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電脳ゴミ漁り。賞罰なし。カルトの怪人。

©東アジア弧状列島(進者往生極楽 退者无間地獄)

 

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フレッシュ・ペーパー【肉新聞】No.10(編集人/青山正明)

Flesh Paper 肉新聞 No.10

編集人=青山正明+股見けい子




 

リーガルドラッグ体験手記 その2 コルゲンコーワ鼻炎ソフトカプセル

序文

その使用が何ら法的なお咎めの対象とならないトビ薬リーガル・ドラッグ。薬草、漢方薬、市販の薬品、はたまたバナナ・シガレットにレタス・オピウムと、その種類はたくさんある。「合法幻覚剤全書」のコーナーでは、それら一つ一つについて詳細なる解説を施している訳であるが、それと併設して、この「リーガル・ドラッグ体験手記」では、それらリーガル・ドラッグを実際に筆者自ら服用し、その効能を実体験にそって綴って行く。先々月号の“ナッメグ”に続いて、第二回の今号は、一般用市販薬である「コルゲンコーワ鼻炎ソフトカプセル」

医師の処方箋無しに買える一般用市販薬に含まれている成分で、トビ薬として有名なものに、ケシから抽出されるコデイン、麻黄から産するエフェドリン、チョウセンアサガオのエキスであるダツラ・アルカロイドベラドンナのエキスであるベラドンナアルカロイドハシリドコロの成分ロートエキス等がある。

今回服用した「コルゲン~カプセル」には、エフェドリンベラドンナアルカロイドがタップリと含まれている。

 

本文

5月28日(土)、荻窪駅近辺の薬局で「コルゲンコーワ鼻炎ソフトカプセル・24カプセル」を1600円で購入。

同日、PM11時、実験開始。ドラッグで飛ぶ(いい気持ちになる)には、それなりのシチュエーション作りが大切だ。いくら良質のマリファナがあったところで、みんなでガヤガヤやっていては素晴らしい体験は期待出来ない。

まず、部屋を暗くして、ろうそくを2本ともす。そしてBGMには、イーノの「オン・ランド」。座禅を組み、ろうそくの沼を見つめながら心を静める。まだカプセルは服用(の)んでいないが、こうやって静かに畑を見つめてすわっているだけで体が宙に浮くようでハイな気分。一回一粒、一日三回の用法であるカプセルをまずは、6つ、水で喉に流し込む。

PM11時半。

体表に薄い電気の膜がかかっているようだ。特に肩から首、後頭部にかけて、皮膚がジンジンしびれる感覚がする。非常に気持ちいい。

PM11時45分。

さらに6カプセルを服用(の)む。

PM12時30分。

心臓の鼓動が激しくなった。しかし、体全体が不快に鼓動するのではなく、左胸部でトコトコと、“心臓が小気味よいリズムを刻んでいる”といった良質のものである。じっとしていると、頭の表皮が激しくしびれ始める。そのうち、そのしびれが頭全体(内も外も)に広がり、頭に大量の麻酔薬を注入されたような状態になる。一寸、気を取り直して、姿勢を正すと、麻痺感は去り、普通の状態へ戻る。しかし、しばらくすると再び頭部が麻痺してくる。

AM1時。

少し嘔吐を催し、フトンに入る。そのまま寝入る。

AM3時。

心臓の鼓動が異常に速い。一分間に200回前後の心拍数である。吐く程ではないが、気分が悪い。

AM3時15分。

小用に立つ。一歩足を進める度に、心臓の鼓動は速く大きくなり、吐き気が襲って来る。平衡感覚が全く働かず、フラフラとしてまともに歩けない。

先に実験したナツメグと同様、立っていると頭の中に炭酸水でも入っているかのようなシューッという感覚がする。また、ジーという、これもまた炭酸水の泡が無数に飛び散るような音が聞こえる。10歩も歩くと、体中が心臓の鼓動で激しく脈打ち、胃はむかつき、頭の中では、血が沸き立ったような感覚。ジーッというアブラゼミの鳴き声のような音が鼓膜を襲う。幻聴である。

また、視覚が異常をきたし、色と光が日常と異なって見える。

トイレの壁にかけてあった少女の絵(レーノルズの「ヘア君」)のバックの緑が、パーッと輝いて、その光で少女の姿が全く見えなくなっているのだ。

(レーノルズの「ヘア君」のバックの緑が、パーッと輝やいた)

幻聴と幻視。この2つの特異な体験を得られたものの、気分はとても悪い。

横になると気持ちいいが、起きると吐き気。こんな状態が少日回一日中続き、月曜の朝になりようやく元の状態に戻った。

それでも、月・火と食欲がなく、喉が渇き、気分最悪。

 

結語

5~6粒に留めておけば、適度に激しい心臓の鼓動と頭部のしびれで、一日ボーと快適(?)に過ごせるだろう。

12粒というのは、幻聴、幻視は経験出来ても、前記の通り、麻痺感と嘔吐感、そして早鐘のように鼓動する心臓と冷たい血の渦巻く脳。そして著しいめまい。

これらマイナス要素を考えると、2カプセルというのは勧められない。

 

正明君のリーガルドラッグ奮闘記

フレッシュ・ペーパーも、もう来々月の10月号で連載二年目に入ります。連載当初は、ドラッグの事なんかこれっぽっちも知らず、只々ネタ探しに東奔西走。日本では、群雄社出版でレイアウトやってる神崎夢現さんがその道の大家。何回か三鷹の御自宅におじゃまして、参考になる話をたくさん聞かせてもらいました。アリガトサン。他にも、大麻不法所持で逮捕歴のある友人数人にも、体験に根差す貴重な助言をいただきました。

しかしながら、すでに日本の雑誌や文献に紹介済みのネタをゾロ持ち出して書き写してちゃぁ週刊プレイボーイになっちまう。このフレッシュ・ペーパーの執筆に当たっては、本邦未公開の資料、それも信頼ある研究者の筆なる確かな洋書をマスター・ソースにしています。また、併せて専門の薬学書、薬用植物図鑑、漢方大医典等で、日本での研究状況も出来得る限り渉猟し、原稿を認めているつもりです。時間が許せば、もっと足を使って取材もしてみたい。しかし、ウィークデーは仕事があって全く身動きのとれない身上。今年の秋には有給でも取って、白夜の編集の人々とキノコ狩りにでも行きたいなあ。

さてさて、一年余りの連載で買い揃えた資料は凡そ十万円分。知識も大分備わったつもりです。でも、あまり詳しく突っ込んで書きだすと、雑誌としての機能(読み捨て)から逸脱してしまうし、かといって、分りやすく軽薄に手広くやっても僕自身が欲求不満に陥ってしまうし。

また、この雑誌内新聞では、読者が読んですぐ実行出来るようにと、合法ドラッグを主に扱っているのですが、やっぱりドラッグは違法のモノホンでなくっちゃグッド・トリップ出来ないんですよね。

毎月簡単にポイポイ執筆してるみたいだけど、自分で試して“ヒドイ”というので、わざわざ資料を揃えながら掲載を断念したリーガル・ドラッグもたくさんあるんです。エフェドリンの原料である麻黄、総アルカロイド7%という黄速、4月号で紹介した菖蒲根、精神安定剤として有名な漢方香附子。原宿にあるイスクラ薬局に通って、これらを取り寄せ、吸ったり、煎じて飲んだり、オブラードに包んで呑み込んだり……。金はかかるわ、まずいわ、ゲーゲー吐くわ、いやー体を張った原稿です。

体内の二酸化炭素量が増すと幻覚を見るというので、息を4分間止めたり……確かに目前がキラキラしたけど……苦しいだけでした。はたまた、副腎皮質から分泌されるアドレナリンが体内でアドレクロームとなると、これの化学構造がアンフェタミン覚醒剤)と酷似していて、人に幻覚をもたらすということを何かの文献で発見。アドレナリンを分泌するには、肉体を極限状態に置かねばならないというんで3日寝ないで、体中をカミソリで傷つけたり……はしませんでした。あとまあ、バナナの繊維で作ったタバコとか、レタスの芯から作ったオピウム(阿片)だとか……今後、一つ。一つ試してみるつもりです。

一万七千円払ってペヨーテ三つ買っちゃったし、シンセティック・マリファナ(化学合成された合法マリファナ)も入手出来そうだし……先は明るい!

