のほうがましだ。可及的速やかに死刑を執行してほしい」という旨の嘆願書を首相に出したことが話題になった。

安田邦也インタビュー(元エルシー企画、アリス出版、群雄社編集者)

安田邦也インタビュー(元エルシー企画、アリス出版、群雄社編集者)

所収『Quick Japan』Vol.15(構成:但馬オサム

はじめに

群雄社時代、ヤッさんの姿は、常に明石賢生社長の隣にあった。「そんなことはないよ」と本人は否定するだろうが、少なくとも僕の心象風景ではそうなのだ。その若々しさも手伝って、さながら殿様に仕えるお小姓(ここでヘンな想像した人は取り敢えず忘れて下さい)みたいでカッコよかったぜ。

事実、安田氏は、わずかな離脱時期を除けば、エルシー企画→合併アリス→群雄社→VIP→アトラス21と、明石船長の漕ぐ船すべてに同乗した唯一の編集者(クルー)なのである。まさに群雄伝説とともにタンブリングし続けた男といえよう。 イエイ! 

 

(バンドマン時代の安田邦也氏)

 

群雄社の故・明石賢生社長)

 

1日1冊はザラ

俺がエルシー企画にかかわり出したころは、自販機を始める少し前で、まだいわゆる“袋モノ”*1のエロ本を作っていたんだ。俺は、大学の卒業見込み単位ひとつ足りなくて、それでまあ自分のバンド続けながら、公務員でもやろうかなと思って採用試験受けて一次を受かった後で、ちょっとヒマだったんだよね。それ以前に俺バイトでライフガードやってたことがあるんだ。要するにプールの監視員のことなんだけどね。そのときの友達からある日、電話があって、「実は今エロ本の会社にいるんだけど、ちょっと手伝ってくれないか」って話でさ。

へえ、面白そうじゃん、てノリで顔出したの。それがいわゆる、64ページのグラフ誌*2

で、写真を組むためのストーリーをでっち上げてくれと。例えば、女子高生モノで行くとすると、まずセーラー服の女の子がニッコリみたいなカットがあって、それをじーっと陰から見ている男がいて、次に強姦があって……みたいなストーリーで六四ページ構成するわけ。だから何て言うの、映画のコンテみたいな感じだね。それで、ストーリーとか作っているうちに、いつの間にか撮影つき合えってことになって、気がついたら男役で“絡み”までやらされていたよ(笑)。

ま、そのときのノリとしては、ネエちゃんの裸見られてお金もらえて、ラッキーじゃん、てとこかな。そのまんまバイトみたいな感じでいついちゃったんだよね。

当時のエルシーの事務所、高田馬場のね、神田川沿いの1DKの畳敷きのマンンションでさ。さっき言った俺の友達、唐沢君ていうんだけど、彼と明石さん*3経理のおばさんの三人しかいないの。風呂場が倉庫になっていて“袋モノ”のエロ本がダーッと積まれていて、見たところ、あんまり売れてるって感じはしなかったな。明石さんは当時29歳か、俺と10も違わないんだけど、それにしてはオヤジ臭い印象というか、40くらいに見えたね。まあ“社長”らしく見えて本人は得してたんじゃないかな。

でさ、グラフ誌って、撮影とかないと結構ヒマなんだよ。で、ポジがグジャグジャの山になっていたから、それをモデル別、カメラマン別にせっせとファイルしたんだ。それが気に入られたのか明石さんから「社員になれ」みたいなこと言われて。そのころには「これから自販機本作るから忙しくなるよ」みたいな話は出ていたね。だから東雑*4があってその傘下にエルシー企画ができたというわけではないんだ。まあ“袋モノ”を卸している過程で、東雑の中島さん*5との間に接点はあったんだろうけど。だから明石さんの中ではあくまで東港商品を供給する外部製作出版症というスタンスだった。まあ、最終的には東雑の系列会社みたいになっちゃったけどね。

社員と言われてもね、俺そのころバリバリのバンドマンだったから、練習とかライブとかツアーとかあるんで、普通のサラリーマンのようにはいきませんよ、て言ったんだけど、明石さんは、まあ、やりたい事はやれ、と。応援するからツアーでも何でも行ってこい、てね。それじゃあ、お言葉に甘えますって(笑)。本当にいいの? て感じだよ。ちょうど、バンド*6も売れ初めて来た時だから、完全に二足のわらじだったね。その分、逆に仕事は真面目にやったよ。でも、俺にそんな特権与えたことを明石さん、あとあとになって後悔してたんじゃないかな。俺、クリスマスとかのころ会社出てこなかったりするもん、ライブとか入って…。他のヤツらだって、じゃ俺も、ってなるでしょ。要するに群雄社の「まっ、いいか!」っていう体質を作っちゃたのが俺かもしれないね(笑)。

75年の10月1日だな、正式採用が。これはよく覚えているんだ。うん、で、入社して半年もしないうちに一冊作れということになってね。森の関係で、グラフ誌の他に、読み物も入った実話誌もやることになったんだ。こっちは経験も何もない。写真誌だって見よう見まねで作っているのに、いきなり文字物は自信ないわけよ。

そしたら「大丈夫だ、文章は佐山*7をつけるし、デザインは大賀*8をつけるから」って。それが『ハスラー』という雑誌でね。それから、俺と同時入社の岡さん*9、カメラマンの。この人はそれ以前は幼児教育の教材の写真なんか撮っていたんだって。で、それがいきなり裸(笑)。彼にはいろいろ伝説があってね、絵葉書の仕事で阿蘇山行ったとき、噴火の中でも写真撮りに行くってほどの、ガッツの人なんだ。

で、佐山さんは佐山さんで、一冊分の原稿を一人で書くという荒ワザをやってのけるんだ。それも一昼夜だよ、一昼夜、小説から風俗ルポルタージュ物、告白手記と、文体変えて次から次へとササーッとでっち上げて行く。あんなに筆の速い人って後にも先にも見たことないよ。もっとも俺にしても、64ページのグラフ誌なんかだと、岡さんと撮影行って帰って来ると前日の写真が上がっているから、それをセレクトして徹夜でレイアウト上げて、一日一冊なんてことザラだったけど。

あのころのことを言えば、とにかく、“走ってた”ね。当時の撮影は完全にゲリラだったし、公園とか工場の庭とか浜辺とか、撮影できそうなところをみつけるとサッと行ってサッと脱がせて……。岡さんていうとスニーカー履いたカメラマンて印象があるくらいでさ。「よし、次!」。カメラぶらさげた岡さんが走り出す。その後から機材かついで、女の子の手ひっぱって俺が追っかける。ロンドンブーツ履いて走ってましたから、俺なんて(笑)。

佐山さん、大賀さん、岡さんと、こんな贅沢な家庭教師はいないよという環境で、本作りのノウハウを覚えていったんだ。俺、英才教育だったのかね、今思えば。

 

安田氏が早川修平名義で、今はなき月刊『ボディプレス』*10白夜書房)84年12月号から1年間に渡って連載していたのが「自販機本グラフィティ・栄枯盛衰」である。“早川”こと安田氏を初め、エルシー、アリスの主要メンバーが実名・仮名で登場するこのエッセイ、いってみれば安田氏の青春邂逅小説の趣がある。

その中から、エルシー当時の伝説のエピソードを紹介してみよう(……部は中略)。

「撮影経費? 金庫にお金無いわよ」

「えぇっ!? 無いわって……参ったなあ、どうする撮影? オレ持ってないし」

まったく情けないったらありゃあしないぜ。

普段の撮影なら誰も困惑した顔ひとつしなかったろうが、この日は例外中の例外だったんだぜ。理由? それはズバリこの日の撮影モデルだったのよ。この日のモデルは、太田智子という19歳のOL。

キャバレーのホステス風、シャブ中毒のヤクザ情婦風、家出娘風、スケバン風等のスレにスレまくったモデルが横行していたエロ本業界に彗星の如く出現しちゃった、純情可憐、ウブな容姿、性格、今のブリッコの先端的な存在だった太田智子というモデル。黒沢くん、丘さん、ボクの全員がイカれていたわけよ。

……あっちっこっちへ電話して借金工作する黒沢くん。思いつめたように黙りこくったままの丘さん。社長の行方を追って電話で追跡するボク。各々がそれなりの方策でムキになってはみたものの、成果は上がらず、時間は迫る一方。そしてタイムアップ寸前‼︎

「黒沢! オマエ先週の中山競馬でツキまくってたはずだよな、昨日、そう言ってたよな」

これまで黙して語らずの丘さんが、突然、弾けるような口調で黒沢くんに同意を求めていた。

「ああ、中穴ふたつ含めて6レース適中だったそれだ、それ!! オレも単勝の当たり馬券3枚もってっから、これでなんとかなりそうだぜ、よし! 行こう‼︎」

会社を飛び出して、丘さんはモデルの太田智子の待ち合わせ場所の喫茶店へ、ボクと黒沢くんは、当たり馬券を握りしめて、渋谷の場外馬券売り場へと走っていた。

 

エルシー企画水没

エルシー企画はその後、高田馬場から池袋に事務所を移すんだけど、そのきっかけというのが実は“洪水”なんだ。今はどうか知らないけど、あの当時神田川っていうのは1年に2、3度は氾濫してね。

俺はその時、駅前の喫茶店イラストレーターと『ハスラー』の表紙のことで打ち合わせしていたんだ。ちょっと雨脚は激しかったけど、事務所出るときはそんな兆候まったくなくてね。打ち合わせ終わって戻ったら、坂の下にザーと水が溜まっているわけ。じゃあ反対側から行こうと思って途中から石階段降りたらそこもまた水が溜まってるんだよ。人が傘さしてワイワイやってるわけ。階段でわからないじゃない? どうせ膝小僧あたりだろうと思って入ったら、腰までドボーン、だよ。しょうがないからそのままズバズバ掻きわけて、ようやく事務所にたどりついたんだけど、何せ1階だから、もう玄関のドアの5センチ下くらいまで水が来ているんだ。

「俺だよ、開けてくれよ」って言ったら、佐山さんと唐沢君が、「ダメだよ。今開けたら水が入ってきちゃうから」って。俺はどうなるんだよ(笑)。

どうにか入れてもらって、大急ぎでドアの下のすき間を雑巾で詰めて。もう、煙草でも吸いながら水が引くのを気長に待つしかないわけだ。1階のベランダというか庭側の方の窓をふと見たらさ、こう水位が上がってるのが見えるの。

「さすがサッシだけあって水は漏ってこねえや」なんて佐山さん、強がっていたんだけどね、そうしているうちに畳がモア〜と(笑)。

「佐山さん、これ下から水来てるよー!」。

とりあえず、機材とかポジとか濡れちゃヤバいものを皆で机の上に乗せて。乗せ終わったとたん、畳がブカーブカーと浮き出したんだ(笑)。ポジはどうにか助かったけど、風呂場に積んであるエロ本はもうプカプカ泳いでる。

当時、同じ高田馬場の早稲田通りを隔てた反対側にもうひとつ事務所を借りていたんだ。でさ、そっちに避難しようってことになってね。ちょうど明石さんから電話かかってきたからさ、「こっちは洪水で大変なんです。水浸しっスよー」て言ったら、「何馬鹿なこと言ってんだ、お前」。

信じてくれないんだよ(笑)。

(水没したエルシー企画・高田馬場のマンション・オフィスは、関ビル102号室にあった)

 

アリス・エルシー合体

で、池袋新事務所というのがね、両隣がトルコ風呂(ソープランド)という、実にエロ本屋らしい環境でさ(笑)。佐内*11や近藤*12が加わるのもこのころだね。実話誌の点数も増えて、活気づいてきてたね。

ハスラー』は3、4号で潰れて、『ガールハンター』*13に名前を変えたんだな。要するに『ハスラー』は編集者のお遊びのページ*14が多すぎたから、もっとドロドロの実話誌を作れという東雑の方からのお達しでね。それから『スノッブ』、『メッセージ』、あとこれも俺がやっていた『スキャンダル』あたりが当時の実話誌のラインナップ。で、『スキャンダル』が後に『X-マガジン』『Jam』になるんだよ*15

でさ、池袋といえば、アリス出版のお膝下、目と鼻の先にあるわけじゃん。で、俺たちにとっちゃ意識しないわけにはいかないわけよ。何たって、そのころの社訓が「叩き潰せ! アリス出版」だもん(笑)。アリスはアリスで「ふざけんなよ、エルシー」ってノリで。

あとで群雄社で一緒になる古山*16とか川本*17とかのアリス一派のグループと俺とか岡さんのグループは完全に反目し合ってたもん。と言ってもね、それはあくまで商売上の対立であって、東雑に呼び出されて同列の席に座らせられて、この表紙はどうだ、これは売れない、とかやられて行くうちに、お互いの対立意識が対・東雑の方に向いて行ったのは事実だよね。

でもさ、明石さんが会議から帰ってきて一言、「おう、アリスと合併するぞ!」と言ったときは全員拍子抜けしたね。

「アリスを潰せ! って言ってたのは明石さんじゃん!」って。明石さんと小向さん*18の間でどんな話があったのかは知らないけど、東雑傘下からの独立で意見は一致してたんだな。

明石さんにしてみれば、自販機の使い方がエロ本だけで終わってしまうのには潔いとしないというか、いずれはエロ本以外の本を自販機に入れて、何かムーブメントを起こしたい。一般流通の書籍や雑誌のカウンターとしてね。そういうもくろみはあったみたいなんだ。これは実際に明石さんの口から俺聞いているよ。

一方、東雑はあくまで、「もっとパンツを薄くしろ!」「表紙のタイトルをもっとお下劣にしてチョーダイ!」ってノリだからね。

 

女子大生の編集長

合併アリスというのもエルシーとはまた違った面白さがあったよ。人も多いし、第五編集部まであってそれぞれ毛色が違っててね。『メッセージ』のような実話誌系の強いとこもあれば、石垣*19みたいな破天荒なことやるヤツもいる。その横で佐内(順一郎=高杉弾)たちは『HEAVEN』を作ってて…。机の上に“ラッシュ”の空ビンがゴロゴロしているヤツもいてさ。連中、ないときはカメラのブロワー用のフロンまで吸うんだぜ(笑)。

そうかと思えばさ、ある日、会社行くと、副社長、つまり明石さんの車にペンキで色塗ってたりね。で、何やってんだって聞いたら車をパトカーにして婦人警官モノを撮るって(笑)。

俺は第四編集部の編集長というわけでね、突然の出世をしちゃったのよ。ま、相変わらずギターケース背負って会社行ってたけど。

で、俺のところではわりと美少女路線というか、ポップな感じで行こうというわけで、『少女激写』*20というのを作ったんだ。これは大ヒットしたんだよね。タイトル考えたのは明石さん、ちょうど篠山さんの「激写」が流行ったころでね。KUKIが『シスター』というやはり美少女系のエロ本出していたから、それにぶつける形でね。どうしても、〇〇を潰せ! ていうノリになっちゃうんだな(笑)。

それから、小暮祐子*21という女子大生モデルがいたんだ。エルシーが池袋に移ったころ、募集見て面接に来た子なんだけどね。大学行っててヌード・モデルやるなんて当時は珍しかったし、頭の回転が恐ろしく早い子でね、それが逆に周囲からは浮いているように見えるようなヤツだったのね。で、俺は彼女を表向きの編集長にして、女子大生が作るエロ本みたいな感じで売り出したわけ。『ティーンズ』ていう雑誌。これ、結構早かったと思うよ。一般誌からわざわざ取材が来たくらいだから。

 

この小暮祐子女史の印象を安田氏は「自販機本グラフィティ」にこう書いている。

……サッスーンのファッション・ジーンズに、大胆なアロハシャツの胸元はだけた、音楽業界用語で言えば「デーハー」ないでたちの祐子は、そのナリとは逆に控えめな話し方をする。よく言う言葉で「女の腐ったようなヤツ」というのがあるが、まさにそのものと言っていいかもしれない。但し、祐子の場合は女だから、それが妙なイロ気にすり替わっている。

因みに、車をパトカーに塗って云々のくだり、実に自販機本らしいエピソードだと思う。

現在のメジャー系エロ本(書店売り)やアダルトビデオでは、このテの警察オチョクリネタは絶対の絶対の絶対のタブーだからだ。件の自販機本『発情婦警』*22も、さすがに横っ面に「警視庁」と手描きしたニセ・パトカーで公道を走ったのはマズかったのか、その部分は一応あとからスミベタで消してあるけどよく見るとうっすらと読めるんだよね、これが(笑)。

さて、「自販機本グラフィティ」からもう少し。アリス出版、ありし日の昼下がりの情景──。

中田(引用者注・おそらく田中一策)の指さしていた小ビンは「ラッシュ」というシンナー系の、ま、簡易ドラッグ。

液状で、ビンの口を鼻に近づけて気化成分を吸入すると身体がポカポカし始めて、軽い上昇気分が得られる。結局のところアンパンもどきだが……。で、当然ボクもアンパンもどきの輪に参加、小暮祐子に至っては言わずもがなである。小ビンが、手から手へと渡り歩いてゆく。昼の陽中、しかも就労時間中にアンパンやっている編集部の例をボクは知らない。アホである。

 

アッ、ア──アッ、しょーがねーな、昼間っからやってんの?……もっとスゴイの知ってる?

ホント──ッ?