アメリカ版リーガル・ドラッグの文献も2冊見つけたし、それらリーガル・ドラッグのカタログも大量に入手したし……ウヒヒヒヒ。今年の夏から誌上でドバーッと大放出しますので期待してて下さいね。

付言ながら、今回の「リーガル・ドラッグ体験手記」でもちょこっと触れたけど、瞑想ってのも実に気持ちいいもんだね。松果腺からLSDが分泌されるっていうしね。

あっ、それから、女性が中絶する時、ヘロインを注射するって知ってた? “中絶してトリップ男性にも中絶手術を!” なーんてね。

 

ベラドンナ

ヨーロッパでは紀元前から毒殺用植物として悪名高いナス科の植物。中世ヨーロッパでは、魔女たちがベラドンナアルカロイド(植物塩基)を用いて、“空飛ぶ軟膏”を作り、これをほうきの柄に塗って肛門や膣に挿入し、トリップしていた(ほうきに股がった魔女というのはこれから出たイメージ)。また、この植物の一滴を眼にさすと、瞳孔が拡大するので、女性が瞳を美しく見せるために好んで用いていた(日本の目薬にも最近まで入っていた)。ベラドンナというのは、イタリア語で美しい貴婦人という意味だ。詳細は11月号を。

 

エフェドリン

重要な漢方薬の一つである麻黄から抽出されるアルカロイド。発汗、解熱、鎮咳作用があり、喘息の特効薬としてよく用いられる。化学構造がアンフェタミン覚醒剤)に酷似していて、反感神経を刺激し、連用で不安や幻覚を見ることがある。以前は、ピュアなエフェドリンが一般用市販薬として販売されていたが、現在では医師の処方箋が無いと入手不可能。カゼ薬、鎮咳薬に微量含まれている。

 

ベラドンナアルカロイドエフェドリンを含んだ主な薬剤。

●コルゲンコーワ鼻炎ソフトカプセル(興和

 di塩酸ノルフェドリン75mg

 ベラドンナアルカロイド0.4mg(3cap中)

コンタック600(住友化学

 ベラドンナアルカロイド0.2mg(1cap中)

●ルル鼻炎カプセル(三共)

 ベラドンナアルカロイド0.2mg

 無水カフェイン50mg(1cap中)

アルペンせきどめ(中外製薬

 リン酸ジヒドロコデイン5mg

 メチルエフェドリン12.5mg(10ml中)

●新エスエスブロン液(エスエス製薬)

 al塩酸メチルエフェドリン45mg(30ml中)

●せきどめベンザ(武田薬品

 dl塩酸メチルエフェドリン25mg(3錠中)

パブロンせき止め液(大正製薬

 リン酸ジヒドロコデイン30ml

 dl塩酸メチルエフェドリン75ml(30mm)

●新コデジール錠(日野薬品)

 リン酸ジヒドロコデイン30mg

 dl塩酸メチルエフェドリン75mg(9錠中)

●サラリン錠(大塚製薬

 ベラドンナエキス3mg(1錠中)

(これは猛烈に効く下剤)

尚、総合感冒薬は割愛しました

 

私は毎日新聞のお嫁さんになりたい!!

(これが毎日新聞1983年5月29日付に掲載された問題のイラスト)

やったね! パチパチパチッ。私は惜しみない拍手を毎日新聞に送りたい。

最近、大麻禍が芸能界を席巻してるみたいだけど、大麻を吸ったことのない芸能人、文化人などいるわけがないのである。

こんなことでいちいち逮捕してたら日本中の芸能人、文化人は皆摑まっちゃうよ……と私は言いたい。まあ、沢田研二クラスとなると、いくらパカパカやってても警察も見て見ぬふりなんだろうけどね。

ところで、先月号のFPでも触れたように、井上陽水らが逮捕された時は、マスコミの大麻総攻撃に反して、只一つ、毎日新聞だけが「大麻で騒ぐなんて後進国」と、担当記者のネーム入りで論陣を張って頑張ってくれたのだが、今回の騒ぎに対しては、過激な毎日さんもダンマリという姿勢かとガッカリしていた。

しっかし、やりました。5月29日付の日曜くらぶで、「マリファナ節考、老人を処分することも、大麻を処分することもいけないことなのであります」と、イラストでマリファナ擁護をやってくれちゃったのでした。日暮真三なる人物は、次のような台詞をふきだしに入れていました。

「それにしても、最近、『大麻を持っているとの情報に基づき』次々に捕まっているけど、誰が情報を流しているんだろうね。気持ちワルイね」

気分爽快。毎日バンザイ! 大麻バンザイ!

 

P.S. 毎日新聞で何度か大麻擁護をブチ上げた記者さん、それが理由で左遷されちゃったみたいです。あくまで、噂ですけど。麻生結氏なき第三書館然り、毎日新聞も、今後はもう大麻解放を謳った記事は載せないでしょうね。(1999年9月/データハウス刊『危ない1号』第4巻「青山正明全仕事」所収)

 

SFロリータポルノ小説「ロリータメコちゃんねたまれた学園」第5回

作/ケイ・マタミーノ

メコは気がついた。頭に鈍痛がある。

「ここはどこかしら」

メコは身動きひとつできない。両手足に重い鎖がつながれている。

「そうだわ、サーティワンで雅美ちゃんと別れたあと、うしろから誰かに口をふさがれて……ああっ、頭が痛いっ」

「路里田メコ。気がついたようね」

一人の女がメコの顔を覗き込んだ。

「あなたは何者なの、何の理由があって私をこんな目に合わせるの」

「私は岩崎純子。青山手の学生よ、先日はあんたんとこのチビをかわいがってやったわ」

「そ、それじゃああなたがあかねちゃんを……」

「そうよ、そして次はあんたの番!」

純子の背後の人影が一歩前へ歩み寄った。彼の姿が薄明りに照らし出されるやいなや、メコは悲鳴をあげた。いつかテレビで見た「エレファントマン」のジョン・メリックのようにまた、彼は重度のレックリングハウゼン病患者だったのだ。それもその筈、その男はジョン・メリックの孫にあたる、ジョン・メリックⅢ世なのだ。ジョンはヨタヨタしながら身動きできないメコの顔に自分の股間を近づけた。

「いや──っ、やめて──っ」

メコは頭を左右に振る。ジョンはすでに全裸になっている。できものだらけの体に、だらりと性器が垂れ下がっている。性殖器だけは正常なのだ。正常どころではなく、40cmはある立派なものだ。エレファントの鼻のようである。ジョンは気味悪い声でメコ、メコと呟きながら、ブラウスとスカートはそのままにしてパンティだけをメコの肢体から剥ぎ取った。手足につながれた鎖のせいでメコは抵抗することすらできない。

「おねがい、やめて──っ」

メコの股間からキラキラ光るものが溢れ出す。あまりの恐しさで失禁してしまったのだ。ジョンはすでに大きくなっている一物を、そのキラキラ光る泉のあたりに力一杯突きつけた。「ああーっ」メコの悲痛な叫びが響いた。あたり一面に処女の鮮血が飛び散った。裂けてしまったメコのメコにジョンは容赦なくものすごい勢いで突進してくる。入れたり出したり、入れたり出したり。……普段おとなしいエレファントが興奮すると恐しい野獣に変身する。ジョンも同じだった。メコは最初の一撃ですでに気を失っていた。ジョンの後ろには3匹の野獣が自分の順番が来るのを待っている。メコのメコやいかに? 次号を待て!

 

Fresh Sex News【セクスポ82】

セクスポ(Sexpo)というのを聞いたことがあるだろうか。セックスとエクスポの合成語で、去年、ニューヨークで催された“性の博覧会”の呼称である。当日、ニューヨークで最も有名でファッショナブルなパーティ・スペースの一つである、パーティ・ファクトリーに4つの会場が構えられ、そこに百店以上の大人のオモチャ屋が設置された。

4日間にわたって開催されたセクスポ82、もちろんその主旨は、今日の成長産業である“セックス産業”の販売促進であることは言うまでもない。

セクスポ82では、性活動の報告、フィルム、ビデオ、本、ランジェリー、クリーム、バイブレーター等がところ狭しと陳列棚にひしめき、数千人の客と多大なパブリシティを勝ち得たという。

ポルノグラフィ禁止をうたう女性団体の争議もあったようだが、大きな騒ぎになる前にセクスポ4日間の幕は閉じられたようだ。主催者側は、来年はもっと出品者を募り、より充実した博覧会にするとのことである。

しかし、こういう大規模な動きというのは日本のセックス産業にはないねー。日本でセックス産業って言うと、トータルすれば年間兆単位の収益をあげているのに、“超大手”とか“メジャー”な会社が一つもなくて、何かウジウジしてて日陰的存在なんだよね。

プレイボーイとか、ペントハウスなんか集英社講談社が出す本じゃないでしょ。あれは、日本で言えば辰巳とか笠倉とか白夜が出して然るべき雑誌ですよ。日本では、オカルト、ドラッグ、バイオレンスを基調にした欧米のようなサブ・カルチャーも存在しないしね。みんなが体制なんだよね、日本文化って。

もっと、恐しくて、刺激的でヘンテコな文化をつくろうよ。高杉弾さん、今度一緒にお食事でもしましょうね、そちらのおごりで。

(伝説のカルト雑誌『Jam』『HEAVEN』元編集長の高杉弾青山正明が業界入りするきっかけを作った、日本のアングラ/サブカル界の元凶的存在)

 

青山正明の時事呆談

新聞読んでます? なーんとびっくらこきました。

小学校六年生の少女が25才くらいの男性と同棲、覚醒剤までやってたっていうんですからねえ。所は大阪、東淀川区内にある小学校の六年生である少女Aは、昨年9月中旬に家出。キタやミナミのゲーム・センターで遊んでいるうちに男と知り合い、西区の民家で同棲。いやー、羨ましい限りですねえ。なんせ、毎日毎晩女子小学生とおまんこしながら覚醒剤ですよこりゃー、我々一般庶民の50年分の快楽を数ヶ月間に濃縮したようなもんですよ

さらに大阪じゃあ、ヤクザ屋さんのこしらえた女子小学生本番ビデオ『処女の泉』というのがあるらしい。いやー、大阪って本当にヤクザですねえ。実に羨ましい。東京でも歌舞伎町なんて所は、おまんこ大好き家出少女がたくさんいて、裏ビデオなんかもドバーッとあるようだけど、規模が小さいしね。それに、最近、“歌舞伎町を浄化しよう”という住民運動なんかも盛んそうだし、ある知り合いの大学教授の話では、5年後を目処に、新宿からセックス産業を一掃し、それをそのまま吉原に持ってって赤線を復活させようなんて計画もあるらしい。

全部が全部ヤクザになっちゃ困るけど、大都市の片隅に無法地域があってもいいと思うけどなあ。

今年の夏は、タイにでも行って少女とお○まん○こしながら、大麻でも吸おっと。金が無くて、海外旅行出来ない貧乏学生の君! 横須賀のドブ板通りで米軍兵士から大麻買って、早朝の歌舞伎町のゲーム・センター前で、家出中学生でもひっかけてボロ下宿に連れ込めばいーんじゃない。勇気と行動力さえあれば何だってやれるさ。

 

 

【サングラス】

ケネディフレイザーというファッション・オブザーバーが、ファッショナブル・マインドという本の中で、「水着は年々小さくなっているが、サングラスはそれと反比例して大きくなっている」と報告していた。

彼女が言うには、「サングラスは、女性にとって上品さの最後の境界」ということらしい。セックス本位の男女の出会いに対して、もっと、“情緒的で本質的な事柄”を尊重したいという女性の欲求が、自らの顔にマスク(サングラス)をつけることにより、“貞節な思い”を守ろうとしているのだ。小股の切れ上がった恥丘もろ出しの水着を身につけた大胆なチンポコ大好き少女でも、サングラスなんかかけてる娘ってのは、少しは羞恥心があるのかもしれないねー。

でも、日本人の女って大きなサングラス似合わないんだよねー。鼻が低いから。

 

Fummy Commodity Of The World 奇妙な商品♡カタログ

ウェット・Tシャツ

今、アメリカの若者の間で流行ってるファッションにWet-T-Shirtsというのがある。よく、エロ本等で、モデルが濡れたTシャツを着て乳首クッキリなんてのがあるでしょ。あれです、あれ。あの濡れたTシャツを普段着にして町に出るというのがウェット・Tシャツなのです。

このウェット・Tシャツ。プレゼントとしても大人気だそうで、アメリカはニュージャージー州にあるW・T・Sという会社では、水の入ったジャー(大きな口広ビン)にTシャツを詰めて通信販売しています。

普段の乾いた状態で見るTシャツと違って、ウェット・Tシャツは濡れている時の色とサイズで品選びをしないと、後で濡らして、「おっ、やばい」ということにもなりかねない。

ウェット・Tシャツなんか着て冷房の効いた茶店なんか入ったらかぜひいちゃうね。

W.T.S.Co.

Box325,Hazlet,Nem Jersey

07730 USA

Wet・T・Shirts $10.95プラス $2.50(手数料)。

サイズはS・M・Lの三種。色は白のみ。

 

キュクロプス・TV・スコープ

先月号でドドーンとやった特殊メイクのネタが今回はちょっと滞ってまして……それでも、まあ、頑張ります。

先日の6月1日映画日、新宿グランドオデヲンで、『13日の金曜日パート3』を観た。もちろん見物は3D(立体)方式によるグログロシーン。

まっ、立体映画なんてのは、『オズの魔法使い』等々、昔からあったんで、お父さんお母さんの年代の人にとっちゃ、そう珍らしい代物でもありますまい。しかし、テクノロジーの80年代。20年も30年も前の立体映画とは迫力に差があって当然。

僕なんか、もうのっけのタイトルでド肝を抜かれてしまった。真っ赤な字がビロビロビローンと鼻先30センチぐらいの所迄伸びて来るんだもんね。音楽もまた、ニューウェーヴ調のリズムで迫力満点。

とにかく、蛇とかバットとかTVのアンテナとか、細くて長い物なら、びっくりして思わず目を閉じてしまう程近くを飛び出して来る。

一番の圧巻シーンは、狂人が両手で青年の頭を押し潰す場面。潰された青年の眼孔から眼球が飛び出て、それがそのままスクリーンから観客の所迄ビョーンと飛んで来るというキワモノ。

監督のスティーブ・マイナーとスーパーバイザーのマーティン・ジェイ・サドフによるスーパー3D。もう、遊園地に行ってシャトル・ループにぶっ続けで一時間乗ったという感覚の映画でした。いっしょに行った股見けい子は、あまりのショックに「止まっていた生理が復活した」というアクシデントに見舞れた。

ところで、この3D方式。既成の映画作品全てこの方式に作り直せるそうで、ジョーズⅢはもろに3Dを売り物にするそうです。

さて、オモシロ商品の紹介に付入ります。アメリカで、キュクロプス・TV・スコープというのが売られてまして、なんでも、これでTVを見ると、番組が全て立体に見えるそうであります。けど、これを使用すると、かなり頭と目が疲れるそうで、子供には使用させてはいけないとのこと。それと、何故か18才未満は申込み不可だそうです。

BS&A

Box02246 Clumbus,

Ohio4 3202 USA

$5.0に送料($5.00)を加算してエア・メイルでどーぞ。

(文責・青山正明+股見けい子)

青山正明「六年四組学級新聞」(ミニコミ誌『突然変異』3号所収)

青山正明「六年四組学級新聞」第2回

初出:突然変異(突然変異社)第3号

 

先月(10月)の17日、私は二階の自分の部屋で独り横たわり、友達ののんこから借りた「おはようスパンク」の第2巻を読んでいました。

すると突然何かおへその下の方に、うずくような感じがしました。あっと思ってスカートの中を覗いて見ると、ももの所まで赤いものがくっついてました。

女の子から女になった私。クラスのみんなはもうすんだのかな。きもちわるいけど、大人になったって感じ。これからは、お姉さんらしくしなくちゃ。しっかりしなくちゃ。

好きな男の子が私のこといやがらないかしら。不潔だなんて言って……。やさしい男の子なら分ってくれるわね。喜んでくれるわね。私、大人になったんですもの。

人はどうして大人になると、悲しい恋をするのかしら。私は、私のこの手で夢をつかむの。ステキな事がいっぱい起こって、ステキな人が私を待っていてくれる。きっと素晴らしいお嫁さんになるわ。たくさんの子供たちに囲まれて……。

 