カメラのダスト・ブロワー

サナイ(引用者注・おそらく高杉弾)が言うや否や、中田が写真部へと駆け出して行った。突然、気の効く良い男。

 

そーすると、当然ビニール袋も必要になるよね

完全に目がサバになっている近藤(オム)が、今度はキッチンへと駆け出していった。

隣の第三編集部では、プロレスの技の掛け合いが始まっているようだ。

小暮裕子がサナイのラジカセのスイッチを入れると、Tレックスの♪ゲット・イット・オン♪がオンエアされていた。

結局、その年、小暮祐子は日本女子大学を退学した。

 

デザイナーとしての出発

合併アリスの目的はあくまで、“脱”東雑なわけで、独立に向かっての計画は着々と練られていたわけだよ。言ってみれば、クーデターだな。毎週会議があって、かなり熱くなってたよ。

でも、どこでどうバレたかは知らないけど計画が東雑側に筒抜けだったんだ。それが明石一派の独立の前触れになるんだろうけどね、俺は決定的な場面は知らないんだ。バンドのツアーでロスとシスコに2カ月行ってたからね。休職して。

で、戻って来たら、会社がやけにガラーンとしているんだよ(笑)。

残っていたヤツに聞いたら、「明石さん、皆を連れて独立しちゃったんです」って。

「ええーっ!?」てな感じなわけじゃん。

とりあえず小向さんのところに挨拶しに行ったら、どうすんの? って話になって。

「一応、独立しようかと思うんですけど」て言ったら、小向さんがぽつんと、「じゃあ、明石さんところへ行くんだな」と。

そう言われても俺は別に何も考えていなくて。群雄社は当初馬場にあってね。ビニ本で大当たりする少し前だった。明石さんには「ウチへ来い」って言われたけど、自分としてはここでひとまずクールダウンしたかったというのがあって。ちょうど結婚した時期でもあるしね。

編集、撮影、デザイン、このうちどれかひとつ自分のスペシャリティを作ろうと思って、それでさっき言った大賀さんの事務所に入ってデザインの仕事を始めたんだよ。

 

明石・武勇伝

だから俺、群雄社でいえば、ビニ本でウハウハっていう時代って知らないんだよ。金庫開けて、皆を並ばせて5万円ずつ配ったとかさ、そういう場面には出食わしてないの。残念ながら。

明石さんというのは金のことを言えば、天国と地獄を見た人だよ。実際、金庫に3千円しか入ってないのも見たしね。馬券で撮影行ったのも実話だよ。俺は、明石さんというと金策に走る姿ばかりが思い浮かぶんだ。実際、金策は上手い人だったけど(笑)。

これは馬場時代の話だけど、金曜の夜になると森藤吉*23がやってくる。何が始まるのかというとチンチロリンなんだ。最初は天井百円でね、やって行くうちにだんだんレートが上がって天井が千円になって。で、明石さんの一人勝ちで、「ガハハ、おい、飲みに行こう」ってパターン(笑)。

だからね、やってることが一つ一つどこかギャンブルっぽいんだよ。ただ本人は麻雀は好きだったけど、競馬、競輪には手を出さなかった。一獲千金を狙うギャンブルじゃなくて、あくまでも、そこに人と人のコミュニケーションが成立する“顔が見えるギャンブル”なのよ。あの人の場合は。ここいらへん、やはり学生運動やってたから闘争本能みたいなもんだね。

そういう意味で、人を引き寄せる力というものは確かにあった。本人もね、きっかけになる人物との出会いがあって動かされるというかね。

『Jam』のころの話だけど、京都で大麻裁判で闘争中の芥川さん*24──確か八木が連れて来たんだっけな──彼のことを明石さんすごく面白がってね。まあお互い反権力ということで意気投合したんだね。それで芥川さんが、「毎麻新聞」という大麻解禁運動の機関紙出したいんですけど、印刷とかお願いできませんか、て話になって、じゃウチで作りましようって。最終的にはカラーの、とっても贅沢な新聞になってね。ほぁこれなんかボランティアみたいなもんだよ。表向き「エルシー企画」って名前は出してないけどね。

そういう関係で、その方面の人たちとも繋がりがあったんじゃないか。明石さん、どっかから封筒いっぱい“お土産”貰ってね、それをタクシーの中に置き忘れちゃった、て事件があったんだよ。それも社名の入った封筒で、ヤバいってんで、会社の連中で身に覚えのあるヤツらは家中の絨毯、ガムテープでペタペタやって大変だったらしいけど(笑)。

この話に尾ヒレがついてさ、「明石はリュックサックいっぱいのアレをタクシーに忘れた」て(笑)。一時期、業界の伝説になってたね(笑)。


 (『Jam』2号より芥川耿インタビュー神道には大麻の神様がいたという話」)

 

群雄社への復帰

俺が群雄社に合流するきっかけは八木*25からの電話なんだ。

「今度、武邑さん*26と組んで『ニューヨーク・カルチャー・マップ』*27という本を作るから手伝ってくれ」って。もう群雄社は神保町に移って、一般書籍に乗り出していたんだ。俺はフリーのデザイナーになっていたし、その前の『陽炎座』も少し手伝ったしね。まあ例の如く、というか、面白そうじゃん、てノリになっちゃった。

とにかく打ち合わせするから8時に池林房*28へ来い、てさ。

行ってみると八木と森、それから明石賢生に増田*29、佐山なんかの群雄社の“顔”がズラ〜と揃ってて宴会始まってるわけ。

「来た来た、遅いよ!」なんてノリで。

『カルチャーマップ』の話なんか一切出る気配なくてさ、ホラ、あそこ、コの字型のテーブルになってるじゃん、で、コの中に座わらされて、周り囲まれてさ、「まあ、飲め」。

で、「お前、戻ってこい」。いきなり(笑)。

何かこう、してやられたって感じだったね。

 

結局、明石さんとは最後まで付き合うことになっちゃたんだな、俺。

 


(ありし日の明石賢生氏)


*1:ビニール袋や茶封筒などに入れられ、大人のオモチャ屋やゾッキ本屋で売られていたマイナー系エロ本。のちの自販機本やビニ本のルーツといえる。

*2:全カラー64ページの写真集スタイルのエロ本の通称。一方グラビア+記事物の スタイルを実話誌という。

*3:明石賢生

エルシー企画及び群雄社社長。合併アリスでは副社長だった。出版界に数々の伝説を残し96年急逝。この号が出るころ、一周忌を迎える。

*4:正式名称・東京雑誌販売。おつまみ自動販売機のリース業から転身、 自販機エロ本の取次として大躍進する。全盛期の月収は13億円とも言われた。しかも、すべて100円玉で、である。

*5:中島規美敏

東雑社長。『週刊新潮』1980年4月24日号によると、《容姿は達磨大師の絵にそっくり。リンカーン、ベンツを乗り回し、銀座、赤坂で毎晩のように豪遊》とか。

*6:スティーラーズ”。安田氏によると「“クリエイション”とか“めんたんぴん”とかの中央線組の周辺に位置するブルース系ハードロック・バンド」とのこと。ちなみに安田氏はそれ以前、某アイドル・バンドに所属、『銀座NOW』にも出演していたこともあったらしい。

*7:佐山哲郎

群雄社編集局長。スタジオジブリ製作の長編アニメーション映画『コクリコ坂から』原作者。摩耶十郎の筆名で作家としても活躍。通称S。

*8:大賀匠津(おおが・たくみつ)

グラフィック・デザイナー。『Jam』創刊号より表紙デザインを担当(『Jam』特別ゲリラ号~『HEAVEN』9号までの表紙は羽良多平吉が担当)。97年現在は各社雑誌のアート・ディレクターとして活躍。

*9:岡克己

カメラマン。一説によると、伊達一行の小説『沙耶のいる透視図』の主人公のビニ本カメラマンのモデルと言われている。映画ではこの役を名高達郎が演じていた。

*10:同時期にやはり群雄社出身の山本土壺や中野D児のエロ本回顧録が載るなど、同誌の自販機本へのリスペクトは強かった。編集長は東良美季。

*11:佐内順一郎

筆名・高杉弾。『Jam』『HEAVEN』初代編集長。映画『沙耶のいる透視図」の土屋昌巳扮する編集者のモデルが彼、という話もあるが真偽のほどは定かではない。

*12:近藤十四郎

通称オム。『HEAVEN』2代目編集長。彼については『QJ』12号インタビューを参照のこと。

*13:その後、何度かの編集長交替を経て、自販機本末期まで生き残った数少ない雑誌。但馬の群雄社への関わり合いは、この雑誌を拾ったことから始まる。

*14:いわゆる“抜けないページ”

しかし、自販機本の場合、こういったページの方が逆に面白かったりする。

「“新しいブームを作ろう”とか言って、“野球盤”改造講座とかやったりね。今の野球盤はピッチャーに不利だからって言って、バネを強くして玉を打てないようにしたり、本物の野球にどんどん近い感じにして」(安田氏・談)。

現在のモデラーとか改造ミニ四駆の先取りかもしれない。

*15:安田氏の指摘によると『QJ』13号「エロ本三国志」の「『スノッブ』に“X-ランド”が載って」の部分はS氏の記憶違いで、正しくは『スキャンダル』であるとのこと。

*16:アリス出版編集員。のちに群雄社に参加。合併アリスでは第三編集部編集長。「自販機本グラフティ」には“合併以前のアリス出版のエンジン役”とある。

*17:川本耕次

古山氏と同じく旧アリス勢から群雄社に参加。ロリコン・ブームの仕掛け人であり、現在は作家として活躍。合併アリスでは第五編集部編集長。著書に『ポルノ雑誌の昭和史』がある。

*18:小向一實

アリス出版社長。現在・陶芸家。詳しくは『QJ』15号の「エロ本三国志」参照。

*19:石垣章

カメラマン、ビデオ監督。緊縛写真個展『奇妙な果実』をNYで開催、フェミニズムのお膝下で、女を縛る写真が物議の対象に。身が軽く、寺山修司の映画『田園に死す』のラストではバク転を披露している。

*20:群雄社独立の後、デザイナーXが編集を担当。竹熊が編集員として参加していた。

*21:日本女子大学在学中にヌード・モデルとしてデビュー。『女子大生マガジン・ティーンズ』編集長として注目を浴びた後、作家に転身。著書に『な~んも知らん親』がある。

*22:デザイナーXの会心のヒット作。男役で絡んでいるのは某人気マンガ家。本書の誕生までの経緯は『QJ』5号の竹熊との対談に詳しい。

*23:森藤吉

明石社長の従兄弟にして群雄社の営業部長。『QJ』13号・近藤氏インタビューに登場した、“ヒスイの骨壺を売るMさん”。群雄社解散後はAVメーカー“レッツ”を旗揚げ。製作費“公称”五千万のSM人形劇ビデオなどを製作、AVバブリー時代を象徴する人物となる。現在は“母なる地球、その神秘とロマン”をテーマに新商売を模索中らしい。

*24:芥川耿

画家・大麻解禁運動家。大麻所持で逮捕起訴されるが、「大麻取締法違憲である」と主張、法廷闘争を展開。その闘争の軌跡は『マリファナ・ナウ』(第三書館)に詳しい。

*25:八木真一郎

別名、ハマリの八木。オカルト雑誌『迷宮』編集員を経て、群雄社に参加。

*26:武邑光裕

京都造形芸術大学助教授。神秘学に造詣深し。シンクロエナザイジャーをいち早く日本に紹介するなど、その活躍は多岐に渡る。

*27:武邑光裕著。NYに長期取材し、80年代の最先端カルチャーとスポットを徹底紹介。その偏執的内容の濃さには定評がある。K・ヘリングもウォーホルもJ・ボイスもまだ生きていた!

*28:明石社長の盟友が経営する新宿の居酒屋。「明石さんにツケといて」が利いたため、群雄社の連中はよく利用した。毎月、会社にどれだけの請求書が廻ってきたかは定かでない。

*29:通称“ダーマス”。営業担当。群雄社の番頭的存在。伸ばした小指の爪がチャーム・ポイント。

日テレ版ドラえもん第13話「決闘!のび太とジャイアンの巻」決定稿台本



●キャスト
 
特別資料室




Thanks! Mark Acrylic

Thank you!! Thank you very much!!!

 

画像出典

藤子不二雄FCネオ・ユートピア会報誌43号「特集日本テレビドラえもん」(2006年12月初版発行、2009年8月改訂版発行)

藤子不二雄FCネオ・ユートピア別冊「特集ドラえもん129.3Mini」(1999年2月初版発行、2009年5月改訂版発行、2010年5月3訂版発行)

「31~42話」とメモ書きのあるキャラ表。現物は青焼。同時期に東京ムービーが制作していた『新オバケのQ太郎』や『ジャングル黒べえ』と比較すると、独自色がきわだつキャラ設計。

「我成先生」の色彩設定書から。ネーミング、表情から察するに力強いギャグ路線のテレビまんが作成を狙っていたのかもしれない。

(資料提供:横山達也)

1870年代の自殺既遂/未遂事件簿すべて

自殺未遂

男性

6 1874.11.24 主人の35円使い込んだ男が自殺未遂 2度目に巡査が保護/東京・浅草 

8 1874.11.24 小刀持ち自殺気配の男、巡査が発見し保護/堺 

10 1874.12.06 池に身を投げ自殺図った男、巡査の介抱で助かる 動機は不明/東京・三田 朝刊 犯罪・事件 2 

16 1874.12.24 病苦などから欄干で首つりを図り川へ落ちた老人を巡査が救助/東京

24 1875.01.26 夫婦が短刀心中、一命はとりとめる/東京・業平 

25 1875.01.28 強情な養女に逆上、神田川に身投げした蒔絵師が巡査に助けられる/東京 

35 1875.02.27 生活苦で身投げを図った老人に力士が懐中の金を与え励ます/東京・両国橋 朝刊 社会 2 

45 1875.03.21 入り婿の足袋職人、切腹自殺未遂 家付き娘の怠惰で借財苦に/東京・本所

77 1875.05.13 夫婦げんかで女房に逃げられた大工、井戸に飛び込んだが助けられる/東京・本所 朝刊 社会 1  

79 1875.05.19 もち屋の義弟、道楽のあげく切腹未遂/東京・下谷 朝刊 犯罪・事件 1

81 1875.05.22 男装した女の車夫、借りたふとん返せず面目失い入水直前保護/東京 朝刊 犯罪・事件 1

 

女性

11 1874.12.08 夫婦げんかの末、井戸へ身を投げた女を人力車夫らが救助/東京・三田

23 1875.01.26 橋から身を投げた婦人、巡査に助けられる/東京・四谷

24 1875.01.26 夫婦が短刀心中、一命はとりとめる/東京・業平 

29 1875.02.09 破談の面当て、婚約者宅軒下で娘が首つり 巡査が助ける/東京・飯倉 

37 1875.03.03 役者に熱を上げ息子にしかられた老女が入水未遂 救助の米屋を表彰/埼玉県 

44 1875.03.19 仲人口にだまされて身投げの娘、水夫の手当てで蘇生/大阪

59 1875.04.12 しゅうとめにいびられた嫁が井戸に入水 巡査が救助/東京・湯島 朝刊 犯罪・事件 1 

65 1875.04.28 入水自殺を図った娘、掃除舟に救助される/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 1

73 1875.05.08 嫁の投身自殺未遂の理由は義父母のいじめ 夫や実家も頼りにならず/東京・神田 朝刊 犯罪・事件 1

85 1875.06.02 隅田川に身投げの娘、通行の2人に助けられる/東京・両国橋 朝刊 犯罪・事件 1 

 

生死不明
60 1875.04.16 両国橋から中年男身投げ 遺体見つからず/東京 朝刊 犯罪・事件 2

 

意味不明

4 1874.11.20 路傍の土を好んで食べる少女 ジャンプ一番、自殺 腹中にはイナゴの大群/米国 朝刊 アメリ

48 1875.03.29 火の玉が出るという自殺者の空き家を安く購入 何の支障もなし/大阪 朝刊 住宅 1 

 

自殺既遂

1 1874.11.14 花の18歳に何が? 霊岸島小町が新婚早々に自殺/東京
2 1874.11.16 寺の境内で割腹自殺/東京・高輪
3 1874.11.18 東京の10月の警察統計 強盗逮捕17、水死23人、窃盗被害1153軒

5 1874.11.22 継母に虐待された娘のど突いて自殺 めかけ奉公次々に強いられ/新潟県 朝刊 社会
7 1874.11.24 のど突いて男が自殺/東京・牛込    
 
9 1874.12.06 16年前に母親の自殺を助けた職人逮捕 極刑にすべきか政府に照会/福井県 
12 1874.12.12 夫の後を追って自殺/清国    
13 1874.12.14 義母とけんかのすえ切腹、水を飲もうと井戸へ転落死/埼玉県    
14 1874.12.14 娘に縁談を無視され?逆上した母が投身自殺/東京・薬研堀    
15 1874.12.20 いじめ苦に娘が首つり自殺 非道の継母は役所で事情聴取/福岡県    
17 1875.01.08 芝増上寺で町人風の男が首つり自殺 懐中に「回向料」と書いた紙包み/東京    
18 1875.01.10 女所帯に強盗 犯人逮捕後、手引きした下女が投身自殺/東京・浅草
19 1875.01.16 19歳の下女、首をくくり死ぬ 動機は不明/東京・神田    
20 1875.01.18 東京・下谷の米屋が家出 借金多くて投身自殺すると書き置き残す 朝刊 生活 1
21 1875.01.18 小心者の息子が父にしかられ首つり自殺 イワシを余分に買ったのが原因/埼玉県 朝刊 犯罪・事件 2
22 1875.01.20 祝田町で夫婦首つり心中 日吉町でも男性1人/東京    
26 1875.01.28 女性が細帯で首つり自殺 精神障害か/東京・牛込 朝刊 犯罪・事件 2  
27 1875.01.30 在神戸ドイツ領事館員がピストル自殺
28 1875.02.01 東京・四谷で裕福な尼が首つり自殺 動機不明    
30 1875.02.11 愛知県の男が東京の旅館で割腹自殺 
31 1875.02.17 東京・吉原の貸座敷で遊女を傷つけた男が切腹死したという 
33 1875.02.25 ばくちで負けた金払えず親子心中 返済強要の男に埋葬料出させる判決/大阪
36 1875.03.01 製作寮の雇員が工学寮の井戸に投身 原因は不明   
38 1875.03.03 東京へ転勤する役人の妾、別れ話を苦に首つり自殺/青森県    
39 1875.03.05 [投書]夫婦養子になった若妻が首つり自殺 義父母にいびられる/福島県 朝刊 犯罪・事件 2    
40 1875.03.07 親の言い付けと夫への操の板挟み 若い妻が入水自殺/東京・小網町 朝刊 犯罪・事件 2 
41 1875.03.07 店の金盗んだ?従業員が首つり自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
42 1875.03.09 男の首つり自殺に使った綱を欲しがる女あり 和歌1首つき/東京 朝刊 犯罪・事件 2
43 1875.03.11 兄嫁と冗談 兄の怒り気にした娘が遺書残し投身自殺/東京・浅草    
46 1875.03.23 隣家の寡婦と夫婦約束の商人 仲介の男を疑い2人を殺害して自殺/東京 
47 1875.03.27 四谷御門わきの和田堀で男が投身自殺/東京    
49 1875.03.31 ウソを真に受け人妻に懸想の男 逆上して6人殺傷のあと自殺/神奈川県 
50 1875.04.04 男性が切腹死/東京・深川
51 1875.04.04 継母の難題攻めに心労重なる若夫婦 小心の夫が自殺未遂/東京 朝刊 生活 1 
52 1875.04.06 普請中の土蔵で男が首つり自殺 縁起が悪いと死体を片付けた地主に罰金刑/東京 朝刊 犯罪・事件 1 
53 1875.04.06 深川の自殺者は御岳教信者 妻の留守中、刀でのど突く 机に辞世の歌と書き置き 朝刊 犯罪・事件 1 
54 1875.04.06 若妻が愛児と井戸に身投げ 芸者に心移した夫に絶望/東京・赤坂 朝刊 犯罪・事件 2
55 1875.04.06 日雇い労働者の妻が短刀で切腹自殺/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 2 
56 1875.04.08 主婦が隅田川に身投げ 夫の不倫に絶望/東京・神田 朝刊 犯罪・事件 2 
57 1875.04.10 6日付既報「浅草で女房が切腹し自殺」は養女として入れた私娼の偽装殺人/東京 朝刊 犯罪・事件 1  
58 1875.04.12 支店の支配人がイギリス人宅で短刀自殺 原因不明/横浜 朝刊 犯罪・事件 1   
61 1875.04.16 新聞は世間の出来事を全部は書けぬ 身近の事件が出ないという問いに 朝刊 情報 2    
62 1875.04.18 士族の父、銃で自殺 理由不明/横浜 朝刊 犯罪・事件 1    
63 1875.04.22 春先は暗いニュースばかり、ほめられる話題少なく外国人に外聞悪い 朝刊 情報 1    
64 1875.04.22 [投書]未婚の母が入水自殺、愛児を親に殺された経緯を美文調で 朝刊 婦人 2    
66 1875.04.30 子守させた娘が赤ん坊を川に投げ死なす 娘を責め殺した母も入水自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 1 
67 1875.04.30 機織りに出稼ぎの妻を探し当てたが呼び戻せず 悲観した夫が入水自殺/茨城県 朝刊 犯罪・事件 1  
68 1875.04.30 車引きが井戸で変死 息子の心中未遂などが原因の自殺か 他殺説も/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 2    
69 1875.05.01 男の首つり自殺 腰に200円の借金ありと書き付け/東京・牛込 朝刊 犯罪・事件 1 
70 1875.05.01 女が恨みの元亭主を絞殺 男の狂言自殺が本物になる/東京・新宿 朝刊 犯罪・事件 1 
71 1875.05.05 19歳の母、家庭不和を苦に自殺 自らキツネとりの穴に落ちる/東京・多摩 朝刊 生活 1
72 1875.05.07 書生風の男のど突いて自殺 赤坂から乗った人力車待たせておいて/東京・品川 朝刊 犯罪・事件 1
74 1875.05.09 [訂正]中橋座の芝居「孫八の腹切り」=7日付1面 朝刊 情報 2    
75 1875.05.10 寺で男が首つり自殺/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 2    
76 1875.05.12 回向院の相撲場わきで首つり自殺/東京・両国=訂正13日 朝刊 犯罪・事件 1 1    
78 1875.05.13 [訂正]両国回向院で首つり自殺の記事=12日付1面 朝刊 情報 2  
80 1875.05.20 亭主が腹を縦に切りもだえ死に、女房は留置中/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 1    
82 1875.05.27 のどを突いて巡査が自殺/東京・駒込 朝刊 犯罪・事件 1    
83 1875.05.29 借金がかさんだコメ屋が自殺/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 1    
84 1875.05.31 覚えがない妊娠を責められた18歳が自殺 医師の見立て「単なる肥満」/埼玉県 朝刊 犯罪・事件 1    