ここ2~3年、夜半ふと目を覚ますと、そのまま朝まで眠れない事がしばしばでした。台所仕事をしていると、ポッと顔がほてったり……。

歳40も半ばを過ぎた頃、覚悟はしていました。そして、今年。偶然にも一番下の娘にお祝いをしてやったこの年に、とうとうその時を迎えました。

少女の夢を追い、それが実を結び、平和な家庭を築き、子を生み、育て、女としての存在が絶対的なものとなった今。あの時、幼な子から女になったように、今度は再び、女をはなれ、人間としての完成に向かいます。

老年というのは、人生を見下ろす豊かな高みに、ゆっくりした足どりで歩む時期でしょう。時期ここに及んで、私にもまだ一つ夢があります。

若い頃知りあい、ずっと私のそばにいてくれた夫。私の人生というほんとうにささやかなドラマをいっしょにこしらえてきてくれた夫。そんな夫と、そっとお互いの手をとって、安らかな人生の終息を迎える夢が……。

米沢嘉博「病気の人のためのマンガ考現学・第1回/ロリータコンプレックス」(みのり書房『月刊OUT』1980年12月号)

病気の人のためのマンガ考現学/第1回

ロリータコンプレックス

米沢嘉博

所載:みのり書房月刊OUT』1980年12月号 pp.96-97

さて、連載第一回目なので、このページの目論見を記しておくことにしよう。

同病相憐れむとか言って、病気の人にはなんとなく仲間を見つけだして安心したいという気持ちがある。ましてや、ちょっと変ったそれならなおさらのことだ。だが、そういった人達は孤立していることが多く、そのことがますます病気を進行させていく。そこで、この連載が人民を救うテキストとして役立つわけである。つまり、世の中の同じ病気を持つ人達に安心と勇気を与え、人生の指針を示し、さらには連帯を呼びかけるというありがたいものなのである。また、自らの内に巣食う病気を自己診断する為にも役立つだろう。まあ、世の中には進んで病気になりたい人もいるだろうから、そういった人にはガイドブックとして見てもらいたい。

なにはともあれ、ロリコンメカフェチ、SM、ホモ、ピグマリオニズム、コレクター、ディテール症候群……とその筆を進めていくことにする。では、まいる。

 

病気としてのロリコン

精神病理学の分野では、ペトフィリア(幼女嗜好症)と称され、三~十歳ぐらいの少女にしか性的興味を覚えない人を一種の精神病として把える。昨今流行語のロリコンもこの一変種だが、その語源はウラジミール・ナボコフの『ロリータ』というベストセラー小説からきている。ハンバード・ハンバートという中年インテリ男が十三歳の少女ロリータに熱愛を寄せ、狂っていくという内容だが、あのスタンリー・キューブリックが映画化したことで一般的になった。精神病理学的には、正常な女性と正常な交際が出来ない場合に、性的でない「少女」に目を向けるという道をたどるという。普通には、ロリコン少女愛好者に投げかけられる悪口であり、賛辞である。が、少女を愛した数学者ルイス・キャロルの様に、もっと下の年令にいくと「アリス趣味」と言われ、少々危そうな徴候を見せ始める。ハイジコンブレックス―ハイコンの他、ベビコン、ラナコン、マユコン、ヒルダコン......もちろんマイコンとかトウコンとかいうのは少し違うのだけれども、なにやら様々なロリコンのバリエーションが不気味にマンエンしつつあるのだ。

 

ロリコンマンエンマンガ界

さて、この恐しい病気であるロリコンなるものを媒介するものとして、新しい宿主、マンガが今注目されている。

少女マンガ、ことにA子たんなぞのオトメチックラブコメを男共が見ると言われ始めた頃に気がつけばよかったのだ。あるいは、江口寿史の『すすめ!パイレーツ!!』や、鴨川つばめの『マカロニほうれん荘』の女の子がかわいいと評判になった頃に注意しておけばよかったのだ。

いやいや、金井たつおの『いずみちゃんグラフィティ』のパンチラや、柳沢きみおの『翔んだカップル』など、少女がやたら出始めた頃に大事をとっておけばよかったのだ

だが、もう遅い。吾妻ひでおがもてはやされ、高橋留美子の『うる星やつら』が大人気で、細野不二彦の『さすがの猿飛』が面白く、鳥山明の『Dr.スランプ』のあられちゃんが大評判という「今」となっては、もはや手遅れかもしれない

高橋葉介の『宵暗通りのブン』や、藤子不二雄の『エスパー魔美』等も、それに力を貸している。中島史雄村祖俊一内山亜紀(野口正之)等所謂三流劇画のテクニシャン達の単行本が売れ、『リトルプリテンダー』『小さな妖精』等々の少女写真集はレジの横に積み上げられる。今や世界はロリコンで一杯だ!!

 

ロリコンの為のマンガ入門

で、ロリコンで何が悪いか!と言われれば別に何処が悪いわけでもなく、マンガの中のカワユイ少女を喜ぶのは、男共にとって当り前なのだ。少女そのものになって少女マンガを楽しむよりはずっとマットウなんである。

が、しかし、病歴が少しづつあなたを犯しつつあるのだよ。

第一期症状―マンガの中にカワユイ少女がやたら気になり始め、そういったマンガばかりを追いかけるようになる。おとめちっくラブコメやら月光、高橋葉介吾妻ひでお高橋留美子等が好みとなる。

第二期症状―はっきりと自分の趣味をロリコンであると自覚を始め、前記のマンガを好む以上に現実の少女達を気にするようになる。自動販売機で『少女アリス』(毎月6日発売)を捜し求め、『リトルプリテンダー』や『12歳の神話』等の写真集を集め、さらにひろこグレース等のポスターを盗み始める。

第三期症状―さらに病気は進み、同好の士を集めてロリータ趣味の同人誌を出したり、少女について語りあったりするようになる。ビデオにその手のCFを集め、少女を求めて色々なものに手を出す。例えばリカちゃん人形やジュニア小説だ。少女以外目に入らずに全て少女に結びつけて考え、行動するようになる。

それでも構わないという人達の為にロリコン(?)マンガ、あるいはロリコンを刺激するマンガ作品をあげておくことにしよう。

弓月光──『エリート狂走曲』『ボクの初体験』etc..….強い少女とマゾ的少年のドタバタ。男共ファンが多いのもうなづける。美少女度B。

高橋留美子──うる星やつら』『ダストスパート』……美少女乱舞のSFコメディ。人気急上昇中で美少女度C。

中島史雄──『幼女と少女がもんちっち』……所謂エロ劇画系の作家だがこの作品と『もんしろちょうちょのパンツ屋さん』は秀作だ。美少女度B。

内山亜紀(野口正之)──『気ままな妖精』……全編これロリコンの為のロリコンエロ劇画。その妄想大系は第三期症状をこえている。美少女度A。

吾妻ひでお──『みだれモコ』『オリンポスのポロン』『純文学シリーズ』etc……ロリコンマニアのアイドル。何も言うことなく、美少女度A。

この他に、ヒルダファンでアリスマニアの和田慎二、少女マンガのちばてつや川崎苑子の『りんご日記』等々沢山あるが、じゅりン子チエは趣味の問題となるだろう。マンガ同人誌『シベール』はコミケットなぞで見かけたら買っておくこと。汚染度90%である。

こういった宿主を経てロリコン菌は広がっていく。その感染経路は未だ明らかではないが、撲滅は遠いと思われる。それから逃れるには南極にでも逃げるしかなさそうだ。

まあ、そういうわけで、病気の人も、病気になりたい人も、それなりに頑張ってほしい。ただ趣味のロリコンと病気のロリコンは基本的に違うものであることは理解しておいた方がいいだろう。今や病気もファッションの時代だからだ。だが、少年が少女を愛することはまったく正しいというところで今回は終り。

次回はディテールにこだわりながらメカフェティシズムを扱かってメカに淫してみることになる。

では、病気にかからず元気ですごしてもらいたい。ごめん。

ロリコン同人誌レビュー「幻の『シベール』伝説にはじまるロリコン同人誌の覚醒期を経て今日のブーム到来までをロリコン雑誌研究家・原丸太がドキュメント」

ロリコン同人誌レビュー(原丸太 with 志水一夫

幻の『シベール』伝説にはじまるロリコン同人誌の覚醒期を経て今日のブーム到来までをロリコン雑誌研究家・原丸太がドキュメント

所載:アニメージュ増刊『アップル・パイ美少女まんが大全集』徳間書店 82年3月

同人誌界は、ロリコンがブームであるといわれる。

どこまでをロリコン系ファンジン(以下、「ロリコン誌」と略す)に入れるかという問題もあるが、その数は百の大台に乗ろうとする勢いである。

さすかにまだケガ人こそ出ないものの、日本最初で最大のファンジン(同人誌)即売会「コミケット」(以下「コミケ」と略す)では、毎回いくつかのロリコン誌を争って買う人々の行列ができるようになっているし、プームの過熱ぶりを示すような色々な好ましくない噂も、耳に入ってくる。このブームは、どのようにして起さてきたものなのだろうか。