86 1875.06.03 妻を寝取った男に面罵され耐えかねた髪結い 2人を切り殺して自殺/東京・多摩 朝刊 犯罪・事件 1    
87 1875.06.08 男が切腹、命に別条なし 借金を苦に?/東京・神田 朝刊 犯罪・事件 1 
88 1875.06.12 東京・千住の宿で男が自殺した毒薬 医師の調べで烏頭(うず)と分かる 朝刊 犯罪・事件 1    
89 1875.06.12 病苦の女房が井戸に投身、近所のものが救助/東京・浅草 朝刊 婦人 1  
90 1875.06.14 あれこれ自殺を図る精神障害の男 周囲はおおわらわ/東京・向島 朝刊 社会 2    
91 1875.06.15 主人と密通の使用人を殺して肉を主人に勧める 異臭で気づかれ妻自殺/兵庫県 朝刊 情報 2    
92 1875.06.17 矢で突いた不発弾?が爆発、2児死なす 責任感じた雇い人が自殺/千葉県 朝刊 戦争 1
93 1875.06.20 花嫁のオナラをからかったのが原因で本人と媒酌人妻、夫の3人が自殺/神奈川県 朝刊 犯罪・事件 1    
94 1875.06.22 車引きが、不倫の妻を短刀で刺殺 自分も割腹自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
95 1875.06.27 茶屋の下女に振られ面目ないと井戸に飛び込む 助けられて間が悪い/東京・芝 朝刊 社会 1    
96 1875.07.08 自殺や殺人が3件 詳報出すつもりはない=読売新聞の答え 朝刊 犯罪・事件 1    
97 1875.07.10 若い女房が割腹 老母が見つけ一命を取りとめる/東京・麹町 朝刊 犯罪・事件 1    
98 1875.07.13 夫婦の寝室に先妻が乱入 2人に切りつけ自殺図るが死に切れず逮捕/横浜 朝刊 犯罪・事件 1    
99 1875.07.15 カミソリで妻の腹を刺し、自分は腹を切って死ぬ/横浜 朝刊 犯罪・事件 1    
100 1875.07.17 橋から身投げの娘、通行人らが救助/東京・両国 朝刊 犯罪・事件 1
101 1875.07.20 料理茶屋の馬つなぎで首つりの男、巡査が助ける/東京・品川 朝刊 犯罪・事件 1    
102 1875.07.23 商用で上京中の男、短刀で自殺/東京・麹町 朝刊 犯罪・事件 1    
103 1875.07.23 義太夫師匠の養子、妻を殺し自分ものどを突いて死ぬ/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 1
104 1875.07.24 一札取っての結婚も暗い結末 妻を殺して自殺/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 1    
105 1875.07.25 救助された身投げ娘 兄の就職困難などで思い詰めた/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 1 
106 1875.08.05 船宿の娘にけがさせ、自殺未遂 原因不明/東京・本湊町 朝刊 犯罪・事件 2    
107 1875.08.07 東京・築地の井戸で死体揚がる、死因不明 朝刊 犯罪・事件 1    
108 1875.08.07 離縁した女房が復縁話で夫の留守中訪問、のどを突いて死ぬ/静岡県 朝刊 犯罪・事件 1 
109 1875.08.13 娘が母の墓前でノド突き自殺 魚屋との密会ばれて/京都 朝刊 犯罪・事件 1    
110 1875.08.14 寄留先の2階で、女性が短刀自殺 動機不明/東京・日本橋 朝刊 犯罪・事件 1    
111 1875.08.14 養父の自殺を病死で届けて葬式、警察に連行される/東京・向柳原 朝刊 犯罪・事件 1  
112 1875.08.14 取り調べ中、弟宅に身柄を預けられた兄が脱走 弟が責任感じて包丁自殺/千葉県 朝刊 犯罪・事件 1    
113 1875.08.15 15歳の少年が井戸で首つり自殺 動機は不明/東京・銀座 朝刊 犯罪・事件 2    
114 1875.08.18 嫁いびり明暗2件、自殺と和合と/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
115 1875.08.22 神社の鳥居で娘が首つり 命かけて願かけをした、といううわさ/兵庫県 朝刊 犯罪・事件 1    
116 1875.08.24 隠居が切腹自殺 今のところ原因不明/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
117 1875.08.27 息子が10銭盗み逮捕、世間体気にした老父が井戸に投身自殺/埼玉県 朝刊 犯罪・事件 2    
118 1875.08.28 柳橋の身投げは新橋の元芸者 遺書から身元判明/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
119 1875.08.29 妾にそむかれた男、深間の男女を斬殺して墓前で切腹新潟県 朝刊 犯罪・事件 1    
120 1875.08.29 若い男が割腹 傷口縫い合わせ、薬のませたが力尽きる/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
121 1875.09.02 子持ちの男、恋仲の女と人力車引きの仲をねたみ2人を惨殺して自殺/東京・築地 朝刊 犯罪・事件 1    
122 1875.09.02 女性を切ったり、自殺(他殺説も)をしたり、刃傷事件相次ぐ/東京 朝刊 犯罪・事件 1
123 1875.09.04 厩橋から飛び込んだ男、翌朝、警察に出頭し説諭される/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 1
124 1875.09.05 士族の自殺(既報)は、息子による刺殺と判明/東京・芝浜松町 朝刊 犯罪・事件 1 
125 1875.09.10 孤独老人が大川橋で入水未遂 同郷の焼き芋屋の親切を重荷に感じる/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
126 1875.09.10 66歳独居老人、首をくくって自殺/東京・千駄ヶ谷 朝刊 犯罪・事件 1    
127 1875.09.13 2日間に投身自殺などの女性3遺体が漂着/東京・深川近辺 朝刊 犯罪・事件 1    
128 1875.09.13 母親にしかられて女が身投げ 警官に救助される/東京・湯島 朝刊 犯罪・事件 1    
129 1875.09.18 旅館の押し入れで客がのどを突き自殺/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 1  
130 1875.09.18 婿養子、離縁話を一度は承知しながら妻に切りつけ井戸に飛び込む/東京・飯倉 朝刊 犯罪・事件 2    
131 1875.09.19 雇われ先の家で妊娠した女が海に身を投げ自殺/神奈川県 朝刊 犯罪・事件 1    
132 1875.09.20 身持ち悪い妻を離縁せよと親類に迫られた男が、娘を刺し殺し切腹自殺/香川県 朝刊 犯罪・事件 1    
133 1875.09.20 [投書]美少年襲った男らが巡査相手に大立ち回り 3人切腹、2人逮捕/熊本県 朝刊 犯罪・事件 2    
134 1875.09.23 夫の虐待に耐えかねた妻が海に身投げ、干潮で死に切れず警察に訴え/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
135 1875.09.25 貧苦から身投げしようとした男を車引きが止める/東京・隅田川 朝刊 犯罪・事件 1  
136 1875.09.29 首つり自殺した子分を変死扱いせず葬る 因業な親分を逮捕/東京・三田 朝刊 警察 1  
137 1875.09.30 主人の金盗まれた長野県の男、刃物で自殺図る/東京・上野 朝刊 犯罪・事件 1    
138 1875.10.04 心中未遂の若い男女を、巡査が人力車にのせて保護/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 1 
139 1875.10.04 かみそりで腹を切った男が重体 動機は不明/横浜 朝刊 犯罪・事件 2
140 1875.10.10 吾妻橋から女が入水自殺 約1時間後に同橋から身投げした女は助かる/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
141 1875.10.14 上野で投身自殺した女は、士族の妻と判明/東京 朝刊 犯罪・事件 1 
142 1875.10.15 入水自殺した男女の死体が漂着 守り袋から遺書発見/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
143 1875.10.15 東京の9月事件・事故統計 水死51人、強盗32件、窃盗1472件、自殺9人 朝刊 警察 2    
144 1875.10.18 投身自殺を届けず勝手に葬式 寺の住職含め関係者を警察送り/千葉県 朝刊 犯罪・事件 1    
145 1875.10.18 厩橋から身投げの男、巡査が船で救助/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
146 1875.10.18 髪結いの女房が首つり自殺/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 2    
147 1875.10.19 井戸へ老女が飛び込む 発見早く助かる見込み/東京・材木町 朝刊 犯罪・事件 2    
148 1875.10.23 老女が土蔵の2階で首つり自殺 原因は不明/東京・浜松町 朝刊 犯罪・事件 1    
149 1875.10.24 17歳のあんまが川へ身投げしたが救助 心配性で前途に不安/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 1    
150 1875.10.25 亭主の死後を託した男が放漫経営 借金気にして酒屋の老婆が首つり/東京 朝刊 犯罪・事件 1
151 1875.10.28 ぬれ紙を顔に当て自殺 梅毒を苦にした寺男/東京・麻布 朝刊 犯罪・事件 1    
152 1875.10.29 江戸川に子連れで投身自殺図った女房 巡査が救助/東京・牛込 朝刊 犯罪・事件 1  
153 1875.10.29 近衛隊の歩哨が自殺 動機は不明/東京・竹橋 朝刊 軍事 2    
154 1875.10.30 近衛兵の自殺 原因は除隊できないと悲観して/東京・竹橋=29日付記事の続報 朝刊 犯罪・事件 1    
155 1875.11.04 酒毒の亭主と死別した女房、2児を他家に預け、末子連れ帰郷/東京・神奈川県 朝刊 犯罪・事件 1    
156 1875.11.04 新吉原の遊女が服毒自殺 男との関係が新聞に出て面目失ったと遺書残す/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
157 1875.11.05 義父母との同居を嫌って里帰りした妻、夫に切り殺される/東京・石神井 朝刊 犯罪・事件 1    
158 1875.11.07 貧苦から二男を絞殺 父は包丁で自殺図るが死に切れず/東京・神田美土代町 朝刊 犯罪・事件 1    
159 1875.11.07 順天堂病院で修業中の男の死、将来を悲観しての服毒自殺とわかる/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
160 1875.11.07 東京・上駒込村の木戸邸の畑わきに老女の死体 朝刊 犯罪・事件 2    
161 1875.11.12 零落の元旗本が投身自殺 昔の奉公人から盗みを諭され恥じ入る/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
162 1875.11.13 30男と13歳の少女が情死/京都 朝刊 犯罪・事件 1    
163 1875.11.15 刑務所帰りの厄介息子 素行改まらず、今度は自殺未遂騒ぎ/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 1    
164 1875.11.17 人気商売に障ると人妻の自殺を届けさせず 横浜の夫婦が捕まる 朝刊 犯罪・事件 1  
165 1875.11.19 八百屋の娘が首つり 器量良しでまじめ、厭世自殺か/東京・浜松町 朝刊 婦人 1    
166 1875.11.20 妻に愛想をつかされ弟にも意見された怠け者がカミソリで自殺未遂/大阪 朝刊 犯罪・事件 1    
167 1875.11.25 東京・浅草で首つり 詳細は次号に掲載 朝刊 犯罪・事件 2    
168 1875.11.27 東京・浅草の首つり自殺の経緯 勤め先の娘に恋慕の職人、思いかなわず悲観 朝刊 犯罪・事件 1    
169 1875.12.03 亭主の不在中不義に忍んできた男を養子が殴打 恥じた男が自殺/岡山県 朝刊 社会 1  
170 1875.12.04 遊んだ芸妓に裏を返した男、自分ののどを突き自殺未遂/東京 朝刊 社会 2    
171 1875.12.05 濁り酒屋の主人が経営苦の自殺 短刀でのどをつき井戸へ投身/東京・四谷 朝刊 サービス 2    
172 1875.12.07 18歳の新妻が入水図ったが助かる 養子の夫を嫌う?/東京・柳橋 朝刊 犯罪・事件 1    
173 1875.12.09 24歳の大阪府士族が自殺/横浜・高島町=明日付で詳報 朝刊 犯罪・事件 1    
174 1875.12.10 「覚悟の上だから殺して」かみそりでのどを突いた男/横浜・高島町=昨報の続き 朝刊 犯罪・事件 1    
175 1875.12.19 50代の男女が山で首つり/埼玉県 朝刊 社会 1    
176 1875.12.19 人妻が身投げ寸前、巡査に見とがめられ助かる/東京・本所 朝刊 婦人 2    
177 1875.12.20 小刀と刺し身包丁を手に切腹と騒いだ男、酒に酔った上での行動/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
178 1875.12.20 実家へ戻るか、養家への義理か 娘が入水寸前/東京 朝刊 婦人 2    
179 1875.12.23 子のない夫が、未亡人に頼んで子を産ます 妻は夫を殺し自分も死ぬ/京都 朝刊 犯罪・事件 1    
180 1875.12.23 警官が外泊先で娘に短刀で傷付け、下宿へ逃げ帰って自殺/東京=訂正25日 朝刊 犯罪・事件 2 1    
181 1875.12.25 [訂正]警官が外泊先で娘に短刀で傷付けた記事=23日付2面 朝刊 情報 2    
182 1875.12.28 売春婦と情死図り、死に損なった男に懲役3年/東京・吉原 朝刊 犯罪・事件 1    
183 1875.12.28 主婦、カミソリでノドを突く/東京・鷺宮 朝刊 犯罪・事件 1    


184 1876.01.05 新年早々、娼妓がご難 横浜では大工が、東京では元亭主が刃物で殺傷 朝刊 犯罪・事件 2    
185 1876.01.12 密通の女房・差配人の2人を殺して亭主が自殺/長野県 朝刊 犯罪・事件 1    
186 1876.01.13 士族が未明の自殺 動機は不明/横浜 朝刊 犯罪・事件 1    
187 1876.01.14 東京で刃物ざた2件 朝刊 犯罪・事件 2    
188 1876.01.14 短刀でのどを突く/横浜 朝刊 犯罪・事件 2    
189 1876.01.20 入水のつもりで鉄道の陸橋から飛び降りた主婦が重傷/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
190 1876.01.22 [投書]女郎とねんごろになった大工 激怒した妻が入水未遂 朝刊 犯罪・事件 3    
191 1876.01.29 養父との仲を疑われた娘、身投げ直前に巡査が阻止/東京・霊岸島 朝刊 警察 2    
192 1876.02.03 日本橋で身投げ未遂の女は身重 懐妊が早いと夫に疑われて/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
193 1876.02.09 おしゃべり老女来社 芝居の出し物、車夫の自殺、盛り場の様子など盛りだくさん 朝刊 情報 2    
194 1876.02.14 隅田川で入水寸前の娘が、通りがかりの巡査に助けられる/東京 朝刊 社会 1    
195 1876.02.15 昨報の娘の入水自殺未遂は、継母の嫌がらせが原因/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
196 1876.02.17 母の借金苦で娘が身投げ図り助かる だめ亭主への手切れ金が原因/東京 朝刊 社会 3    
197 1876.02.18 池へ飛び込んだフランス婦人を救助、介抱した人たちの表彰を申請/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
198 1876.02.18 自分ののどを出刃包丁で刺す 命に別条はなし/横浜 朝刊 犯罪・事件 1    
199 1876.02.19 飾り職人宅でのどを包丁で突いた(18日付既報)のは、この家出入りの者/横浜 朝刊 犯罪・事件 1    
200 1876.02.20 生活に困って割腹 遺族が困るだろう、と医者がみそ・しょうゆ贈る/横浜
201 1876.02.28 奉公の女性が婚礼直前にノドつき自殺 前に男があって/静岡県 朝刊 婦人 2    
202 1876.03.02 なじみの娼妓の部屋に上がった若者、翌朝短刀で男根切り自殺/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 2    
203 1876.03.03 湯屋の雇い人、寺の境内で首つり自殺/東京・小石川 朝刊 犯罪・事件 2    
204 1876.03.05 夫婦げんかの仲裁に入った母親殴られ、女房が井戸に飛び込む/東京・白金 朝刊 犯罪・事件 2    
205 1876.03.07 酔態さらした女、さめて恥ずかしくなり首くくったが助かる/横浜 朝刊 犯罪・事件 1    
206 1876.03.07 病死の亭主の後を追って女房が井戸に身投げ、助かる/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 2    
207 1876.03.07 築地で生活苦の男がのど突き自殺 渋谷では前妻を出刃包丁で刺傷/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
208 1876.03.12 成育が遅れる息子 学校にも出せないと母親が自殺/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 2    
209 1876.03.14 旅館で海軍兵士が短刀で切腹、助かる見込み/東京・檜物町 朝刊 犯罪・事件 3    
210 1876.03.15 警官が短刀を腹に刺す 東京・浅草の下宿で 朝刊 犯罪・事件 2    
211 1876.03.17 日蓮の木像など背負い井戸に 自称「冷頭信女」、書き置きは歌で/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
212 1876.03.19 男に捨てられ身投げしようとした女を保護/東京・新橋 朝刊 犯罪・事件 1    
213 1876.03.19 渡し船から男が身投げ 覚悟の自殺か、たもとの中に石/東京・吾妻橋 朝刊 犯罪・事件 2    
214 1876.03.23 渡し舟から投身自殺した老人の身元分かる/東京 朝刊 情報 1    
215 1876.03.23 大工の女房が病気を苦に?のどを突き重体/東京・山谷 朝刊 犯罪・事件 2    
216 1876.03.24 娘がカミソリでノドを突き自殺図る/東京・神田 朝刊 犯罪・事件 2  
217 1876.03.25 華族の邸内で首つり/東京・高輪 朝刊 犯罪・事件 2    
218 1876.03.27 東京の事件・事故を総括 朝刊 犯罪・事件 2    
219 1876.03.31 気の毒な男 身内に不幸続き、自らは友達の保証人になって破産/東京 朝刊 社会 1    
220 1876.04.01 西洋人に雇われて愛人同様の女中が、主人にあきられ自殺/東京・品川 朝刊 犯罪・事件 2    
221 1876.04.04 同業者に宿泊を断られた人力車夫が、包丁でのどを突き死ぬ/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
222 1876.04.04 旅館の娘が婿と不仲を苦に、短刀でのどを突いて死ぬ/東京・本銀町 朝刊 社会 1    
223 1876.04.04 身障の男が世話女房にナイフでケガをさせ、腹を切って重体/東京・新宿 朝刊 犯罪・事件 2    
224 1876.04.06 深川で女がかみそり自殺図り重体 品川でも男が包丁自殺図る/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
225 1876.04.08 人妻が貧乏を苦に入水自殺の寸前、巡査に救われる/東京・浅草 朝刊 警察 1    
226 1876.04.08 男がカミソリで自殺/東京・青山 朝刊 犯罪・事件 1    
227 1876.04.14 金催促されて困り出刃包丁でのど突くが、死に切れず/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
228 1876.04.15 精神異常の娘が刃物で自殺図る/東京・豊島 朝刊 犯罪・事件 1    
229 1876.04.18 コウモリ傘盗んで捕まった紙くず屋 留置中にふんどしで首つり自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
230 1876.04.22 戸長の妻が夫の愛人を短刀で突き殺したあと自殺/千葉県=訂正 朝刊 犯罪・事件 1    
231 1876.04.22 秋田県士族、旅館で隣室の客の脇差使い割腹/青森 朝刊 犯罪・事件 2 
232 1876.04.24 士族の妻、切腹寸前の夫を押しとどめる/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 2    
233 1876.04.25 娼妓への支払いに窮した奉公人、短刀で自殺図る/東京・北品川 朝刊 犯罪・事件 1    
234 1876.04.26 湯屋の娘、恋人の家の前でカミソリ自殺未遂/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 2    
235 1876.04.27 [投書]湯屋の娘、恋人と結婚出来ず、腹いせの自殺未遂 朝刊 婦人 3 
236 1876.04.28 華族の妾(当主の母)、密通相手にされた男の自殺後、暇とらされる/東京=続く 朝刊 社会 2    
237 1876.05.01 東京で起きた事件の数々 朝刊 犯罪・事件 2    
238 1876.05.03 4月22日付「戸長の女房が妾殺して自殺」は誤報 単に豪農の妻の自殺/茨城県 朝刊 犯罪・事件 1    
239 1876.05.03 結納まで済んだ結婚話に継母の嫌がらせ 耐えかねた娘が自殺/神奈川県 朝刊 犯罪・事件 2    
240 1876.05.06 東京で火事や投身自殺 浅草観音のさい銭箱からは銀時計が1つ 朝刊 犯罪・事件 2    
241 1876.05.08 借金を苦に出刃包丁でのどを突く 精神障害者か/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
242 1876.05.09 仕立て職人がカミソリ自殺 病気と生活苦から/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 3    
243 1876.05.10 自殺覚悟した当主夫婦 隠居が反省、伯母が家を出て一件落着/東京・両国=続き 朝刊 社会 2    
244 1876.05.12 [投書]女が身投げと思い止めたが、カッパに引かれぬまじないとは 朝刊 社会 3    
245 1876.05.13 海に投身の娘を漁師が救助/東京・高輪 朝刊 犯罪・事件 2    
246 1876.05.17 東京で男の自殺2件 朝刊 犯罪・事件 2    
247 1876.05.17 眼病の19歳の娘自殺未遂 兄に邪険にされたと/東京・牛込 朝刊 犯罪・事件 2    
248 1876.05.18 役者が切腹の場で熱演に過ぎ、客が頭から血のりを浴びる/東京・中島座 朝刊 演劇 2    
249 1876.05.22 婚礼の前の晩に女が川へ投身、男も後追い自殺/神奈川県 朝刊 社会 2 
250 1876.05.25 変死が3件、酔った兵士の自殺未遂など/東京 朝刊 犯罪・事件 3
251 1876.05.25 キツネつきの迷信でまた被害 八百屋の自殺に女房半狂乱/神奈川県 朝刊 犯罪・事件 3    
252 1876.05.27 3円の借金返済を苦に、刀でノドを突く 隣人に見つかり一命とりとめる/長野県 朝刊 犯罪・事件 1    
253 1876.05.27 兄嫁のいじめを苦にした妹が、池へ身投げ寸前に助けられる/静岡県三島 朝刊 犯罪・事件 2    
254 1876.05.27 水谷町と浅草で女の身投げ未遂2件/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
255 1876.05.29 東京で短刀自殺や寺に侵入の3人組逮捕、首つり自殺女など計9件の事件・事故 朝刊 社会 2    
256 1876.06.01 女狂いと借財の父親に悲観し、病気の芸者が井戸に飛び込む/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 3    
257 1876.06.02 落馬事故や首つり自殺、身投げの未遂などの事件/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
258 1876.06.03 東京・鷺宮の自殺 媒酌した両人に持ち上がった離婚話を苦に 朝刊 犯罪・事件 1    
259 1876.06.03 かかあ天下の主婦が酒を引っかけた後にノドを突く/東京・千束 朝刊 犯罪・事件 1    
260 1876.06.06 黒田家から大金盗んだ犯人自殺図る 兄宅で発見の延べ板などは同家へ返還/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
261 1876.06.06 大工が入質した道具出したいと盗み バレたら大変と、自殺図る/静岡県 朝刊 犯罪・事件 3    
262 1876.06.07 自分は商人に向かない、と店員が変わった遺書残して自殺/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 3    
263 1876.06.10 妙な遺書残し自殺した店員(7日付) 主人の娘と一緒になる話は無かった/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
264 1876.06.10 事件・事故いろいろ 大工が妙な遺書残して自殺 子供が井戸へ転落死/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
265 1876.06.16 とばくの4人 捕まった1人が腹を切り即死、逃げた3人は自首/千葉県 朝刊 犯罪・事件 1    
266 1876.06.17 魚屋の雇い女 恋人の変心恨み、見せかけの身投げ/東京・蠣殻町 朝刊 犯罪・事件 2    
267 1876.06.17 女房が橋から赤ん坊捨て自分も投身図る 2人とも救助/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
268 1876.06.21 井戸へ身投げ、首つり、水死体漂着など事件・事故6件/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
269 1876.06.21 53歳の袋物屋、仕事がなく、養子とも折り合わず切腹自殺/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 2    
270 1876.06.23 東京の事件・事故を一括報道 朝刊 犯罪・事件 1    
271 1876.06.24 夜尿症を苦に年ごろの娘があわや自殺 巡回中の巡査が助ける/千葉県 朝刊 婦人 2    
272 1876.06.24 自殺あきらめ人力車の中で寝ていた女を保護 前も同じ場所で未遂/東京・両国 朝刊 犯罪・事件 3    
273 1876.06.24 女房を離縁した男 眠る子供のわきでのどを突いて自殺/横浜 朝刊 犯罪・事件 3    
274 1876.06.26 懲役囚がかけ事からけんか 本所では精神病者が自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
275 1876.06.26 トルコの廃帝が自殺 朝刊 犯罪・事件 3    
276 1876.06.27 のど・腹に包丁突き立て車夫が自殺/東京・品川 朝刊 犯罪・事件 2  
277 1876.06.29 止宿先の夫婦を刀で切り自殺/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 1    
278 1876.06.29 自殺記事を掲載の新聞 関係者に買い占められる/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 2    
279 1876.07.01 首つり自殺2人 ウサギの隠し飼いで3人摘発 密売春で5人逮捕/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
280 1876.07.01 東京・芝で人妻が包丁自殺 朝刊 犯罪・事件 2    
281 1876.07.03 京橋の湯屋に泥棒、1人逮捕 ほかに事件、事故など数件/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
282 1876.07.04 えい児の死体漂着、土砂崩れで男児即死、偽札拾得など事件・事故5件/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
283 1876.07.05 主婦の身投げ、水道橋の水死体の身元判明、拾得物2件その他/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
284 1876.07.06 妻の首つり自殺を隠し病死として葬った男を摘発/東京・市谷 朝刊 犯罪・事件 3    
285 1876.07.08 実の親子が情死 父親はのどを突き、娘は井戸に身投げ/東京・麻布 朝刊 犯罪・事件 2    
286 1876.07.10 車引き3題 投身女性を救助、川で洗車中に水死、乗車強要で罰金/東京 朝刊 サービス 1    
287 1876.07.10 実の親子の情死の理由 娘が臨月になりやむなく/東京・麻布 朝刊 犯罪・事件 2    
288 1876.07.13 馬が切腹? 馬同士のけんかで暴れた1頭の腹にくいが刺さった/静岡県三島 朝刊 事故 2    
289 1876.07.14 主人の首つり自殺で悲嘆の家族 奇特な人が金を送って慰める/東京・麻布 朝刊 犯罪・事件 2    
290 1876.07.15 船の売買のごたごたから、周旋役が責任を感じ刀で自殺/東京・神田 朝刊 社会 1    
291 1876.07.17 両国橋から身投げ寸前の娘が助けられる/東京・浅草 朝刊 社会 1    
292 1876.07.17 夫の再就職ままならず? 女房が首つり自殺/東京・戸塚 朝刊 社会 2 
293 1876.07.17 人妻がかみそり自殺/東京・根津 朝刊 犯罪・事件 3    
294 1876.07.18 花火の夜の出来事 自殺未遂、迷子、痴漢、かんざし探し懸賞金など/東京・両国 朝刊 行事 3    
295 1876.07.19 18歳の奉公娘が不義・懐妊 死ぬ気になったと巡査に話す/東京・神田 朝刊 社会 3    
296 1876.07.20 逆上の母親がわが子を抱いて川へ身投げ 子供だけ死ぬ/東京・八丁堀 朝刊 社会 2    
297 1876.07.22 病気の亭主を看護どころか、けんか続きの女房が入水図る/東京 朝刊 社会 2    
298 1876.07.25 結婚の夢破れた女が入水を決意 川に入った所を巡査に職務質問される/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
299 1876.07.28 芝と神田で2人が首つり自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
300 1876.07.29 首つり自殺寸前を発見、救助の懲役人9人が、罪を減じられる
301 1876.07.29 強盗傷害、無銭飲食、首つり自殺2件、水死/東京 朝刊 犯罪・事件 1 
302 1876.07.29 28日付の金物屋の自殺は、13歳の息子の素行不良を悲観したのが動機 朝刊 犯罪・事件 2    
303 1876.07.31 夫婦げんかの男が包丁自殺未遂/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 3    
304 1876.08.01 17歳の娘が川へ投身図り助けられる 原因は母の身持ちの悪さ/東京・牛込 朝刊 社会 1    
305 1876.08.01 不義の針医・売春婦4人逮捕 出稼ぎ娼妓懐妊で親元送り/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
306 1876.08.03 父親自殺で娘が葬式もできず 見かねた料理店主が万端面倒をみる/東京・築地 朝刊 社会 1    
307 1876.08.08 東京・日本橋で身投げ、近くのウナギ屋が死体を引き揚げる 朝刊 犯罪・事件 2    
308 1876.08.10 巡査と車夫に追われた出刃強盗、橋から身を投げ水死/東京・箱崎町 朝刊 犯罪・事件 1    
309 1876.08.11 借金苦の農民、鉄道自殺図るが、取り押さえられる/兵庫県 朝刊 犯罪・事件 3    
310 1876.08.14 僧りょが両国橋から投身自殺、ほかに女性が未遂/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
311 1876.08.16 口軽女房の吹聴がもとで若い女性が永代橋から投身自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
312 1876.08.17 母子3人の死体漂着は無理心中/東京・青山=16日付の続報 朝刊 犯罪・事件 1    
313 1876.08.19 華族が小刀で自殺/東京・浜町 朝刊 犯罪・事件 1    
314 1876.08.22 人力車が馬車と接触、車夫と客がケガ 両国橋で主婦が身投げ、助けられる/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
315 1876.08.22 彦根電信局職員が自殺 精神障害か/滋賀県 朝刊 犯罪・事件 2    
316 1876.08.22 先月の犯罪、自殺、水死、迷子、捨て子等の件数/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
317 1876.08.23 小刀でのどを突き、自殺図る/東京・狸穴 朝刊 犯罪・事件 2    
318 1876.08.24 浮気をして離縁された妻、新聞に出たのを苦に実家で首つり自殺/東京・四谷 朝刊 犯罪・事件 3    
319 1876.08.25 貸座敷「金瓶楼」で客が自殺した後日談 芸者が墓を建て替える/東京 朝刊 社会 1    
320 1876.08.25 兄との風聞を気に病む?妹、水死体で見つかる/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 2    
321 1876.08.25 僧が琵琶湖で蒸気船から飛び込み、船員3人が救助/滋賀県 朝刊 犯罪・事件 2    
322 1876.08.28 雇い人が井戸に投身、無届けでの火葬を図った主人を留置/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 2    
323 1876.08.29 徴兵の知らせを悲しみ、新婚の夫婦と母親が心中/兵庫県竜野 朝刊 犯罪・事件 2    
324 1876.08.31 隅田川で子供水死 病身の男が投身自殺未遂/東京 朝刊 犯罪・事件 1 
325 1876.09.01 離縁になった男との密会を母に怒られた娘 井戸に飛び込み自殺を偽装?/横浜 朝刊 社会 3    
326 1876.09.04 出稼ぎの男が鉄道自殺 姓名不詳/神奈川県 朝刊 サービス 1    
327 1876.09.07 たばこ屋主人が逆上、自分ののどと腹を切りケガ/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
328 1876.09.07 麻布の孝女の姉が投身、助けられる/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
329 1876.09.07 [投書]未来の操を証明して自害した美女たちの中国故事、日本の権妻はどうか 朝刊 アジア 3    
330 1876.09.08 開拓使の元官吏が首つり自殺 鹿児島へ帰郷の直前/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 2    
331 1876.09.16 水車に若い女の水死体/東京・小石川 朝刊 犯罪・事件 2    
332 1876.09.19 生活苦の士族が妻と離婚し、子供3人残して首つり自殺/東京・青山 朝刊 犯罪・事件 2    
333 1876.09.21 8月の東京の事件・事故=続き 朝刊 犯罪・事件 3    
334 1876.09.22 道楽の限りを尽くす士族 生活難の母と妹2人が入水/愛知県 朝刊 犯罪・事件 3    
335 1876.09.28 [投書]だて男、おしゃれの果ての借金を苦に短銃自殺 朝刊 衣 4    
336 1876.10.02 投身自殺多い川の縁に篤志家が「死ぬ人は相談に応ずる」の立て札/愛知県 朝刊 社会 2    
337 1876.10.09 横浜居留地のドイツ人靴屋が自殺未遂 海に飛び込んだり、腹を刺したり 朝刊 社会 3    
338 1876.10.14 蓮生寺岐阜県)の火災の真相 寺の跡取りが継母刺し本堂に火を付けて自殺 朝刊 犯罪・事件 2    
339 1876.10.17 養母の仕打ちに絶望、11歳の少女が投身自殺/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 3    
340 1876.10.20 畑で男がカミソリ自殺図る? 腹を十文字に切り22針縫う/東京・渋谷 朝刊 犯罪・事件 1    
341 1876.10.30 一口ネタ 琉球人が盗難、金の延べ棒4本落とす、徳川家預かりの象牙盗難/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
342 1876.11.01 100円残して自殺した男が幽霊に立つと地元大騒ぎ/東京・府中 朝刊 社会 2    
343 1876.11.01 父親の大酒飲みをやめさせようと16歳の娘が投身 助けられる/東京・両国 朝刊 犯罪・事件 3    
344 1876.11.01 北海道はニシン、サケ、コンブとも売れ行き不振 網元に破産や自殺者出る 朝刊 農林水産 3    
345 1876.11.02 差配人が家内の不和を苦に入水自殺/東京・築地 朝刊 犯罪・事件 2  
346 1876.11.06 青竹に弾丸と火薬を詰めた鉄砲で自殺図り重傷/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 3    
347 1876.11.07 隅田川に入水した女を雇い人が救助 原因は焼きもちげんか/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 3    
348 1876.11.07 首つり自殺図った留置人仲間を救助 褒美に懲役80日を一等減/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
349 1876.11.15 神風連悲話 決起側の青年、婚約者に辞世の短冊渡し切り込みのあと自殺/熊本県 朝刊 社会 1    
350 1876.11.18 船乗りの女房の変死は、産後の肥立ち悪く、自殺したものと判明/東京・芝金杉
351 1876.11.21 士族が短刀でノドを突き自殺/東京・新橋 朝刊 犯罪・事件 2    
352 1876.11.25 東京の事件・犯罪を一括報道 朝刊 犯罪・事件 2    
353 1876.11.25 「秋月の乱」のその後 首謀の宮崎車之助ら7人は自殺、各地で残党逮捕 朝刊 政治 2    
354 1876.11.27 主人の子を身ごもった雇い女自殺図る 後妻が来ると悲観/東京・日本橋 朝刊 犯罪・事件 2    
355 1876.11.27 「神風連の乱」の戦死・自殺者の辞世 朝刊 政治 3    
356 1876.11.28 10月の東京の事件・事故等の集計=続き 朝刊 犯罪・事件 1    
357 1876.12.02 熊本・神風連の戦死者28人、自殺は85人 数々の辞世の歌が残る 朝刊 戦争 3    
358 1876.12.02 熊本・神風連の乱で死んだ4人兄弟 愛犬は食を断って墓守の後、舌かみ切り自殺 朝刊 戦争 3    
359 1876.12.04 女の事件2件 隣家の子供を川に投げ込み自殺 泥棒に懲役10年の判決/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
360 1876.12.04 山口・萩の乱 現地で逮捕19人、自殺12人 重傷者は病院に収容 朝刊 戦争 3    
361 1876.12.08 亭主の後を追って井戸に身投げした後家 二度とも助けられる/東京・新宿 朝刊 犯罪・事件 1    
362 1876.12.13 便所を貸してと入った女、庭先の井戸に飛び込み死ぬ/東京・幡ヶ谷 朝刊 犯罪・事件 2    
363 1876.12.21 身投げ寸前の青年、「酒と女に金を使えないなら死んだほうがマシ」と放言/東京 朝刊 社会 3    
364 1876.12.22 立石村の助教員が村役人に傷を負わせる 自らものどを突いたが未遂/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
365 1876.12.28 貧苦から首つり自殺/東京・千住 朝刊 犯罪・事件 3