 

かつてロリコンはマイナーであったのだ

言うまでもないことだが、かつてロリコンはマイナーであった。日本最初の(外国のことは知らない)ロリコン誌は、ロリコン文芸誌とも言うべき内容の『愛栗鼠』(東京「アリスマニア集団・キャロルハウス出版部」78年12月創刊号のみ)だと思われるが、同誌は「コミケ10」の会場の片隅で、紙袋に入れられ、人目を忍ぶようにして細々と売られていたという。

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C10(1978年冬のコミケ)で頒布された日本初のロリコン同人誌『愛栗鼠』(1978年12月創刊号のみ)。アリスマニア集団・キャロルハウス出版部(蛭児神建の個人サークル)発行。数十部程度のコピー誌(蛭児神すら現物を所持していない)かつ性的要素がない文芸誌のためか『シベール』ほどの知名度はない。その後、吾妻ひでおらと協賛関係を結び『シベール』の作家陣も参加した同誌増刊号『ロリータ』(1979年4月発行、同年7月の2号で休刊)が創刊される。

それがどうして、現在のようなブームにまでなったのであろうか。しばらく、その経緯を追ってみることにしよう。

後に多くのロリコン誌に影響を与え一般にロリコン誌の元祖だと思われているロリコン・マンガ誌『シベール』(東京「無気力プロ/シベール編集部」)が創設されたのは79年の4月のことである。

以後、80年春の「コミケ14」まではシベールと『愛栗鼠』の増刊『ロリータ』(79年4月創刊号、7月2号)または『機動戦士ガンダム』のポルノ・パロディー『AMA』(「東京アニメニア・アーミー」79年12月創刊、81年7月4号で終刊)の二誌だけという時代が続くことになる。この時点で現在のようなロリコン誌ブームを予言した人がいたとしたら、ちょっとした超能力だと言えよう。

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『愛栗鼠』臨時増刊号として蛭児神建がC11(1979年春のコミケ)で頒布したロリコン同人誌『ロリータ』。同年7月の2号で休刊。アリスマニア集団・キャロルハウス出版部発行。『シベール』と協賛関係を結んだ唯一の同人誌で、吾妻ひでお沖由佳雄孤ノ間和歩も原稿やイラストを寄稿した。

80年夏の「コミケ15」には、いわゆるロリコン誌のもう一つの方向、即ち必ずしも性的な描写を含まず、ただひたすらアニメの美少女キャラにこたわるという形を持った、クラリス狂専誌『クラリス・マカジン』(別名『クラマガ』、東京「クラリスマガジン編集室」80年8月創刊、同12月2号で体刊)が登場。また早坂未紀の個人画集『FRITHA(フリス)』(東京「トラブル・メーカー」80年9月)の発刊もこの時だった。この頃、『シベール』の影響を直接受けた『ロータリー』(東京「(チヨダ)ロータリー・クラブ」80年7月創刊、現在8号)も創刊しているが、当時は限定わずか13部のコピー誌で、オフ化してコミケに参加し、多くの人々に知られるようになるのは、まだ先のことであった。

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さえぐさじゅんによる『ルパン三世 カリオストロの城』の非エロ同人誌『クラリスマガジン』。1980年8月創刊。同年12月の2号で休刊。ロリコンファンジンの中核としてコミケで人気を博すが、増刷時の未発送トラブル(サークル関係者ではなく再販時の関係者の不祥事)で再販予約を募った『アニメック』誌を巻き込んだ「同人誌史上最大の詐欺事件」と呼ばれる「クラリスマガジン事件」を引き起こした。

この時点では、それぞれの傾向を持ったファンジンが個別的に出てきてこそいるものの、またブームとしてのまとまり、ないしは方向性といったようなものはほとんどなく、ただ一冊一冊のファンジンにそれぞれ人気が集まっているという状態だった。ところが……。

アニメ雑誌ではじめて「ロリコン」なる言葉がクローズ・アップされたのである。『月刊OUT』(みのり書房)80年12月号の米沢嘉博病気の人のためのマンガ考現学・第1回/ロリータコンプレックス」がそれだ。

米沢がそこで対象にしたのはもちろんプロ作品だが、後にロリコン・マンガの二大宗家の如くに言われるようになる吾妻ひでおと野口正之(内山亜紀)との扱いがとりわけ大きいことは注目される。また「ロリータ・コンプレックス」いう言葉が元来学術用語だということを充分明らかにしていないことにも、注意を要する。意味があいまいなまま「ロリコン」という言葉だけを世に広めてしまったのである。このことは、後に本来のロリータ・コンプレックスとは異なるものまでが「ロリコン」と呼ばれるような状況を生み出してしまうきっかけになったと思われる。また『シベール』の名がはじめて商業誌に現われたのも、この時が最初だと言われる(引用者注:正確にはアリス出版の自販機本『グルーピー』において米沢嘉博が企画したロリータ特集で『シベール』を取り上げたのが最初だと考えられる)。

80年冬の「コミケ16」では、『人形姫』(東京「サーカス・マッド・カプセル」80年12月創刊、現在4号)が新登場。またこの頃名古屋では、セーラー服研究誌『すずらん』(愛知「名古屋学院セーラー服研究会」80年12月創刊、現在2号)が出ている。

これとほぼ同時期の『OUT』は、81年1月号の付録の特大ポスター「吾妻ひでお版(青少年向)“眠られぬ夜のために”」によって、ロリコン路線に追い打ちをかけた*1。このポスターによって吾妻は、プティ・アンジェにドロレス(即ちロリータ)を演じさせるなどのアニメ少女キャラ服装バロディー(と呼んでおこう)を行ない、そのロリコン・マンガ家としての地位を不動のものにしたのであった。なお、このポスターの中の「クラリスGOGOチアガール」のイラストのキャプション(説明文)に「クラリスマガジンコミケで売ってた)見てからかぶれてしまったの/カリオストロ見てないのに……」として『クラマガ』の名が出てくるのに、注目しておきたい。

しかし、ここまではほんの前哨戦にすぎなかったのである。


 

ロリコンブームは予言されていた……?

ここに、あの『アニメック』17号(81年4月発行)のロリコン特集「“ろ”はロリータの“ろ”」が登場する。この特集は、その後のいわゆる「ロリコン・ファンジン・ブーム」の方向を決定づけた、あるいは予言した、一つのエポックであった。この特集の登場以前を、私はロリコン誌ブームの「覚醒期」と呼びたい。

この『アニメック』の特集は全25ページ。今から見ると、恐ろしいほどまでにその後のロリコン誌ブームの傾向がエッセンスされている。まず、ロリコン特集とはなっているものの、実はその半分ほどはアニメの美少女キャラ特集に近いものであったということ。このことは、後にいわゆる「二次元コンプレックス」もしくは単なるアニメ美少女キャラ・ファンまでもが「ロリコン」と呼ばれ、あるいは「ロリコン」を自称するようになる、一つのきっかけとなったものと思われる。

この点『アニメック』が「二次元コンプレックス」(この言葉が最初に商業誌に現われたのは、『アニメージュ』80年10月号の吾妻ひでおを囲んた座談会であろう)をロリコンに引き込んだと言っても過言ではない。しかしまた、このことがなければ、現在のようなロリコン誌ブームはなかったというのも、正しい見方であろう。

同特集の5分の1に当たる5ページ分を『ルパン三世カリオストロの城』のヒロイン、クラリスに関する記事で埋めていることも、注目に値いする。主人公ルパンが悪役カリオストロ伯爵を「ロリコン伯爵」呼ばわりする場面があるとは言え、16歳という本来ロリコンの対象となる年齢(14歳以下)とはかけ離れた設定の彼女がその後ロリコン誌の三種のの神器の一つのように扱われるようになるのも、やはりこの『アニメック』の特集の影響が大さいのではなかろうか。