366 1877.01.05 道楽が過ぎて三菱会社免職のイギリス人、知人宅でピストル自殺/横浜 朝刊 犯罪・事件 2    
367 1877.01.08 精神に異常きたした執事、短刀で自殺/東京・平河町 朝刊 犯罪・事件 2    
368 1877.01.13 30歳年下の女房が不義から出産、離縁に踏み切れぬ士族が無理心中/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
369 1877.01.15 東京の事件あれこれ 中島座の役者に熱くなった妻が夫とひともめ…ほか 朝刊 犯罪・事件 3    
370 1877.01.20 養女に邪険にされ身投げを決意した男、遺書代筆を頼み警察が保護/東京・神田 朝刊 社会 2    
371 1877.02.03 義太夫語りの女房が宿屋で舌をかみ切る/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
372 1877.02.05 長い居候に恐縮した男が隅田川に入水を図る/東京・寺島村 朝刊 犯罪・事件 1    
373 1877.02.05 男女の関係を持った兄妹が入水自殺図る 巡査が発見、分署に連行/東京・向島 朝刊 犯罪・事件 3    
374 1877.02.06 夫婦約束しながら冷たくなった女を刺殺、自殺未遂の男捕まる/群馬県高崎 朝刊 犯罪・事件 2    
375 1877.02.14 息子の女遊びやまず、離縁させた嫁が渡し場で入水未遂/東京・神田 朝刊 社会 2    
376 1877.02.14 隣の男と密通していた若妻、偽装自殺を試みたが実は隣家に潜伏/神奈川県小田原 朝刊 社会 2    
377 1877.02.22 不実な娼妓の髪を切った男、気が済んだと割腹自殺図る/東京・板橋 朝刊 犯罪・事件 2    
378 1877.02.22 盛り場で金をすりそこなった士族、面目失い小刀で自殺図る/京都 朝刊 犯罪・事件 3    
379 1877.02.28 婚約者がいるのに親から縁談 娘が家出して身投げ/東京=3月8日付に続報 朝刊 犯罪・事件 3    
380 1877.03.02 恋慕かなわず、雇い主の13歳娘を切り殺して自殺/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 2    
381 1877.03.05 [投書]牛でさえ自分の命を惜しむ 若者よ、早まったことはしないこと 朝刊 子供 3    
382 1877.03.06 刃物による動機不明の自殺未遂2件/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
383 1877.03.08 神田連雀町の娘の身投げ(2月28日既報)で、男関係ではないと父親が申し入れ 朝刊 犯罪・事件 3    
384 1877.03.17 4人連れで女郎買い 3日あげて代金に困り狂言自殺も/宇都宮=訂正 朝刊 社会 2    
385 1877.03.20 上京した群馬県の男、「世の中面白くない」と巡査に斬首を願い出る 朝刊 犯罪・事件 2    
386 1877.03.22 東京と横浜で首つり自殺 土蔵建設費の予算超過と、子供の徴兵を苦に 朝刊 犯罪・事件 1    
387 1877.03.23 横浜の資産家が自宅二階で割腹自殺 数年前にも未遂 朝刊 犯罪・事件 3    
388 1877.03.27 「在世で罪を作った」と坊さんが石塔を背負って入水/東京・下谷 朝刊 犯罪・事件 3    
389 1877.03.30 放蕩の亭主いさめようと女房が川へ身投げ/横浜 朝刊 犯罪・事件 1   
390 1877.04.02 東京・谷中の寺に墓地を買った男 その寺の井戸へ身投げ 朝刊 犯罪・事件 1    
391 1877.04.04 ほれた娼妓に出刃包丁で迫った男 殺意なく自殺の覚悟/東京=3月29日付続報 朝刊 犯罪・事件 2    
392 1877.04.16 「妻への隠し事は面目ない」と、ばくち打ちが切腹を図る 余罪も発覚/埼玉県 朝刊 犯罪・事件 2    
393 1877.04.21 負傷者をさばききれぬ西郷軍の病院、責任感から自殺した医師も 朝刊 社会 1    
394 1877.04.25 元大書記官・田畑常秋の鹿児島での切腹は、勅使により西郷の謀反を悟ったから 朝刊 軍事 1    
395 1877.05.02 不景気で妻に生活を夫婦別会計で、と言われた夫が自殺騒ぎ/東京・下谷 朝刊 犯罪・事件 3    
396 1877.05.04 やりでノド突き自殺未遂/東京・神田 朝刊 犯罪・事件 3    
397 1877.05.09 鎮台騎兵の割り符無くした兵 弁明に狂言強盗試みたが、思い返して自首/東京 朝刊 軍事 2    
398 1877.05.10 警官志望の若者が自殺図る 地方から上京したが、東京に保証人が必要で悲観 朝刊 犯罪・事件 3    
399 1877.05.12 若い男との結婚を反対された老女、自殺のしぐさで家族を困らせる/東京・飯田町 朝刊 社会 3    
400 1877.05.14 2月の東京の警察統計=続き
401 1877.05.21 精米屋の養母がカミソリ自殺/東京・京橋 朝刊 犯罪・事件 1    
402 1877.05.24 子供が2度も迷子に 「お前が悪い」と夫に乱暴された妻が自殺未遂/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 2    
403 1877.05.24 夫の病気を苦に妻が自殺未遂/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 3    
404 1877.05.26 東京・白金で男が包丁自殺 朝刊 犯罪・事件 2    
405 1877.05.30 縁日で遊んだ下女2人 帰りが遅くなったのを苦に身投げ、1人死ぬ/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
406 1877.06.01 逆上して自殺? 主婦の遺体を土蔵で発見、腹や頭に刺し傷/東京・八王子 朝刊 犯罪・事件 2    
407 1877.06.02 士族の母、カミソリでのど切り井戸に飛び込み自殺/東京・麹町 朝刊 犯罪・事件 2    
408 1877.06.04 徴兵逃れ2件 東京へ出て食い詰め自殺未遂、替え玉検査で懲役/群馬・長野県 朝刊 軍事 1    
409 1877.06.05 養女の婿といい仲になった養母、夫と養女をいじめ抜く/東京・通新石町 朝刊 社会 2    
410 1877.06.09 下六番町のヤブに男の死体 5月31日以来行方不明の米屋の雇い人/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
411 1877.06.11 首つり自殺の老人を検視受けずに埋葬 遺族の後見人が自首/東京・虎ノ門 朝刊 宗教 2    
412 1877.06.12 集団脱獄事件の主犯を埼玉県下で逮捕 のどを突いて自殺を図ったが未遂 朝刊 司法 2    
413 1877.06.14 親の許さない不義をして投身自殺した娘の懐中から遺書/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 3    
414 1877.06.14 人妻が常盤橋から身投げして死亡/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
415 1877.06.18 木の枝で首をつった男 足元へ竹の皮包みの「枕団子」置く/東京・目黒 朝刊 犯罪・事件 3    
416 1877.06.25 両国橋から身投げの女 料亭の客が気づいて救助される/東京・東日本橋 朝刊 犯罪・事件 3    
417 1877.06.25 墓参の男が寺でカミソリ自殺図る 懐中に女の写真と書き置き/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 3    
418 1877.06.28 警視3課に拘留の元駅逓局大属の夫人、幼児を残して自殺/東京・湯島 朝刊 犯罪・事件 1    
419 1877.06.30 呉服商の自殺や4歳男児の事故死/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
420 1877.07.02 警官が首つり自殺/東京・下谷 朝刊 犯罪・事件 2    
421 1877.07.02 東京・四谷で警官にかみついて西洋犬15、6匹が“禁獄”に 世田谷で僧が心中 朝刊 犯罪・事件 3    
422 1877.07.06 鉄道線路に寝た男、再犯で警察に送られる/東京 朝刊 犯罪・事件 2   
423 1877.07.06 貸座敷に登楼の男、小刀でのどを突き自殺図る/東京・吉原 朝刊 犯罪・事件 2    
424 1877.07.09 駆け落ち話・続き 実家もつぶれ、女は遊女に 男は自殺もならず伯父の家へ 朝刊 社会 3    
425 1877.07.10 裁判所職員が同居の女の大酒に怒り、切りつける 自分は切腹/横浜 朝刊 司法 3    
426 1877.07.13 西南戦争続報・西郷隆盛が敗戦悟り自殺未遂と兵士警戒 朝刊 戦争 1   
427 1877.07.16 入水自殺など水死体9人 朝刊 犯罪・事件 3    
428 1877.07.16 [鹿児島日記]=12 4月16日〜22日 熊本城の東部で会戦(連載) 朝刊 戦争 3    
429 1877.07.17 汽車の中で兵隊が短刀自殺を図る 横浜で遊びに出掛け、帰隊遅れを苦に 朝刊 犯罪・事件 3    
430 1877.07.28 夫婦間仲裁の失敗を苦に?短刀で切腹自殺図る/東京・新宿 朝刊 犯罪・事件 2    
431 1877.07.28 破産宣告を受け控訴審でも敗訴の老人、鎮守の社前で自殺/千葉県小金原開拓地 朝刊 犯罪・事件 2    
432 1877.08.03 女性がのどを突いて自殺/東京・麹町 朝刊 犯罪・事件 2    
433 1877.08.03 身投げ図った下女の身元引受人が「始末をつけろ」と主人に直談判し大もめ/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
434 1877.08.04 公金150円を使い込んだ滋賀県出仕、短刀でのどを突いて自殺 朝刊 犯罪・事件 2    
435 1877.08.04 法恩寺の墓場で老人が割腹自殺、書き置きから身元分かる/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 3    
436 1877.08.06 のどを突いて男が自殺/東京・南本所 朝刊 犯罪・事件 2    
437 1877.08.09 宮内省職員が切腹三重県桑名 朝刊 犯罪・事件 3    
438 1877.08.11 士族の自殺未遂(8日付)で俳優駒雀が「自分は無関係」と本紙に申し入れ/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
439 1877.08.14 別れた夫とよりを戻した女が後妻に嫉妬して男の局所を切断、自殺図る/北海道 朝刊 犯罪・事件 2    
440 1877.08.16 戦地からの手紙 戦況と西郷隆盛自殺説などの風説、鹿児島市中の模様 朝刊 戦争 1    
441 1877.08.16 娼妓に熱を上げ家を空けていた男、女房と親分に責められ身投げ図る/横浜 朝刊 犯罪・事件 3    
442 1877.08.17 自殺未遂で療養中の官員、女房と家出し入水心中/滋賀県 朝刊 犯罪・事件 3    
443 1877.08.18 身投げ寸前の失恋娘を助けた男、恩着せがましく押し掛け逮捕される/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
444 1877.08.22 鹿児島情報 全員切腹か抗戦継続か、賊軍内で両論 朝刊 戦争 2    
445 1877.08.22 使い帰りの遊びで帰宅が遅れた丁稚、吾妻橋から飛び込み救助される/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
446 1877.08.24 女房同士がけんか やりこめられた方が川へ投身図り巡査に助けられる/東京・芝 朝刊 社会 2    
447 1877.08.24 のどを突き損なって苦しむ女房を夫が刀で切り殺し、自らも切腹図る/東京・駒込 朝刊 犯罪・事件 2    
448 1877.08.27 母と妹を旅稼ぎで養う姉が、母に結婚を反対され身投げ図る/神奈川県 朝刊 犯罪・事件 2    
449 1877.08.28 寺荒らし、のどを突く事件2件ずつ/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
450 1877.08.28 来世は酒屋の息子に 酒飲んで入水の男、気分よく死ぬこと忘れる/東京・大井
451 1877.08.30 京橋から入水した娘、無事/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
452 1877.08.30 自殺を覚悟した不運な老人の哀話 20年ぶりに末っ子と涙の再会=終わり 朝刊 社会 2    
453 1877.08.30 川で釣り中に針に妊婦の変死体がかかる 子供の素行不良を苦に自殺/茨城県 朝刊 犯罪・事件 3    
454 1877.09.07 主婦が祈とうでだまし金を残す 苦にした夫と婿は自殺、娘も錯乱/東京・湯島 朝刊 犯罪・事件 2    
455 1877.09.07 〔投書〕敵軍から逃げ帰った李鴻章の妻 夫に貞節疑われて自殺 朝刊 婦人 3    
456 1877.09.12 牛屋の女房がカミソリ自殺/東京・西新橋 朝刊 犯罪・事件 3    
457 1877.09.14 借越金の返済を苦に娘が蓬莱橋から身投げ、巡査らに助けられる/東京 朝刊 婦人 2    
458 1877.09.18 東京の事件・事故を一括報道 集中豪雨で少女水死など 朝刊 犯罪・事件 3    
459 1877.09.19 塾教師が18歳の養女に密売春を強要 警察に訴えられる/北海道・函館 朝刊 犯罪・事件 2    
460 1877.09.25 東伏見宮軍が城山を攻略 西郷隆盛桐野利秋村田新八は戦死 朝刊 戦争 1    
461 1877.09.28 鹿児島情報 西郷隆盛の最期、首級は依然見当たらず 朝刊 戦争 2    
462 1877.10.01 借金苦の大工がカミソリでのどを切る/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 2    
463 1877.10.03 コレラで清国アモイ在留人から手紙 発生源はシンガポール、日本へ伝染心配と 朝刊 健康 1    
464 1877.10.03 墓参に連れ出した幼児が井戸へ転落、母も投身したが共に助かる/滋賀県 朝刊 事故 3    
465 1877.10.11 生活費のたしの魚販売代を飲んだ夫 妻に責められ自殺/群馬県高崎=訂正 朝刊 動植物 2    
466 1877.10.11 東京・市ヶ谷で士族久貝弘毅(旧幕府の因幡守)が自殺 朝刊 犯罪・事件 2    
467 1877.10.12 東京・堀江町で女房が短刀で自殺 朝刊 婦人 3    
468 1877.10.17 旅人宿へ投宿の福岡県士族、小刀でノドを突き自殺図る/東京・馬喰町 朝刊 犯罪・事件 2    
469 1877.10.18 短刀で女房を即死させた飾り職 後追い自殺図るが死に切れず/東京・品川 朝刊 犯罪・事件 2    
470 1877.10.20 口減らしに奉公に出された娘、母の冷たい言葉に絶望、自殺図る/東京・八王子 朝刊 犯罪・事件 2    
471 1877.10.21 離縁されたが未練の婿養子、妻と養母を切り殺し自殺図る/東京・小伝馬町 朝刊 犯罪・事件 1    
472 1877.10.24 東京で自殺3件 朝刊 犯罪・事件 2    
473 1877.10.25 女郎に売られる寸前だった娘、せっかんする伯母の油断つき警察へ駆け込む/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
474 1877.10.26 女房が不義密通と吹聴され、住職が遺書を残して自殺/新潟県 朝刊 犯罪・事件 2    
475 1877.10.26 出稼ぎで稼いだ金を同行の男に使い込まれ、芸者が身投げ図る/群馬県 朝刊 犯罪・事件 3    
476 1877.10.30 妻との離婚の始末に3000円もの出費 無心を父親に断られて自殺/東京・巣鴨 朝刊 犯罪・事件 2    
477 1877.10.30 秘蔵息子を徴兵するなら自殺して7代たたってやる 区務所で父親いきまく/東京 朝刊 軍事 4    
478 1877.10.31 離婚されそうと妻に傷を負わせて自殺を図る/東京 朝刊 犯罪・事件 3 
479 1877.11.02 自殺図った妻を介錯しようとした男、禁獄30日のところ贖罪金2円50銭/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
480 1877.11.06 短刀自殺と切腹未遂が各1件/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 3    
481 1877.11.09 堅物の大店の主人が後見頼まれた後家にほれ込み、妻に離縁迫られ困惑/東京 朝刊 社会 2    
482 1877.11.09 住職が首つり自殺 跡継ぎ・財産目録・新聞種にせぬようなど遺書/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 3    
483 1877.11.10 行儀見習い先で恋人が出来た娘、親の勧める縁談との板挟みで自殺未遂/東京・芝 朝刊 社会 3    
484 1877.11.13 横浜入港の汽船「社寮丸」で士族風の男が、のどを突いて死ぬ 朝刊 犯罪・事件 1    
485 1877.11.13 東京の事件事故一括報道 朝刊 犯罪・事件 4    
486 1877.11.18 浅草観音参拝の後に娘が突然自殺願望から隅田川に入水、救助される/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
487 1877.11.22 老人が身請けした若い元娼妓に焼きもちを焼き刺殺、自分も自殺未遂/福島県 朝刊 犯罪・事件 2    
488 1877.12.04 淋病を悔やんで巡礼を志した男、早々に倒れ返送の途中、人力車内で首つり自殺 朝刊 犯罪・事件 3    
489 1877.12.05 士族がノド突いて自殺 井戸屋が作業中に圧死/東京=訂正 朝刊 犯罪・事件 1    
490 1877.12.06 〔訂正〕士族がノド突いて自殺の記事=5日付1面 ほかに1件 朝刊 情報 4    
491 1877.12.08 夫婦約束までした男女が宿屋で心中図る 命に別条なし/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 3    
492 1877.12.13 「過去の不倫を夫に責められる」 妻が警察に自殺を予告する騒ぎ/東京・本所 朝刊 社会 3    
493 1877.12.15 鹿児島県士族の警部が切腹自殺図り重傷/東京 朝刊 警察 2    
494 1877.12.16 [訂正]鹿島県士族の警部が切腹自殺の記事=15日2面 朝刊 犯罪・事件 4    
495 1877.12.19 寺を巡る事件3件 無断で建物売却の元住職に懲役、違法埋葬で禁獄、本堂で自殺 朝刊 宗教 1    
496 1877.12.19 仕事先で局部を強打した大工、治療の効果ないのを苦に自殺/京都 朝刊 犯罪・事件 1    
497 1877.12.21 慶応の教師が投身自殺 蘇生術を試みようとした女祈とう師、効験なく退散/東京 朝刊 社会 1  

 
498 1878.01.06 酔ってあんかの火で焼死など、事件・事故総ざらい 朝刊 犯罪・事件 3 
499 1878.01.08 海軍水兵が貸座敷でカミソリ自殺図る/東京・千住 朝刊 犯罪・事件 2 
500 1878.01.12 家出の善光寺参りで路銀が尽き、自殺図った妻 「離縁して」とわが
501 1878.01.12 人妻が台所の水がめに顔を突っ込んで自殺/東京・麻布 朝刊 婦人 2   
502 1878.01.16 気が触れた息子が母に傷負わす 鶏盗んだ士族が拘置所で自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
503 1878.01.17 伯母に引き取られた女児 せっかんに耐えきれず、井戸へ身投げ図る/横浜 朝刊 子供 2    
504 1878.01.20 千葉県で老女が自殺 カミソリで下腹部突き、井戸に飛び込む 朝刊 犯罪・事件 2    
505 1878.01.23 終身懲役人が同囚の首つり自殺防いで10年に減刑 朝刊 司法 3    
506 1878.01.24 集金の道草に女を買った商家の息子、欠損の言い訳できず、あわや身投げ/大阪 朝刊 犯罪・事件 1    
507 1878.01.31 夫婦約束も一人っ子同士でかなわず、娼妓となじみ客が貸座敷で心中/横浜 朝刊 犯罪・事件 1    
508 1878.02.02 男にだまされたと身投げ図った女、手切れ金10円でたちまち納得/東京・業平橋 朝刊 犯罪・事件 3    
509 1878.02.06 親不孝娘が身投げ図る 妻子ある男のめかけになるのを父親に反対されて/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
510 1878.02.09 漂着した30歳前後の死体、頭部2か所にケガ/東京・小日向 朝刊 犯罪・事件 2    
511 1878.02.12 病弱で投身覚悟の船乗り 同郷人が支援するが病死、弟の代わりに葬儀も/新潟県 朝刊 社会 1    
512 1878.02.12 首つり自殺図った女性、発見が早く生き返る/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 2    
513 1878.02.17 乱心の男 自分でのどを突き腹を切る/東京・麹町 朝刊 犯罪・事件 1 
514 1878.02.23 娼妓に売られた家出娘(続き) 梅毒で入水寸前を救助され横浜に帰る 朝刊 警察 3    
515 1878.02.27 先祖の墓石を二重抵当に入れた男が自首など、様々の事件8件/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
516 1878.02.28 吉原での遊興費を払えなかった職人、金策に尽きて遊郭で首つり自殺/東京 朝刊 サービス 2    
517 1878.03.01 近衛兵がカミソリで切腹未遂 「女で面目を失した」と/東京・飯田町 朝刊 犯罪・事件 2    
518 1878.03.01 東京・吉原の娼妓、なじみの客とお歯黒どぶで入水心中 朝刊 犯罪・事件 3    
519 1878.03.05 古靫太夫殺しの犯人「梶徳」が割腹 動機は道具方を辞めさせられた恨み/大阪 朝刊 犯罪・事件 1    
520 1878.03.06 米・油店の雇い人が首つり自殺 乱暴な主人への面当て/東京・新吉原 朝刊 犯罪・事件 2    
521 1878.03.08 元娼妓がカミソリ自殺未遂 亭主の職探しを、女が出来たと思い込む/横浜=訂正 朝刊 犯罪・事件 3    
522 1878.03.09 東京・吉原の雇い人自殺 主人の受けもよかったといい、原因は不明=6日付続報 朝刊 犯罪・事件 2    
523 1878.03.09 [訂正]元娼妓が自殺未遂の記事=8日付3面 朝刊 情報 4    
524 1878.03.12 家賃未納5か月、催促された夫が妻を殺して自殺/東京・神谷町 朝刊 犯罪・事件 2    
525 1878.03.13 陸軍省内で切腹自殺した商人・山城屋和助の石碑 多方面から寄付、横浜に建つ 朝刊 軍事 2    
526 1878.03.13 「退職金10円とは少ない」 値上げ交渉の大工が切腹するぞ、と脅す/東京 朝刊 労働 2    
527 1878.03.14 職がなければ自殺すると泣く男 着物を何とかと嘆願する遊女 役所は多忙/東京 朝刊 社会 2    
528 1878.03.17 神奈川駅を出発直後の上り列車に若者が飛び込み即死 朝刊 犯罪・事件 2    
529 1878.04.06 生活苦から母娘が次々に盗み 両人逮捕、母は護送の途中逃げて自殺/神奈川県 朝刊 犯罪・事件 2    
530 1878.04.10 仲むつまじく暮らしていた夫婦が川で心中/福島県 朝刊 社会 2    
531 1878.04.10 桜の枝を折ったり、女郎に乱暴など東京の事件のまとめ/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
532 1878.04.19 旧幕のころ若年寄を務めた平岡元丹波守が85歳で自殺 朝刊 犯罪・事件 3    
533 1878.04.20 200円の横領が発覚して割腹自殺、など滋賀県で区長の事件2件 朝刊 犯罪・事件 1    
534 1878.04.21 自殺の前にせめてうまい物でも 寺へ強盗に入ろうとした男捕まる/東京・羽田 朝刊 犯罪・事件 2    
535 1878.04.25 戸長が息子を切り殺して自殺 「住職殺しの一味にいた」との証言で動転/兵庫県 朝刊 犯罪・事件 3    
536 1878.05.11 不倫の婿に愛想尽きた女房、山で首つり 飼い犬が足元で子供を守る/茨城県 朝刊 犯罪・事件 2    
537 1878.05.12 人妻が出刃包丁でのどを突く/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 1    
538 1878.05.12 勤め先で婚約者を押し付けられた娘が自殺、など東京の事件一括 朝刊 犯罪・事件 3    
539 1878.05.14 気の毒な自殺者への葬儀料など、寄付3件 朝刊 社会 3    
540 1878.05.14 [投書]朝寝酒好きで先祖伝来の家財を売った「食客道人」 死して悔やむ人なし 朝刊 社会 3    
541 1878.05.14 [訂正]戸山学校開業式の記事=12日付 山下御門内博物館の記事=11日付 朝刊 社会 4    
542 1878.05.22 小刀でのど突いて死ぬなど自殺2件/東京・浅草、神田 朝刊 犯罪・事件 3    
543 1878.05.23 気の多い女郎が客3人と夫婦約束 身請け話もあって騒動/横浜 朝刊 サービス 1    
544 1878.05.25 昨報続き 心変わりを恨んだ男 女を殺し、自分も自殺図る/東京・渋谷 朝刊 犯罪・事件 3    
545 1878.05.30 女主人の殺害に失敗した雇い人、出刃包丁で自殺未遂/東京・銀座 朝刊 犯罪・事件 2    
546 1878.05.31 3男1女の士族、子供に背かれ妻と死別し、孤独な独り住まい/東京・浅草 朝刊 生活 1    
547 1878.06.02 「仙台日日新聞」の須田平左衛門・前社長が獄中で切腹自殺 朝刊 情報 3    
548 1878.06.05 酒・女・ばくち 名うての道楽息子が親類一同に油を絞られ割腹自殺/千葉県 朝刊 犯罪・事件 2    
549 1878.06.09 長野県から上京の男 盗みに入った千住の家へ警官隊 観念して首つりを図る 朝刊 犯罪・事件 3    
550 1878.06.12 料理茶屋で無銭遊興のすえ乱暴など、士族の不始末3件/東京
551 1878.06.13 棋士本因坊秀悦が包丁自殺図りケガ、阻止の家族らも軽傷/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 2    
552 1878.06.16 清元狂いの亭主が女まで作り、2人の子供残し女房が投身/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 3    
553 1878.06.25 夫婦げんかの腹いせに、亭主が欠けた茶わんで腹切り寸前に手を負傷/東京・芝 朝刊 社会 3    
554 1878.06.26 留守居役の女性、庭に埋めた金魚がめに落ち水死/東京・本所 朝刊 社会 2    
555 1878.06.27 書生との仲を注意された宿屋の女中、カミソリでのどを突く/東京・湯島 朝刊 犯罪・事件 2    
556 1878.06.29 26歳の警部試補が、自分のサーベルでのどを突いて自殺/東京・馬場先門 朝刊 警察 3    
557 1878.07.06 借金取りへの言い訳に首つり自殺のまねをした男など雑報一括/東京 朝刊 社会 3    
558 1878.07.07 昨報「東京・赤坂で焼死」は石油を浴びての焼身自殺 洋学にも通じ有為の33歳 朝刊 犯罪・事件 3    
559 1878.07.17 養子と一緒にいた義母がいきなり短刀でのどを突き、自殺図る/東京・浜町 朝刊 犯罪・事件 2    
560 1878.07.20 返金したのに「貸した」と騒がれ、遺書残して女が投身自殺/東京・水道橋 朝刊 社会 2    
561 1878.07.20 土用入りを前に事件多発 入水自殺が3件、釣り舟転覆して少年水死/東京 朝刊 健康 2    
562 1878.07.20 [投書]吉原の灯ろうは孝女の娼妓を慰霊したのが始まり その趣旨に賛同し1句 朝刊 社会 3    
563 1878.07.21 親孝行だった八百屋兄弟、梅毒にかかった弟が女遊びを悔いて自殺/横浜 朝刊 犯罪・事件 2    
564 1878.07.24 かつて長州奇兵隊反乱に加担した福岡県人、また新たな陰謀が露見して切腹 朝刊 犯罪・事件 2    
565 1878.07.24 なぜ増える自殺、変死者 朝刊 警察 2    
566 1878.07.26 鹿児島で娘と深い仲になった商人、親に結婚断られ自らの男根を切断 朝刊 犯罪・事件 2    
567 1878.07.31 質屋へ暴れ込んで主人にけがを負わすほか、自殺や水死事故など6件/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
568 1878.08.01 別れた妻の実家に放火して斬殺、男も自刃/東京・栗原の火災続報 朝刊 犯罪・事件 2    
569 1878.08.04 娼妓と遊んで後悔した男、翌朝座敷でノドを突き自殺図る/滋賀県大津 朝刊 犯罪・事件 1    
570 1878.08.06 すし屋と一緒になれない後家、子供2人を残し全裸で心中/群馬県伊勢崎 朝刊 犯罪・事件 2    
571 1878.08.08 青酸カリを飲み人事不省に陥った主婦を医師が救う/東京・神田 朝刊 婦人 2    
572 1878.08.10 「お里殺し」の犯人、腹部の刺し傷も癒え、警視局に送られる/東京・渋谷 朝刊 犯罪・事件 4    
573 1878.08.11 無根の浮気報道で離婚された女、二度まで身投げ図る/東京 朝刊 情報 1    
574 1878.08.13 幼児2人を残し女房に逃げられた男、仕事に出られず心労から自殺/東京・白金台 朝刊 犯罪・事件 1    
575 1878.08.13 教導団歩兵科の軍曹がのどを突いて自殺図り重体 原因は不明 朝刊 犯罪・事件 2    
576 1878.08.14 昨報の「母が家出、父が自殺」で残された東京・白金台の幼児などに寄付金 朝刊 社会 1    
577 1878.08.14 酒屋の支配人が割腹自殺図る、など東京の事件・犯罪を一括報道 朝刊 犯罪・事件 3    
578 1878.08.15 亡兄を相続した弟の不行跡を恥じ、実母・めいが投身自殺/京都 朝刊 犯罪・事件 2    
579 1878.08.16 夫婦約束を親に言えず奉公に出された娘、結婚できぬと身投げ図る/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 1    
580 1878.08.16 誤って深井戸へ落ちた娘、懸命の救出かなわず死ぬなど東京の事件・事故 朝刊 犯罪・事件 1    
581 1878.08.20 東京・隅田川で身投げ図った女性 母子関係が不純という風聞を苦に 朝刊 犯罪・事件 3    
582 1878.08.20 東京・吉原の貸座敷で帰営に遅れた近衛兵が包丁で切腹 朝刊 軍事 3  
583 1878.08.22 女遊びを前に道具を隠し置いた職人、包みが見えず一時は自殺も覚悟/東京 朝刊 サービス 3    
584 1878.08.23 教導団歩兵科生徒が寺境内の山中で割腹自殺/東京・愛宕下 朝刊 犯罪・事件 2    
585 1878.08.24 東京で大久保利通の百日祭、京都では天王山で自刃した真木和泉らの招魂祭行う 朝刊 宗教 2    
586 1878.08.25 亭主の留守中の行動を疑われた女房が投身、通船に救助される/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 2    
587 1878.08.27 子供のとき熱湯でやけどした娘、嫁に行けぬとカミソリ自殺/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 3    
588 1878.08.31 千葉県の開墾地訴訟に大審院判決 1874年以降の小作料は被告の所有に=訂正 朝刊 司法 3    
589 1878.09.01 大阪で米相場に失敗の芸妓、京都では身請けの夫を巻き込んで大損、自殺 朝刊 金融 2    
590 1878.09.03 婚約者に手を出した友人を斬殺した士族、返す刀で自殺/山口県萩 朝刊 犯罪・事件 2    
591 1878.09.07 病気全快した士族、薬代の払いを苦に自殺/東京・青山 朝刊 犯罪・事件 2    
592 1878.09.10 東京で現金持ち逃げや自殺、強盗などの事件5件 朝刊 犯罪・事件 2   
593 1878.09.13 愛宕山で金の無いのを悲観した男が自殺のまね 包丁を腹に当て助け呼ぶ/東京 朝刊 社会 3    
594 1878.09.20 不倫相手に冷たくされた女房、面当てに自分が産んだ子を殺して懲役3年/京都 朝刊 犯罪・事件 2    
595 1878.09.27 女房を追い出し、家事が出来ないと娼妓を殺した畳屋が投身自殺/群馬県 朝刊 犯罪・事件 2    
596 1878.09.28 夫婦約束もままならず士族と娼妓が身投げ 娼妓の母も同所で後追い自殺奈良県 朝刊 犯罪・事件 1    
597 1878.10.09 行き詰まった士族のモルヒネ自殺など、東京の事件3件 朝刊 犯罪・事件 3    
598 1878.10.15 石油事業の出張所の会計監査で不正が発覚、現地関係者の1人が自殺/静岡県 朝刊 企業 2    
599 1878.10.22 事件・事故総ざらい 朝刊 犯罪・事件 3    
600 1878.10.23 士族の養母が乱心して胸を突き自殺/東京・下六番町
601 1878.10.31 自宅を売春宿と間違えられた巡査、遊客を殴って送検 ほかにも東京の事件3件 朝刊 犯罪・事件 3    
602 1878.11.07 江戸橋下に中肉中背の女性死体が漂着/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
603 1878.11.10 母親と子供1人を残し、士族がのどを突いて自殺/東京・牛込 朝刊 犯罪・事件 1    
604 1878.11.14 薬屋の元従業員が服毒自殺 金の無心を断られて/東京・神田 朝刊 犯罪・事件 2    
605 1878.11.14 13歳の少女が自殺未遂 継母の身内の男に付け回されて/横浜 朝刊 犯罪・事件 3    
606 1878.11.24 芝の兄嫁殺し(22日付) 動機は家督相続、義弟が犯行後自殺を図る/東京 朝刊 社会 1    
607 1878.11.24 同囚者を自殺から救った男、終身懲役から一等減の懲役10年になる 朝刊 勲章 3    
608 1878.11.26 女房が夜中に寝床を抜け出し、井戸へ投身し死ぬ/東京・四谷 朝刊 犯罪・事件 2    
609 1878.11.27 前夫の元へ逃げ再度自殺を図った娼妓、警察で貸座敷の主人を非難/東京・品川 朝刊 社会 3    
610 1878.11.28 妻に3度の食事も満足に与えぬケチな夫 家出される度に警察の説諭受ける/東京 朝刊 社会 2    
611 1878.12.05 貸家の追い立て食った老人、腹いせに放火して井戸に飛び込んだが助かる/大阪 朝刊 犯罪・事件 2    
612 1878.12.05 生活苦などから井戸に身投げの娘を巡査が救う 隣人も着物を提供/東京・本所 朝刊 婦人 3    
613 1878.12.06 空き家に男の首つり死体/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 3    
614 1878.12.06 夫と仲良く暮らしていた後妻 小じゅうとの陰口に耐えかねて身投げ/東京 朝刊 婦人 3    
615 1878.12.08 身寄りの無い19歳の娘 留守番を頼まれた家で自殺を図る/東京・神田 朝刊 婦人 3    
616 1878.12.10 理不尽に解雇された乳母(11月22日付)、元主人を恨みつつ自殺図る/東京 朝刊 婦人 3    
617 1878.12.12 精神障害の老女、息子の監視のすきをつき隅田川へ飛び込む/東京・中之郷 朝刊 犯罪・事件 3    
618 1878.12.14 小遣いせびる母と貸座敷への義理で板挟み 娘の娼妓が投身自殺未遂/東京・千住 朝刊 犯罪・事件 2    
619 1878.12.14 離婚を前にした悪妻、「母子3人を救わないと自殺」と区役所を脅迫/東京・神田 朝刊 生活 3    
620 1878.12.15 怪しい賊を分署に訴えた娼妓と、消火・人命救助者に褒美/東京・板橋 朝刊 勲章 1    
621 1878.12.17 ハンセン病を不治の病と絶望した主婦が隅田川に身を投げる/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
622 1878.12.18 相場の下落で蚕卵紙売り込みに失敗、大損した男がのどを突いて自殺/埼玉県 朝刊 犯罪・事件 1    
623 1878.12.19 夫婦仲がいいと評判の女房、遺書を残して井戸に身投げ/東京・八王子 朝刊 犯罪・事件 2    
624 1878.12.20 病夫の度重なる嫉妬に耐えかねて、美人女房がカミソリ自殺/東京・新宿=訂正 朝刊 犯罪・事件 3    
625 1878.12.21 東京・八王子での女性自殺 母親に男との仲を無理やり割かれた=続く 朝刊 犯罪・事件 2    
626 1878.12.21 歳末のやりくりで夫とけんか、妻が井戸へ身投げを図る/東京・牛込 朝刊 生活 3    
627 1878.12.22 東京・八王子での自殺女性=続き 前夫は新たな女を身請け 「悔しい」と井戸へ 朝刊 犯罪・事件 2    
628 1878.12.25 義母のイビリに逆上、母子が川に飛び込む 隣家の女房らが救助し表彰/千葉県 朝刊 犯罪・事件 2    
629 1878.12.25 勤め先で妊娠した女性、男に逃げられて隅田川に投身 船頭に助けられる/東京 朝刊 社会 2