同特集では『シベール』と『クラマガ』の内容の一部を、アニメ誌としてはじめて紹介しているが、この二誌がその後のロリコン誌の手本とされたことを考えると、興味深い。

表紙だけとってみても、『シベール』は一部で「某黒本」などと呼ばれているように黒いラシャ紙の無地表紙、『クラマガ』は白のエンボスという特殊用紙に薄緑や水色の印刷という凝った表紙だったが、色こそ違え無地の色紙(特にラシャ紙)の表紙と、白のエンバスに薄色の印刷の表紙のロリコン誌が、後に続出したのである。

アニメック』の同ロリコン特集が、吾妻ひでお村祖俊一中島史雄のインタヴューを掲載していたことも、特筆しておきたい。これはロリコン誌への成人向劇画(いわゆる三流劇画、エロ劇画)の影響を促す、少なくとも原因の二つになったと思われる。ロリコン誌ブーム以前は、同人誌界はもっぱら少年・少女マンガ志向であって(隠れたファンは結構いたにしても)成人向劇画とはほとんど無縁の世界であったことを考えるとその意義は大きい。

更には同特集がSFといわゆるロリコンとを関連づけた記事(安座上学「少女愛好の双曲線──二次元コンプレックス処方箋」)を掲載していたことにも注意しておきたい。これ以後、それまで潜在的に存在していたと思われる SFファンのロリコン趣味を顕在化させるきっかけとなり、ひいては大学SF研を中心とするロリコンブームの SF ファンダム(同人誌界)への蔓延の元になったとも考えられるからである。ただこの辺になるともう、一種のニワトリで、この特集があったためにその後の展開があったのか、その気配があったから特集にそれが現れて来たのか、判然とはし難い。しかし仮に後者だとしても、この特集がその後の動さを増幅したということだけは、間違いないと考えられるのである。

さて、『アニメック』17号の発刊とほぼ同じ頃に開かれた「コミケ17」にも、異変が起きていた。前出『ロータリー』のコミケ進出、FC的色彩を持った「シベールFC・ハンバート」(神奈川、会報『ブレザンス』81年4月準備号、同6月創刊、現在4号)の登場、更にアニメ・キヤラ・ヌード専門誌『ヴィーナス』(東京「ムーン・ライン製作室」81年4月準備号、同5月創刊、同11月3号で終刊)の出現、そして『シベール』の終刊である。

81年春というこの時点こそ、後のロリコン誌“ブーム”の「胎動期」だったと言えるだろう。その後『OUT』81年8月号ではカラーを含めた13ページの特集「ルナティック・コレクション“美少女”」をやっている。他各ア二メ誌上で『クラリス・マガジン』再版の予約者募集が行なわれた。これには一万通以上の応募があったという……。

 

ファンジンの世界はロリコンがいっぱい

そして、あの“ロリコンの夏”がやってきた。まさしく「発動期」の到来である。

皮肉なことに『シベール』の終刊は、むしろロリコン誌ブームを本格化・活発化させることになった。これまでは、ブームといってもしょせんは「シベール・ブーム」であり、あるいは「クラマガ・ブーム」であった。その『クラマガ』がなくなり、『シベール』がなくなったのである。残ったのは「もっとクラマガを」「もっとシベールを」という声だけであった。ポスト・シベールをねらい、あるいはポスト・クラマガをねらう人々が出てきたところで、何の不思議があろう。ましてこれまで『シベール』を買う人の列を横目で見ていた人々にとってみれば、正に「チャンス到来」の感があったに違いない。

81年夏の「コミケ18」では、それまでせいぜい10誌にも満たなかったロリコン誌が、突如数10誌にまでふくれあがったのであった。

この時点でのロリコン誌の傾向や種々相に関しては、拙稿「ロリコンファンジンとは何か」(『ふゅーじょんぷろだくと』81年10月号)に詳しい。そこで私は、いわゆるロリコン・ファンジンの中には、X=メルヘンチックなあるいはオトメチックなかわいいものに接したい(見たい、書きたい…以下同)Y=エロチックなあるいはまたセクシャルなものに接したいZ=(主にアニメの)ひいきのキャラクターに接したい、の3つのベクトル方向が様々にからみあって存在すること、そしてそのからみ具合によって、大別して3つ、更に分類して6つにほぼ区分できることを示しておいた。

その6つとは『シベール』に代表される「ロリコン・マンガ誌」的な'A群(主にX―Y方向)。それよりややZ方向の強い『愛栗鼠』のような「ロリコン文芸誌」的または『プレザンス』のような「ファン会誌」的性格を持ったA群。『AMA』や『ヴィーナス』のような「アニメ・パロディー」の延長線上にある'B群(主にY―Z方向)。その中でも『アニベール』(東京「シベール編集部」81年4月創廃刊)や『のんき』(東京「おとぼけ企画」80年12月創刊、現在4号)3号のようなロリ・キャラ専門誌の'B群(主にY―Z方向プラスX方向)。そして『美少女自身・イマージュ・ソフィー』(神奈川「EIRISHA」81年8月創刊)のような「アニメ少女キャラ・ファン会誌的な'C群(X―Z方向中心)、それに『クラマガ』に代表される「特定アニメの少女キャラ・ファン会誌」的なC群(ほぼX―Z方向のみ)である。

更に私は、それ以後のロリコン誌の動向として、XYZ各軸の内のひとつを中心にしものへ移行していくのではないかとしたが、81年冬の「コミケット19」(実行委員会の内事情で、同じ日に晴海の「元祖コミケット」と秋葉原の「新コミケット」が開かれた。私のようなコレクターの身にもなってくれい!!)を見た所では、確かにそういう傾向もないわけではないが、『アンジェ』(東京「アンジェ編集部」81年12月)に代表されるような、A~C群のすべてをひっくるめたようなファンジンも、結構出てきているようである。

他にその後の新しい動きとしては、このロリコン誌ブームを契機として、成人向劇画のファン・クラブが登場してきたことがあられるだろう。「内山亜紀参加野口正之FC連合」(神奈川、会誌『妖精人形』81年12月創刊)の他、野口正之(内山亜紀)のFCがいくかできているようだし、谷口敬のFC「ふらすずめ」、また中島史雄のFCも結成の動きがあると聞いている。

なお、成人向劇画系の出版社から出た『レモンピープル』(81年12月創刊)は、ハッキリと「ロリコン・コミック」を謳っており、『人形姫』に書いていた人々が何人かデヴューをはたしている。

 

ロリコン誌ブームをどうみるか……?

ロリコン誌ブームはファン主導によって生じたものだ、とはしばしばいわれるところである。しかし実際は、かなりプロジン(商業誌)の影響があるということも、また事実てある。

ロリコン誌ブームが起きるに際して最も大きな役割を果たしたと見られるふたつのファンジン、『シベール』と『クラマガ』にしてからが、前者には最初から某有名ロリコン・マンガ家が参加していたし、後者にもさる少女マンガ家が中心スタッフに加わっていたことは、今や公然の秘密である。その他のアニメ・パロディー系ロリコン誌にしたところで、原作のアニメそのものにシャワー・シーンなとのヌード・シーンが多く登場するようになったことと無縁とはいえず、これではとても「ファン主導」などとは言い難いのではなかろうか。ただそれが、他ならぬ『ガンダム』によって最初になされたということに関しては、後の小説版によってより明らかにされることになる、ストーリーの底に隠されたセクシャルな香りをかぎとった、ファンの嗅覚は認めねばなるまいが。

更に、ロリコン誌を見てると、その関係者の中に成人向劇画のファンが結構いることに気付く。成人向劇画の美少女路線横行も、間接的にこのロリコン誌ブームに影響を与えているであろうことも、想像に難くない。何しろ最近の成人向劇画誌の中には、『劇画ロリコン』とか『漫画ロリータ』などという題名のものまであるくらいなのだから。

81年10月号の『OUT』では、阿島俊という人が、ロリコン誌ブームに苦言を呈している。しかも、『ふゅーじょんぷろだくと』の同年10月号のロリコン特集を、予告を見ただけで批判している(同号は『ふゅーじょんぷろだくと』全バック・ナンバー中でも最高に出来の良い一冊であった。ついでに言えば、阿島は同誌を「『ぱふ』から名を変えた」としているが、これは「旧『ぱふ』の編集部が独立した」が正しい)。

しかし 『F式蘭丸』にも書いてあるように、「否定からは何も生まれない」。

かつて同人誌界で、パロディー・マンガがえらく流行ったことがあった。パロディーものなら何でも売れる、という時期があったのである。しかし、パロディーはしょせんパロティーにすぎず、それ以上のものにはなり得ない。ましてやそのほとんどは(友人某君の言葉を借りれば)パロディーともいいがたい単なる似顔マンガにすぎないのであるから。

だが、いわゆるロリコン・マンガは異なる。こんなものであれ、そこにはあくまでマンガとしてのオリジナリティーが存在する(はずである)。かつて三流劇画よエロ劇画よとバカにされ軽蔑された成人向劇画をきっかけとして、あるいは踏み台として、多くのユニークな才能が出現してきたように、同人誌界のロリコン・ブームも、新しい才能を生み出す可能性を持っていると、私は確信している。

そして、かつてロリコンものを中心としていたファンジンやライターが、実力をつけるに従って、ロリコンばなれをしはじめているという現実が、そのことを裏付けているように思われるのである。

よしんば、破廉恥な奴よと笑われてもよい。私はこのブームの行く末を、この目で見極めたいと思っている。

(文中敬称略)

 

*1:このポスターイラストは1981年12月に奇想天外社から発行された『マンガ奇想天外』臨時増刊号「パロディ・マンガ大全集」にも流用され、単行本『ワンダー・AZUMA HIDEO・ランド』(復刊ドットコム)に収録された。

吾妻ひでお+谷口敬+野口正之+蛭児神建+早坂未紀+川本耕次「ロリコン座談会:ロリコンの道は深くて険しいのだ」

ともかくブームだそうである、美少女がだ。ならば、とその筋の“権威”の先生方に集まっていただいたわけですが……ああ恐ろしや、恐ろしや。

ロリコン座談会

ロリコンの道は深くて険しいのだ。

所載:ラポート刊『ふゅーじょんぷろだくと』1981年10月号「特集 ロリータあるいは私は如何にして正常な恋愛を放棄し美少女を愛するに至ったか」



吾妻ひでお(美少女まんが家)

やはりこの人を抜きに美少女を語れない。ちょっと最近騒がれ過ぎかナ、という気もしないでもないが、やはり騒がれるだけのことはあるのだ。一部では「ロリコンの神様」として神棚に祭り、朝に夕に柏手を打つているともいう。

 

野口正之美幼女まんが家)

もはや逃げも隠れもしない、まごうかたなきロリコンの人。最近某少女まんが誌『なかよし』の投稿欄に応募して、めでたく選外Cクラスに入選された。これを機会にロリコンまんが家を廃業して、少女まんが家の道を進みたいとのことである。

 

谷口敬ロリコン劇画家)

絶対に顔写真を載せないよーにとのきついお達しがあったが、それでも載せてしまうのだ。本邦初公開、厚顔の…いやいや紅顔の美青年まんが家。『エロジェニカ』でデビューの後、現在ほ連載ペースで『大快楽』に執筆中である。

 

早坂未紀ロリコン同人誌作家)

同人誌界ではピカ一の実力を誇る彼も、実はというよりやっぱりロリコンである。これだけの腕を持ちながらながなかのプロ誌で本格的に描かないおくゆかしい人。村上もとかさん、吾妻ひでおさん等のアシスタントもしている。

 

川本耕次ロリコン編集者)

『Peke』で野口正之にロリコンまんがを描かせ、『少女アリス』で吾妻ひでおに美少女まんがを描かせた、言ってみれば今のブームの元凶みたいな人。その他にも幻の名作美少女写真集『街には女の子たちがいっぱい』もやはり彼の仕事である。現在は群雄社でエロ本作りに日夜いそしんでいる。

 

蛭児神建ロリコン変質者)

ロリコンの話をすると何故かいつも彼の話が出る。その道の教祖みたいな人。ハンチング、サングラス、マスク、レインコートの格好はついにダミーまでが出回る始末。過激ロリコン同人誌『幼女嗜好』を主宰する。

 

司会・藤本孝人(ただ今独身30才)

老舗ミニコミ誌『漫画の手帖』発行人。一見勤厳実直品行方正サラリーマンである彼が、今回の特集では八面六臂の大活躍。いかに人間の外見がイイカゲンなものかを示してくれた。最近はお見合いの話も沢山持ち込まれるようになったが、やはり彼の好みにあったセーラー服のお見合い写真が来ない限り応じることはないであろう。

 

 

あなたはロリコン?

── 一応今日の座談会はロリコンについてということですので、まず最初に皆さんがロリコンであるかどうかということを確認してみたいと思うのですが

 

野口ロリコンです(キッパリ)

 

谷口:僕が今仕事しているのは『大快楽』なのね。それでその執筆メンバーを見ていると思うんだけど、もしかしたら僕が一番ロリコンなんじゃないかと。

 

──どこかで僕はロリコンじゃない!と主張しておられましたけど。

 

谷口:少なくとも暴力的ではない。

 

川本:僕はロリコンです、言葉の厳密な意味で。最近ハイジコンプレックスとかアリスコンプレックスとか色々あるでしょう。僕はやっぱりセーラー服が(笑)

 

──次に、聞くまでもないでしょうが…

 

吾妻:僕は違います(キッパリ)

 

一同:またまた

 

──まあ反論はひとまず置いといて、早坂さん

 

早坂:僕はみんなからそうだと言われるんですけどね

 

──自覚症状はないと

 

早坂:ないですね。手が震える程度でしょう。

 

蛭児神:私の夢は、胸を張って“私は変質者です”といえるようになりたいということで

 

──変質者とロリコンの違いとは

 

蛭児神:行動力の違いでしょう。

 

──さて、色々と皆さんに伺ったわけですが、吾妻さん。

 

吾妻:え

 

──先程僕は違うとおっしゃいましたが、すると仕事でロリコンしていると

 

吾妻 ……少しはそういうところも……

 

──アニメの美少女なんかは大好きではないと

 

吾妻:いいえ(笑)僕だけ聞かないで下さいよ。今日はロリコンとはどうゆーものか勉強しにきたんだから。

 

早坂:あーそういうこというんだから

 

──吾妻さんのまんがを読んでロリコンに目覚めたという人が沢山いるんですが

 

吾妻:知らない。そんな人がいるんですか

 

──川本さんは『Peke』などで前から吾妻さんのその手の作品を扱ってますけども

 

川本手前味噌になるんだけど、吾妻さんの人生における重要なターニンク・ポイントにはなぜか僕がいるわけ。秋田書店双葉社に描いていた二流の吾妻さんを『Peke』で三流まんが家に仕立てあげちゃった。吾妻ひでおというとマニア作家という概念を作っちゃった責任はほぼ僕にあるんじゃないかと。そのあと『少女アリス』で美少女まんがを描いてもらったら、今度は「SFマニア作家」から「ロリコン作家」ということになってしまって、何か悪い方へ悪い方へ方向づけちゃっているような

 

吾妻:あ、それはありますね(笑)

 

──野口さんなんかも『Peke』でロリコン作家の道を歩み始めた方だと思うんですが。

 

川本:彼は『OUT』の新人まんが賞でデビューしたんです。それで当時みのり書房の編集部をウロウロしてたもんで、原稿料も安くあがるからという安直な発想でたのんでみたんですけど。

 

野口初めてロリコンという言葉聞いたのはこの人からでね(笑)

 

川本その頃は全然ポピュラーじゃなかったんですよね。ただ僕が多少そういう趣味があったのと、野口君にロリコンとしての素質があったから描いてもらったわけで。

 

野口:僕は女の子さえ描いていれば喜んでいるタイプなんですよね(笑)

 

──谷口さんが『ぱふ』に投稿していたものを見ると、その項からすでに女の子がとてもかわいいんですけど。やっぱり常日頃主張しているようにロリコンではないと

 

谷口:読者が僕のことをそういうのと、僕がロリコンではないと言うのでは、質が違うし、かみあわないんですよね。最近そこら辺が分ってきたもんで、読者がそういうんであればそれでもいいと諦らめているんですけど。

 

──セーラー服は割と執着を持って描いていると思うんですけど

 

谷口:全然ないです。……ただ今のセーラー服というのは、上はまあいいですけどスカートが気に入らない

 

一同:(笑)

 

吾妻:スカートは短い方が好きなんですか。

 

谷口:スカートというのはミディですよね、だいたい。膝小僧が半分見える位が一番かわいいんですよね、ミディは。

 

──やっぱりああいう作品は楽しんで描いているわけですね。

 

谷口:いや、楽しいですけど……これでいいのかなというのは若干……

 

──禁断の喜びですか(笑)

 

早坂:世の中でロリコンと呼ばれている人達に妹を持っている人がいますかねえ。僕はわりといないんじゃないかと思うんですけど。

 

蛭児神:私の友人に妹が実際いて、同名の妹を犯しまくるという小説を書いているのがおりますが

 

一同:そりゃビョーキだ(笑)

 

川本:それはあるかもしれないね。妹願望みたいな

 

谷口:ありますね。

 

──実際に妹がいたらこうあってほしいというような?