630 1879.01.08 浅草広小路で刀を持った士族風の男、伯母を切ると錯乱の言動、巡査が説諭/東京 朝刊 軍事 3    
631 1879.01.11 [訂正]新宿の女房自殺は無事=昨年12月20日付3面 朝刊 情報 3 
632 1879.01.15 上京時からの貯金なくした紺屋職人、入水直前で警官に見つかる/東京・永代橋 朝刊 犯罪・事件 3    
633 1879.01.18 邪険にする養子とけんかの絶えない父親 所持金届けるよう依頼して身投げ/東京 朝刊 中高年 3    
634 1879.01.29 重荷に耐えかね人力車に乗った少年店員、車代に窮して身投げ図る/東京・吾妻橋 朝刊 犯罪・事件 3    
635 1879.02.02 病気を苦に自殺? 遺書を懐にした男の水死体が川岸に漂着/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 2    
636 1879.02.05 妻子を殺して亭主が自殺/東京・隠田 朝刊 犯罪・事件 2    
637 1879.02.05 痴話げんかの果てに女房が家出 一月半後に水死体で揚がる/東京・千住 朝刊 犯罪・事件 3    
638 1879.02.06 昨報「妻子殺し」は誤報 産後の肥立ち悪く錯乱の妻が息子を殺し自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
639 1879.02.12 「独逸学校」の学僕が自殺/東京・本郷 朝刊 犯罪・事件 2    
640 1879.02.15 朝から酒を飲み暴れる老女、持て余した家人の外出中に首つり自殺/東京・神田 朝刊 犯罪・事件 2    
641 1879.02.21 身持ち悪い元士族、女房と仲人を刺し自殺図る/東京・浜町 朝刊 犯罪・事件 3    
642 1879.02.23 寺の玄関で半纏を着た男が首をつる/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 1  
643 1879.02.23 隅田川などで女の身投げ2件、共に巡査が救助/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
644 1879.02.25 精神異常の職人、自宅で包丁自殺/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 2    
645 1879.02.25 華族宅で冷遇された門番、主人・妾・家扶の3人を斬殺して小銃自殺/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 2    
646 1879.03.05 娘が井戸へ身投げしかかった母親 心配から自分が病気になりカミソリ自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
647 1879.03.07 夫婦約束守ってもらえなかった娘 隅田川に飛び込むが、巡査が救助/東京 朝刊 婦人 3    
648 1879.03.08 生活苦の車引きが井戸へ身投げ 女房も精神異常で目撃しても助けず/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 1    
649 1879.03.13 妻の乳房をかみ切った泥酔の夫、恐ろしさに自殺試みたが死に切れず自首/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
650 1879.03.14 女房の留守中に男児2人を殺し亭主が自殺 怠け癖に自己嫌悪?/京都
651 1879.03.15 首くくり損ねた車夫、門前の夜店で里芋1個盗む/東京・神田明神 朝刊 犯罪・事件 3    
652 1879.03.16 70歳の孤老が井戸に身を投げ死ぬ/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 3  
653 1879.03.18 養女夫婦に見捨てられた老夫婦が、恨みの辞世を残し首つり自殺/東京・日本橋 朝刊 中高年 1    
654 1879.03.18 梅毒患者が身投げを図り、巡査に助けられる/東京・麻布 朝刊 犯罪・事件 2    
655 1879.03.20 肺病を苦にした男が井戸に投身/東京・原宿 朝刊 犯罪・事件 2    
656 1879.03.23 嫁に加担の息子にもいびられた母が身投げ、幽霊が出る評判/東京・赤坂=訂正 朝刊 社会 2    
657 1879.03.23 蘇生薬を考案したと称するカナダの青年、公開実験試みてあえなく死ぬ 朝刊 アメリカ 3    
658 1879.03.25 遊女狂いの住職が債権者の前で狂言自殺、まんまと示談に/東京・麻布 朝刊 社会 3    
659 1879.03.26 おでんの行商が副業の車夫、橋を渡るたび汁物のこぼれに悩み自殺/東京・深川 朝刊 サービス 1    
660 1879.03.26 懐妊して男に捨てられた妾、内堀へ投身寸前巡査に助けられる/東京・牛が渕 朝刊 犯罪・事件 3    
661 1879.03.27 17歳の病身の娘が神田川に入水自殺 身長も伸びず、前途を悲観?/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
662 1879.03.28 若い女性、念仏を唱えながら入水自殺/東京・厩橋 朝刊 犯罪・事件 2 
663 1879.03.28 滞納の店賃を催促された盲目の男、首つり寸前に巡査が救う/東京・上野 朝刊 社会 3    
664 1879.04.02 高利の借金に苦しむ男 自殺図ったが死に切れず、治療費の負担も加わる/東京 朝刊 社会 2    
665 1879.04.04 自殺や食中毒など東京の事件事故 朝刊 犯罪・事件 3    
666 1879.04.06 養女に婿をとる男 区役所で本籍を要求されたのを苦に自殺/東京 朝刊 社会 3    
667 1879.04.08 大久保利通暗殺事件で拘留中の佐藤武英が首つり自殺 朝刊 司法 1    
668 1879.04.10 もうけ少ない唐辛子屋 継母にしかられるのを恐れ自殺を覚悟/東京 朝刊 社会 3    
669 1879.04.11 妾を切りつけた本妻が、自分もノドを突く あす詳報/東京・麹町 朝刊 犯罪・事件 3    
670 1879.04.12 昨報 離縁を恨んだ女、前夫の権妻を短刀で切りつけ自殺図る/東京・麹町 朝刊 犯罪・事件 2    
671 1879.04.12 奉公先で病気の娘、父親死後も貢いだ継母も見当たらず自殺図る/東京・浅草 朝刊 健康 3    
672 1879.04.16 使用人が馬小屋で首をくくって自殺/東京・麻布 朝刊 犯罪・事件 2  
673 1879.04.16 間男を道連れに入水、自分だけ助かり逃げ帰った女房に終身懲役/京都 朝刊 司法 2    
674 1879.04.16 15年の別居生活に疲れ女房が自殺 同じころ亭主は止宿先で悶絶死/大阪 朝刊 犯罪・事件 3    
675 1879.04.16 亭主の廓通いでかさむ借金 女房が夫の写真を懐に身投げ図る/東京・神田 朝刊 犯罪・事件 3    
676 1879.04.29 婿が母親の言いなりの嫁を斬殺し鉄砲自殺 近所は欲深い母親を非難/山梨県 朝刊 犯罪・事件 2    
677 1879.04.29 離縁された古女房、夫と新しい女にかみそりで切りつけ、自殺図る/東京・本芝 朝刊 犯罪・事件 3    
678 1879.04.30 傘張りの老人が解雇され投身 既報のうめき声の本人と近所でうわさ/横浜 朝刊 犯罪・事件 3    
679 1879.05.01 家出して衣類盗まれた少年僧、鉄道自殺を試みて守線手に見つかる/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
680 1879.05.02 後見同様にした男に言い寄られた後家、地券の苦情など重なり首つり自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 4    
681 1879.05.03 職人仕事の不器用を悲観した少年、入水図り水上警察の船に救われる/東京・両国 朝刊 犯罪・事件 1    
682 1879.05.04 不本意な結婚をした若妻に年上の友人が同情、共に入水したが助かる/川崎 朝刊 犯罪・事件 3    
683 1879.05.06 鍛冶職人が突然、焼いたのみを自分ののどに突き刺し重体/東京・築地 朝刊 犯罪・事件 4    
684 1879.05.07 橋から身投げした娘、通報受けた警官らに救われ、生き返る/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 2    
685 1879.05.07 若い愛人の気を引き留めようとした後家、井戸で狂言自殺試み醜態/八王子 朝刊 社会 3    
686 1879.05.08 来訪の懇意の女、娘が席をはずしたすきに、突然小刀でのどを突き入院/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
687 1879.05.09 ロシアで貧困者の自殺が続出 マッチ製造用のリン溶解を飲む 朝刊 犯罪・事件 1    
688 1879.05.09 自宅で兄を刺殺した弟、不仲の兄嫁と制止の母親にも切りつけ自殺/青森県 朝刊 犯罪・事件 2    
689 1879.05.13 宿泊人が出刃包丁で腹を刺し、病院へ運ばれる/東京・駒込 朝刊 犯罪・事件 1    
690 1879.05.14 長男病死で悲嘆の算盤屋、舌を7分かみ切ったが死に切れず/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 2    
691 1879.05.14 11歳で女髪結へ養女に来た娘、7年後に養母を裏切る婚約をして投身図る/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
692 1879.05.15 末は夫婦と約束の1人娘、相手も1人息子で結婚かなわず投身図る/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
693 1879.05.16 妻と子供3人抱えた婿養子、義父と合わず邪険にされ家出、死体で川に漂流/東京 朝刊 社会 1    
694 1879.05.16 夫の病気で気落ちした妻、川に投身げ/横浜 朝刊 犯罪・事件 3    
695 1879.05.18 女房を自殺に追い込んだ牛鍋屋、17歳の養女に生ませた赤ん坊を殺す/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
696 1879.05.23 酒乱の独身女、カミソリで自殺すると家人を脅し、弟に傷負わす/東京・下谷 朝刊 社会 2    
697 1879.05.25 遊女に狂った東大医学部の学生、学友への送金盗んで後悔 自殺にも失敗/横浜 朝刊 教育 3    
698 1879.05.27 [投書]造物者から与えられた人間の魂を尊重すべし そのためにも健全な身体を 朝刊 社会 3    
699 1879.05.28 大酒飲みの父に改心をと井戸へ投身の娘を巡査が救助 父も断酒誓う/東京・神田 朝刊 社会 3    
700 1879.05.29 共同便所で女性が首つり自殺/東京・本所
701 1879.05.29 人妻が異様な行動 自殺の心配よそにほおかぶりして人力車で大遠征/東京・下谷 朝刊 社会 2    
702 1879.05.29 孝行尽くす娘と孫に、余計な苦労かけまいと老婆が首くくる/京都・出水通り 朝刊 社会 3    
703 1879.06.01 断酒したはずの男が酔って乱暴 説諭に恐縮して失跡 家人は自殺を心配/東京 朝刊 警察 2    
704 1879.06.01 金禄公債証書を売り尽くした老人、カミソリ自殺を図る/東京・小石川 朝刊 犯罪・事件 2    
705 1879.06.03 主人との仲を疑われた抱え芸者が吾妻橋から身投げ、巡査らが救助/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 3    
706 1879.06.04 長引く病気に神を恨んだ古道具屋、三方を踏み台に首つり自殺/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 3    
707 1879.06.05 遊郭で客同士の身請け争いから板挟みの娼妓が首つり自殺 他殺の疑いも/京都 朝刊 犯罪・事件 3    
708 1879.06.07 宿屋の浴室で客が小刀でノドを突いて自殺/東京・浅草 他に東京の事件2件 朝刊 犯罪・事件 2    
709 1879.06.08 子だくさんの貧乏士族がカミソリ自殺図る/東京 朝刊 犯罪・事件 2  
710 1879.06.10 家出の娘が川へ身投げ、巡査に助けられる/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 2    
711 1879.06.11 井戸に身を投げ、母子心中図る 女児だけ死亡/東京・青山 朝刊 子供 3    
712 1879.06.12 病気全快の陸軍教導団生徒、軍医の面前でサーベル自殺図る/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
713 1879.06.12 浦和署の巡査が熊谷署警部と激論して乱心、下宿で舌をかんで自殺図る/埼玉県 朝刊 犯罪・事件 3    
714 1879.06.14 後妻をかばう老人、不仲の息子に切腹を迫る 本人もあわや短刀自殺/福島県 朝刊 犯罪・事件 2    
715 1879.06.17 金禄公債を使い果たした士族、先祖の墓前でのどを突き自殺図る/東京・下谷 朝刊 犯罪・事件 3    
716 1879.06.17 永代橋から厭世の奉公人が身投げ、下谷では貧乏男が井戸へ 共に助かる/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
717 1879.06.21 貧窮の孤老、死に装束に戒名を書いた位牌の前で首をつる/東京・本郷 朝刊 社会 2    
718 1879.06.21 なまじ読書家で高慢な男が首つり自殺/東京・上馬 朝刊 健康 2    
719 1879.06.22 老人患者が、看病人が目を離したすきにキリをノドに刺して自殺図る/東京・本所 朝刊 中高年 2    
720 1879.06.26 仕事が長続きしない元住職、短刀自殺/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 2 
721 1879.06.27 東京で首つり自殺3件 米つきが難儀になった老人など 朝刊 犯罪・事件 2    
722 1879.06.27 若妻を使いに出し、2階で切腹自殺図る/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 3  
723 1879.06.28 芝公園で寺院の男が首つり自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
724 1879.07.01 母親に小遣いせびる放蕩息子 断ると切腹とすごむが、すごんだだけ/東京・麹町 朝刊 社会 3    
725 1879.07.03 馬丁の痴話げんかから惨劇 外国人の妾ら2女性切られ重体、犯人自殺/横浜 朝刊 婦人 2    
726 1879.07.04 夫と関係のある実母につらく当たられた妻 井戸へ飛び込んで死ぬ/東京・深川 朝刊 婦人 3    
727 1879.07.04 コレラ対策で停泊中の船で、米国の元神戸領事がピストル自殺/神奈川県長浦 朝刊 アメリカ 3    
728 1879.07.06 養子夫婦に邪険にされた父親 「親不孝者」と名指し非難の遺書残し自殺/横浜 朝刊 犯罪・事件 2    
729 1879.07.08 生活苦から隅田川で心中図ろうとした親子を、通行人が救助/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
730 1879.07.08 東京で風のため落下したランプによる焼死事故、雇い女の首つり自殺 朝刊 事故 2    
731 1879.07.10 多忙を極めた8日夜の浅草蔵前分署 1時間のうちに投身自殺保護など5件/東京 朝刊 事故 3    
732 1879.07.11 自殺を覚悟した零落商人、木製の短銃模型を懐中に浅草観音参りして保護/東京 朝刊 社会 3    
733 1879.07.12 病苦の老女が出刃包丁で自殺、娘が用水に落ち死ぬ/東京・日本橋、落合 朝刊 犯罪・事件 3    
734 1879.07.12 強盗に失敗した職人、切腹の道連れと妻を斬殺、自分は死に切れず斬罪/神奈川県 朝刊 犯罪・事件 3    
735 1879.07.13 僧侶が首つり自殺/東京・向島 朝刊 犯罪・事件 2    
736 1879.07.13 仕入れの金預けられた実直な雇い人、魔がさして使い込み身投げ 救助/横浜 朝刊 犯罪・事件 3    
737 1879.07.16 生活苦から女房がカミソリ自殺を図って失敗/東京・本郷=訂正 朝刊 犯罪・事件 3    
738 1879.07.16 私学校の校長、教場で原因不明の首つり自殺/東京・芝 朝刊 教育 3  
739 1879.07.17 [訂正]生活苦から女房がカミソリ自殺した記事=16日付3面 朝刊 情報 3    
740 1879.07.18 夫婦が自宅台所と居間で首つり自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 4    
741 1879.07.19 妻と3児を抱える息子宅に同居の老父 葬儀など一切要らぬと遺書残し自殺/東京 朝刊 社会 2    
742 1879.07.22 松野 正心(内務省山林局員) 出張先の石川県金沢で自害 朝刊 行政 1    
743 1879.07.22 親不孝な息子、暴力に堪えかねた母親の自殺未遂にも狂言とうそぶく/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
744 1879.07.22 [投書]命の価値論 国のための死は千万金、愚行で捨てる命はたったの250文 朝刊 犯罪・事件 4    
745 1879.07.25 うつ病の娘が新橋川で投身自殺 転居療法も効果なく/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
746 1879.07.26 義父母を殺傷した男(昨報)、廐橋から投身/東京 朝刊 犯罪・事件 1 
747 1879.07.26 不慮の死3件 天ぷらの食べ過ぎ、遊郭で腹痛、病気を苦に 朝刊 犯罪・事件 2    
748 1879.07.26 先輩芸者に意地悪をされ、身投げ直前の娘を保護/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 3    
749 1879.07.27 西南戦争で重傷を負った警官 前途を悲観し病室で割腹、一命は取り留める/東京 朝刊 警察 1    
750 1879.07.29 主人の物だけが盗まれ、疑われた留守居の老女が入水 危うく救助/東京・芝
751 1879.07.30 入水寸前の娘を巡査が保護 男友達との金銭の悶着が新聞種になり職も失う/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
752 1879.08.01 開拓使営繕課副長が自宅台所で首つり自殺/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 2    
753 1879.08.01 コレラ予防に、近衛兵の外出を下士官が監視 苦にして自殺図る兵も/東京 朝刊 軍事 3    
754 1879.08.03 奉公先を出て行方不明だった娘 浜町河岸に漂着の死体を父親が確認/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
755 1879.08.05 コレラ感染の人妻が井戸へ投身 同じ底流の京都中心街が軒並み取水禁止に 朝刊 犯罪・事件 3    
756 1879.08.05 娘に先立たれた老人が永代橋から身投げ 本所河岸には女性の2死体漂着/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
757 1879.08.06 両親の勧めで帰郷を準備する夫 気が進まぬ女房が隅田川に身投げ図る/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
758 1879.08.07 恨みから女中を刺した人妻に「被害者の告訴がない」と裁判所は罪を論ぜず/東京 朝刊 司法 3    
759 1879.08.08 借金苦にした男が井戸に投身、養女と口論した少女は未遂/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
760 1879.08.13 近所もうらやむ仲の良い夫婦 夫が病死すると、初七日後に妻が投身自殺/東京 朝刊 社会 2    
761 1879.08.15 収入の無い元巡査 生活に困り短刀で自殺図る/東京・下谷 朝刊 警察 2    
762 1879.08.19 分署の用務員が同僚の金を盗んだ嫌疑かけられ、小刀でノドを突く/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
763 1879.08.19 女児をうっかり肥だめに落とし死なせた子守の少女 責任感じ首をつる/滋賀県 朝刊 犯罪・事件 3    
764 1879.08.21 不倫の子を宿した娘、入水寸前に巡査が拘引、父親に身柄渡す/東京・金杉橋 朝刊 犯罪・事件 2    
765 1879.08.21 夫の借金苦に妻が小刀でノドを突いて重傷/東京・本材木町 朝刊 犯罪・事件 3    
766 1879.08.21 貸座敷で娼妓との無理心中が失敗の男、自殺図る 発見早く入院/東京・新宿 朝刊 犯罪・事件 3    
767 1879.08.22 魚屋と不倫した人妻、手切れした後も未練が残り、子供を抱き入水自殺/京都 朝刊 犯罪・事件 2    
768 1879.08.22 経営権失った湯屋、同情集めに首つり自殺の狂言/東京・麹町 朝刊 労働 3    
769 1879.08.23 包みにコレラで死んだ母親の遺体隠し、自殺覚悟の息子に巡査が訓戒/京都 朝刊 健康 2    
770 1879.08.23 夫につきまとい過ぎてしかられた若妻、細帯で首つり自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
771 1879.08.28 駿河台の学校「一而已精舎」の教師・大島文が自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
772 1879.08.29 自分より若い縁者のコレラ死亡に無常を悟った老女、その晩に池で入水死/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
773 1879.08.29 客引き下手と養母にせっかんされて投身の養女、近所の人が助ける/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 3    
774 1879.09.03 夫の女道楽を苦に妻が井戸へ身投げ 気づいた隣人が救出/東京・四谷=訂正 朝刊 犯罪・事件 1    
775 1879.09.03 本所の公衆便所に赤ん坊の死体 神田明神の森に老人の首つり死体/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
776 1879.09.03 梅毒が再発した孤老、前途を悲観し吾妻橋から身投げ 危うく救助される/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
777 1879.09.06 同居人から借りた4銭で酒を飲んだ老人 堀に飛び込み死ぬ/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 2    
778 1879.09.11 逆上し、カミソリ自殺図る/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 2    
779 1879.09.11 夫に死別、息子も家出の老女、世をはかなみ身投げ 渡しの船頭が救助/横浜 朝刊 犯罪・事件 2    
780 1879.09.12 父は病死、母は自殺の生後4か月の赤ちゃん、福田会育児院が養い親を世話/東京 朝刊 社会保障 2    
781 1879.09.16 娼妓を身請けした中年男 突然の愛想尽かしに思い余って自殺図る/東京・駒込 朝刊 犯罪・事件 3    
782 1879.09.17 身寄りのない老人の自殺2件/東京・湯島、神奈川県藤沢 朝刊 犯罪・事件 1    
783 1879.09.17 乱心の男がカミソリ自殺図る 命に別条なし/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 2    
784 1879.09.19 精神病院を退院した元三菱社員、入院費用を払えずノドを突いて自殺図る/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
785 1879.09.20 しっと深い女、亭主が友人と深夜まで遊んだだけで首つり自殺/横浜 朝刊 犯罪・事件 3    
786 1879.09.20 病で奉公先を辞めた老女 親類に引き取り手なく海へ入水自殺図る/東京・大森 朝刊 犯罪・事件 3    
787 1879.09.21 吉原の娼妓と夫婦約束した若者、身請け金調わず自殺図る/東京・浅草=続く 朝刊 犯罪・事件 3    
788 1879.09.24 リューマチ病む八百屋が切腹図る/東京・下谷 朝刊 犯罪・事件 3    
789 1879.09.24 家出の零落士族が空き家で首つり自殺、路地の臭気で息子が発見/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 3    
790 1879.09.24 身投げ止められた若者 今度は娼妓と心中図ったがまた同じ人に止められる=続き 朝刊 社会 3    
791 1879.09.25 やきもちが高じた人妻、自殺図ろうと人力車で谷中の墓地へ/東京 朝刊 婦人 2    
792 1879.09.26 病死した母の遺体を捨て自殺しようとした男(8月23日付)に懲役70日/京都 朝刊 司法 3    
793 1879.09.27 病気療養中のベルギー副領事がピストル自殺/横浜 朝刊 西欧 1    
794 1879.09.28 ベルギー領事の死去で、各国領事館が半旗を掲げる/横浜 朝刊 社会 1 
795 1879.09.28 東京で厭世などの身投げ3件、いずれも救助される 朝刊 犯罪・事件 2 
796 1879.09.30 大酒で病気の男 剃刀で喉突いたが死ねず、2階の梁で首をつる/東京・馬喰町 朝刊 犯罪・事件 3    
797 1879.10.01 美人令嬢の恋=続き 拒否された恋文を恥じ厩橋で入水自殺 朝刊 犯罪・事件 3    
798 1879.10.02 探索の厳しさに観念した老強盗が路上でノドを突き、自殺図る/東京・上板橋 朝刊 犯罪・事件 2    
799 1879.10.02 クビ恨んで気が変になった料理人、ノドを突き自殺/東京・本所 朝刊 犯罪・事件 3    
800 1879.10.04 みそか勘定の漬物屋、遊郭の不景気で回収不能に 妻に怒られて入水自殺/横浜
801 1879.10.05 普請場で男がふろしき手に首つり自殺 石川県出身者か/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 2    
802 1879.10.05 車夫に転業した怠け男、父親に仕事催促され錯乱、首をつる/東京・上野 朝刊 犯罪・事件 2    
803 1879.10.07 東京で女性の水死が3件 朝刊 犯罪・事件 2    
804 1879.10.07 深い仲の養女を困窮から娼妓にした士族、離別前夜に料理屋で心中/大阪 朝刊 犯罪・事件 2    
805 1879.10.09 人妻に恋慕して恥をかいた男、意趣返しの放火にも失敗して鉄砲自殺/岡山県 朝刊 犯罪・事件 2    
806 1879.10.09 地租改正で不服の農民を代表して新潟から上京の総代、錯乱して首つり自殺 朝刊 犯罪・事件 3    
807 1879.10.12 療治に歩けなくなった老あんま、息子夫婦の荷厄介だと投身未遂/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 1    
808 1879.10.12 復縁断られた婿養子が自殺 病死で密葬した兄ら一族拘留/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
809 1879.10.14 厳格な試験で落第生を大量に出した県指導職員がピストル自殺/神奈川県 朝刊 犯罪・事件 3    
810 1879.10.15 清国公使館で公使の愛人らを殺傷した犯人が、病院で舌をかみ切り死ぬ/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
811 1879.10.15 夫の不実で神経を病んだ妻が首つり自殺/東京・小網町 朝刊 犯罪・事件 3    
812 1879.10.19 一杯機嫌で寝た左官屋、夜中に裸で飛び出し浅草橋筋の川へ飛び込み死ぬ/東京 朝刊 社会 2    
813 1879.10.19 下谷で病気の男性が短刀で自殺 浅草で人妻が首つり自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
814 1879.10.21 泥酔して門限に遅れた英国船員、汚物運搬船にはまり、黄色人種に/横浜 朝刊 犯罪・事件 2    
815 1879.10.21 錯乱? 井戸に身を投げ、死ぬ/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
816 1879.10.21 養父母に嫌われた婿、妻に離縁状渡し自殺すると家出 妻は泣いて捜索願/東京 朝刊 社会 3    
817 1879.10.23 新潟から上京の活版職人、品川の娼妓に入れ揚げ一文無し 女の部屋で自殺図る 朝刊 社会 3    
818 1879.10.24 錯乱気味の女房、はさみでノド突き、自殺図る/東京・中野 朝刊 犯罪・事件 2    
819 1879.10.24 大阪出身の老船頭、世をはかなみ首つり自殺図る/東京・牛込 朝刊 犯罪・事件 3    
820 1879.10.25 遊郭の女の部屋で自殺図った横浜の職人、死ぬ=23日付続報 朝刊 犯罪・事件 3    
821 1879.10.25 前妻をいびり殺して得た妻の座だが、きょうはわが身で入水図る/横浜 朝刊 犯罪・事件 3    
822 1879.10.26 元巡査の亭主が娼妓稼ぎを強要 悲観した女房が身投げ図り保護/東京・下谷 朝刊 犯罪・事件 2    
823 1879.10.26 家業一筋、親孝行の髪結いが結婚直後に首つり自殺/東京・谷中 朝刊 犯罪・事件 3    
824 1879.10.28 深夜、厩橋から身投げしようとする女性を保護 亭主の非道に悲観して/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
825 1879.10.30 八百屋の女房、亭主の道楽と暴力に耐えられず首つり自殺/東京・四谷 朝刊 犯罪・事件 1    
826 1879.11.04 裁判所長が留守宅へ送った為替が紛失 疑われた雇い人が2人を殺傷、自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
827 1879.11.06 亭主の浮気苦に、川へ身投げ図る女房を通行人が救助/東京・向島 朝刊 婦人 1    
828 1879.11.06 長男と孫の死で気がふれた女房 家人のすきを見て台所で首つり/東京 朝刊 婦人 2    
829 1879.11.06 妻殺し図った事件(2日付) 亭主が浮気し、女房を始末しようとした/東京 朝刊 社会 2    
830 1879.11.06 養育院へ入院のライ患者が首つり/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
831 1879.11.08 盗みを疑われ自殺図った下女と止めた男、共に川へ転落、主人の態度に説諭/横浜 朝刊 犯罪・事件 2    
832 1879.11.09 借金地獄の息子に苦労かけたくないと、同居の父親が首つり自殺/東京・麻布 朝刊 犯罪・事件 1    
833 1879.11.11 18歳の娘が両国橋から入水 父親が船で捜索したが行方不明/東京 朝刊 犯罪・事件 1    
834 1879.11.11 酒乱の親不孝息子が首つる 長屋中で相談、老母の窮状を当局に訴え/東京・京橋 朝刊 犯罪・事件 2    
835 1879.11.12 実家の厳命で離縁した妻子恋しさに、気がふれた夫が首をつる/東京・両国 朝刊 犯罪・事件 3    
836 1879.11.12 入水を救われた女、預けた反物を質入れの張物屋と判明、裁判所へ送致/横浜 朝刊 犯罪・事件 3    
837 1879.11.13 孝行息子が長屋の雪隠で近所の男を刺殺、自宅に帰り短刀自殺/大阪 朝刊 犯罪・事件 2    
838 1879.11.13 竹橋暴動の暴徒の金保管を苦に、陸軍囚獄所の守衛が遺書残し自殺/東京・赤坂 朝刊 犯罪・事件 3    
839 1879.11.14 病気で子供の世話もできない大工の女房、出刃包丁でのどを突き、重体/東京 朝刊 健康 2    
840 1879.11.15 熊本の情話=続き 恋を成就させた娘に、伯父は別の縁談を推進 朝刊 社会 3    
841 1879.11.16 精神障害の女房が、裏の井戸に飛び込み死ぬ/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 2    
842 1879.11.18 兵庫県から上京の士族 吉原で遊んで勘定払えず、自殺図って失敗/東京 朝刊 社会 2    
843 1879.11.18 青森県から医学修行に上京した医者の息子、金の心配で精神障害になり服毒死 朝刊 教育 3    
844 1879.11.18 深川と霊岸島で中年男の身投げ2件 ともに助かる/東京 朝刊 犯罪・事件 4    
845 1879.11.19 離縁になった病身の女性、身投げ寸前保護される/東京・吾妻橋 朝刊 婦人 2    
846 1879.11.19 女房を父親の一存で追い出された琴の師匠、将来を悲観して自殺未遂/東京・深川 朝刊 生活 2    
847 1879.11.20 おでん屋に転身した飾り職人、素人商法で赤字が累積 絶望して首つり自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
848 1879.11.26 公衆便所の扉開けたら首つり死体/東京・霊岸島 朝刊 犯罪・事件 3   
849 1879.11.28 商い上手の妻に死なれた呉服商、後添いは浪費家で家運傾き、首つる/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 3    
850 1879.11.29 自殺未遂で警視第5病院に入院中の士族が自殺/東京=18日付続報
851 1879.11.29 身投げ寸前の娘を通行人が救助 養母の非道に以前にも未遂/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 3    
852 1879.11.29 起癈病院の入院患者が短刀でのどを突き自殺図る/東京・猿楽町 朝刊 犯罪・事件 3    
853 1879.12.02 身元引受人を殺し、自殺を図った男(先月4日付既報)が死亡/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
854 1879.12.04 はさみで舌を切った女、隣人が医者を呼び助ける/東京・浅草 朝刊 犯罪・事件 2    
855 1879.12.06 昨報・同僚を切りつけた横浜の職人、投身したが死にきれず 朝刊 犯罪・事件 1    
856 1879.12.07 酒で借金作り夜逃げの男 俳優宅へ居候中にまた酒で失敗し川で自殺図る/東京 朝刊 食 2    
857 1879.12.07 [投書]フグを食べたり大酒などは、自殺するのと変わらない 朝刊 食 4    
858 1879.12.09 行き倒れや投身自殺など東京の事件事故 朝刊 犯罪・事件 2    
859 1879.12.09 昼間から酒を飲む父親 かっとなった息子が殺した末に自殺/京都 朝刊 犯罪・事件 3    
860 1879.12.12 川へ身投げしようとした女を車夫が助ける/東京 朝刊 婦人 2    
861 1879.12.13 国に帰るとひま取った貸本屋の雇い人、首つり死体で発見/東京・芝 朝刊 犯罪・事件 2    
862 1879.12.16 盗癖直らぬ二男を絞殺の母親、入水図って死に切れず、分署へ自訴/東京・品川 朝刊 犯罪・事件 3    
863 1879.12.17 長い居候生活を苦にした老女、京橋から入水自殺/東京 朝刊 犯罪・事件 3    
864 1879.12.18 家出した錯乱老女の死体が河岸に漂着 悲嘆の息子が引き取る/東京・深川 朝刊 犯罪・事件 2    
865 1879.12.20 河岸に立つ自殺願望の女を巡査が拘引、厚く諭して雇い主に渡す/東京・浜町 朝刊 犯罪・事件 2    
866 1879.12.24 婿と親が折り合い悪く離婚した女性 子供が気がかりで投身できず/東京 朝刊 犯罪・事件 2    
867 1879.12.24 てんかん風の持病で離縁された男 陰嚢を半分切り取って病気が治る/静岡県 朝刊 健康 2

(ヨミダス歴史館より)

『臨済録』の現在的解釈(ゼミのレポート)

臨済録』の現代的解釈

作・構成/虫塚虫蔵

臨済について

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臨済宗の開祖・臨済義玄(?-867)は、悟りや霊性を呼び覚ますため、「カーッ」と一喝して身体を棒で叩くという、禅のスタイルを「臨済
という究極的な形にまで押し上げた中国唐代の禅僧である*1

 

臨済録とは

臨済の言行は弟子の三聖慧然によって『臨済録』として没後まとめられ、「語録中の王」として現在も親しまれている。この『臨済録』は大きく分けて、臨済と弟子との問答「上堂」、弟子への講義「示衆」、他の禅僧との問答「勘弁」、伝記「行録」、付記「塔記」の5つから構成されており、今回は「元衆」編と「勘弁」編を中心に語録の解釈を行う。

なお、『臨済録』は“真意がとらえにくい禅問答”のような読み方ができるので、一義的に言いあらわすことは難しく、これが『臨済録』を難解と思わせてしまうゆえんとなっている。このレポートは臨済宗の禅僧、有馬頼底による解釈に負うところが大きいが、どのように『臨済録』を解釈するかは各個人の自由である。

 

語録① 殺仏殺祖

仏に逢うては仏を殺し。祖に逢うては祖を殺し。羅漢(小乗仏教において悟りを開いた高僧)に逢うては羅漢を殺し。父母に逢うては父母を殺し。親族に逢うては親族を殺し。始めて解脱を得ん。(元衆)

仏に会ったら、仏を殺せ」というのは、たとえ相手が偉大な「仏」だろうと「親」だろうと「友」だろうと、自分を縛る「しがらみ」は断ち切るべきという意味であり、つまり自由自在に生きるためには、「あらゆる執着を殺す」必要があるということである。

逸話として、禅が西欧に初めて紹介された際、この一文に触れた敬虔深いクリスチャンたちに「禅はなんと恐ろしいものか」と大いに顰蹙を買ったというエピソードがある*2

 

語録② 無事是貴人

諸君、わしの言葉を鵜呑みにしてはならぬぞ。なぜか。わしの言葉は典拠なしだ。さし当たり虚空に絵を描いてみせて、色を塗って姿を作ってみたようなものだ。

諸君、仏を至上のものとしてはならない。わしから見れば、ちょうど便壺のようなもの。菩薩や羅漢も手かせ足かせのような人を縛る代物だ。

もし仏を求めようとすれば、その人は仏を失い、もし道を求めようとすれば、その人は道を失い、もし祖師を求めようとすれば、その人は祖師を失うだけだ。

端的に言えば、「仏であろうと、他人の言うことは、あてにならず、易々と他人に影響されてはならない」「他人の言うことは便壺を素通りする糞のようなものでしかない」「何か自分以外のものに過度に期待して判断を全面的に他者依存してはならない」「きちんと自分の頭で考えなさい」ということ。

外に向かって師や仏にすがっても、それは結局のところ、自分を縛る手かせ足かせとなり、真の自由は得られない。自分に自信がないからといって、他人の教えを最上のものと思ってはならない。

すなわち臨済は「仏さまを信じるな。説法を聞くな。経典に頼るな。他人に相談するな。俺の言うことも聞くな。世の中全てウソである。自分以外の何者も信じるな」ということを教授しており、臨済自身が自らの教えを全否定する教え、というパラドキシカルなメタ構造にもなっている。

 

語録③ 求めるは地獄へ堕ちる業作り

また臨済に言わせれば、修行して悟りを求めようとする行為自体が「地獄」を作る原因であるという。

仏を求め、法(ダルマ)を求めるも、地獄へ堕ちる業作り。菩薩になろうとするのも業作り、経典を読むのもやはり業作りだ。仏や祖師は、なにごともしない人なのだ。だから、迷いの営みも悟りの安らぎも、ともに〈清浄〉の業作りに他ならない。

日常の地獄(餓鬼・畜生・修羅)から解放されるには、知識、金銭、快楽、地位、恋愛、悟りといった、ありとあらゆる執着・欲望・妄執を捨て去らねばならない。他人の存在に惑わされず、何も求めず、何もしない。それが臨済の言う「無事の人」なのであり、『臨済録』とは、「無事の人」に到達しようとする臨済の苛烈な自己格闘の様子をまざまざと描き切った語録集なのでもある。

 

語録④ 臨済と普化

臨済録』の「勘弁」編には臨済の分身ともいえる普化(ふけ、生没年不詳)という禅僧が登場する。普化は「風狂」「神異」の僧であり、大悟した臨済の上を行く存在として描かれるが、その行動には異様なものが多い。例えば臨済と普化の対話に以下のようなものがある。

ある日、普化は僧堂の前で生の野菜を食べていた。これを見た臨済は言った、「まるでロバそっくりだな」。すると普化は「メー」と鳴いた。臨済は「この悪党め!」と言うと、普化は「悪党!悪党!」と言うなり、さっと出て行った。

ロバのように生野菜をかじっている普化は一見奇人そのものに見える。

しかし、普化にとって生野菜をかじるという行為は、日常も非日常も関係なく普通のことであり、臨済の掛け合いに対しても、ただ、ロバのように「メー」と鳴く。普化は日常を淡々と生きており、臨済の言う「無事の人」を体現しているのである。

臨済と普化の対話は、ほとんど掛け合い漫才のようなものであり、「悪党」(馬鹿野郎)という掛け合いも、二人がお互いの真意を見抜き、認め合っているがゆえの言葉なのである。

 

語録⑤ 普化の最期

普化はある日、街に行って僧衣を施してくれと人びとに頼んだ。皆がそれを布施したが、なぜか普化はどれも受け取らなかった。臨済は執事に命じて棺桶一式を買いととのえさせ、普化が帰ってくると、「わしはお前のために僧衣を作っておいたぞ」と言った。

普化はみずからそれをかついで、町々をまわりながら叫んだ、「臨済さんがわしのために僧衣を作ってくれた。わしは東門へ行って遷化するぞ」。町の人が競って後について行くと、普化は言った、「今日はやめた。明日南門へ行って遷化しよう」。

こうしたことが三日も続くと、もう誰も信じなくなり、四日目には誰もついて来る者がなかった。そこで普化はひとりで北門から町の外に出て、みずから棺の中に入り、通りすがりの人に頼んで蓋に釘を打たせた。

この噂はすぐに広まった。町の人たちが先を争って駆けつけ、棺を開けてみると、なんと中身はもぬけのからであった。

ただ空中を遠ざかっていく鈴の音がありありと聞こえるだけであった。

ある日、普化は自ら棺桶に入って忽然と姿を消した。淡々と生きて何も残さず風のように消え去ったのである。普化は生涯を通して風狂を貫き、「無事の人」を体現した。普化にとっては、死もまたひとつの風狂(ユーモア)であったのである*3

こうした普化の風狂は、のちに一休宗純(1394-1481)にも受け継がれた。なお、一休は臨済宗の僧侶であり、「一休さん」の説話でも広く知られる*4

 

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普化(ふけ、生没年不詳)

 

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普化を祖とする普化宗の僧侶「虚無僧」

 

参考文献

臨済録』 入矢義高訳注、岩波文庫、1989年

臨済録を読む』有馬頼底、講談社現代新書、2015年

※『臨済録』の本文・訳は入矢義高注、岩波文庫に依った。

*1:臨済の「喝」は、若き頃の臨済が、師匠の黄檗と問答を経たのち、平手打ちと喝を黄檗に喰らわして悟りの証明を得た「黄檗三打」と呼ばれる故事が由来となっている。

*2:もし、これがホトケとかでなく、キリストやムハンマドだったら滅茶苦茶に糾弾されていたことだろう。これも仏教の寛容さゆえの賜物か

*3:風狂とは禅において、あえて秩序や戒律を「破戒」することで、禅の自由闊達で自由自在な境地を表す所作全般を指す。

*4:一休の風狂は普化のそれを上回るもので、仏教では禁じられている飲酒や肉食も平気で行い、男女問わず性的に交わりもした。一休の風狂は形骸化して腐敗した日本仏教界に対する強烈なアンチテーゼであり、痛烈な批判精神と反骨精神に満ちている。一休は普化と並ぶ奇人であり、真の僧侶であった。