 

早坂:意識はしてみませんけど、それはあるでしょうね

 

蛭児神:妹願望というのはロリコンであれば誰でもあるでしょうね。私ももし妹がいればああしてやろう、こうしてやろう(身ぶり手ぶりで)

 

一同:(笑)

 

吾妻:ちょっとかんべんして下さいよ(笑)

 

──手塚治虫さんの初期の作品には、よく“僕の妹になってくれ” “いいわ”みたいなラストがありましたが、それでいくと手塚さんなんかは、わりとロリコンの元祖じゃないかと思うんです

 

吾妻:あ、そんな感じしますね。

 

谷口:「火の鳥」の中では近親相姦みたいなものも出てきますよね。妹や母親とセックスをして子孫を沢山作っていくんだみたいに

 

蛭児神:近親相姦というモチーフはロリコンものには多いですね

 

川本:僕は今エロ本を作っているんだけれど、その関係で告白手記なんかをよく書くんです。で近親相姦の告白手記を書く時はいつも妹とやる話になっちゃう。僕は姉はいるんだけれど妹はいない。そのせいか姉とやるというのはどうしても妄想できない。母親というのもだめ。唯一想像できて魅力的な素材だと思うのが妹とやる話でね。でも僕の妹になってくれ、みたいなセリフはよく考えてみるとものすごくヒワイなセリフだと思うんだけど(笑)

 

ロリコンの市民権はどこにある

川本:僕は誰でもロリコン的要素というのは潜在的に持っていると思いますね。それがたまたまこの時期に、アニメの美少女キャラクターとか吾妻さんのまんがとか、野口君の描く美少女とか

 

野口:僕のは美少女じゃないです。美幼女ですよ。

 

川本:(笑)そういうものがキッカケでロリコンしてもいいんだという社会的なステータスを与えられた所はあると思いますね。

 

野口:市民権を得たロリコンですか

 

川本:今の状況で、たとえば吾妻さんがいなくって、野口君もいなくって、東映の美少女キャラもいないとしたら、はたしてロリコンと名乗れるかどうか。なんか今はロリコン吾妻ひでおのファンというとなんとなく格好がつくという所はあると思うのね。そういえば認められるんじゃないかという。

 

野口:この前ね、お見合いしたのね

 

一同爆笑

 

野口:それでね、仲人の人はまんが家ということで先方に紹介してあるわけね。だから当然女の人はそれ以上の予備知識はないのね。それで会ってね、挨拶をするでしょ。で、“どーゆーまんがを描いてるんですか”ってね

 

一同爆笑

 

野口:ああゆう時にスパーッと答えられないのは、やっぱりまだまだ市民権を得ていないと思いましたけどね。それでまあ“色々と描いてます”とか答えましたけど(笑)

 

──やっぱりブームとか言われていますけど、まだ市民権は得ていないと

 

吾妻なんでロリコンがブームになるかわからない。ありゃあブームでするもんかね

 

蛭児神やっばり昔はロリコンというと暗いイメージがあったんですけど、なんか先生方のおかげで楽しく明るいロリコンというイメージができましたね。特に野口さんのまんがというのは楽しいんですよね。楽しんで描いている。アッケラカンとして私は変態ですというふうにやっている。

 

野口:否定はいたしません(笑)誰かに言われたんですけど、僕の描く女の子はメチャメチャにいたぶられていても、女の子が痛がっていないって。なんかいじめられているという感じが僕のまんがから受けられないと言われましたけど(笑)描いてて目一杯楽しんじゃう方だから。やっぱり女の子を描くのは楽しいですよね

 

吾妻:いじめるのが好きなんですか

 

野口:いや、本質的に血を見るのが嫌いだから、ただね、新聞なんかで幼女にイタズラとかなんとかいう記事を見るとね、ドキッとするんですよ。

 

吾妻:自分もいずれそうなるのでは

 

野口:一歩まちがうとね(笑)

 

──実際に横浜でノグチマサユキという人が幼女にイタズラして逮捕されたそうですけど。

 

野口:あ、あれね。あの日辰巳出版の編集の人が電話かけてきたんですよね、確かめに。そしたら“あれ? いる”って(笑)

 

吾妻:あれは、てっきり野口さんだと(笑)

 

──でも神奈川のストリップ劇場で、本番ショーで舞台にあがって逮捕された警官の名前がアズマヒデオでしたけど。

 

一同爆笑

 

吾妻:ううむ

 

わたしのびしょうじょ

──どうなんでしょう。美少女というのは何才くらいを指していうんでしょう、

 

蛭児神:私は14才を越えたら年増ですけど(笑)

 

川本:基本的に年令は関係ないと思うですけど。実際の年令よりも、その少女の持っている内面性がね。たとえば東京の女子高生というのはすごいでしょう。みんなスケバンみたいで。ところが群馬あたりでロードパルかなんか乗って通っている女子高生ってすごくかわいいんですよ、すれてなくて

 

──吾妻さんは、やっぱり胸が出ていても少女は少女であること。

 

吾妻:ああ、そういえばそうですね。でも蛭児神さんなんかは…

 

蛭児神:胸は完全にひらたくなければならない。

 

一同爆笑

 

吾妻:だから差がありますよ。彼は絶対正常な結婚はできない。

 

川本:いやロリコンの人間はだいたい正常なケッコンはできませんよ。僕が最初に吾妻さんの所に電話かけた時に奥さんが出てね。てっきり中学生だと思ったもん

 

──じゃあ吾妻さんのは正常なケッコンではないと(笑)

 

吾妻:正常ですよ、何を言ってんですか。子供もいるもん。だいたい子供のいるロリコンなんてありえないよ

 

蛭児神:そろそろ家のまわりに鉄条網を張らないとあぶないですよ。

 

吾妻:みんなが私の娘をねらっている(笑)だれがやるか

 

── 一生結婚させないで自分のそばに置いておきたいとか

 

吾妻:いやそんなことはない。正常な人間だから

 

一同なぜか爆笑

 

セーラー服とランドセル

吾妻:セーラー服って、でもロリコンなんでしょうかね。

 

谷口:ええとですね(今まで静かだったのに急に身を乗り出して)あのう、10年前にもこういうブームがあったらしいんですよね。その時のブームの主役がセーラー服だった。それをひきずっているというだけじゃないですか。

 

蛭児神:じょしこおせえというのはどうも苦手でしてね、あのキャーキャーいう声を聞いていると、本当にひっぱたいて縄で縛って……

 

一同:やっぱりやりたいんだ(笑)

 

川本:やっぱり理想としては中学生のセーラー服ね。都内の高校生は似合わないよね。胸もまだふくらみかけて、身長も155センチくらい。そういう子がセーラ服を着るべきですよ。

 

蛭児神:セーラー服というのは一年中着ているもので、どう考えても不潔ですが。アブラがテカテカして

 

──同じテカテカでも蛭児神さんの場合はランドセルのアブラがテカテカはいいわけですか

 

蛭児神:あ! あれはいいんですよ、ランドセルは。最近手に入れたんですけど、特に六年間使い込んで、汗のしみこんだ赤いランドセルというのはたまりませんよ。

 

川本:(笑)きっとランドセルを頭からかぶってころげまわっているんだ

 

──今日は持ってこなかったんですか

 

蛭児神:まさか。家に大事に飾ってあります。

 

一同笑いころげる

 

川本:僕なんかはブルーマーかぶってころげまわるくらいですよ、普通の人だから。

 

谷口:あ、ブルマーいいですね。

 

川本:チョウチンブルマーの方じゃなくて、ピッタリしてるジャージーかなんかのやつ。あれがいいんですよ。

 

──レオタードはどうでしょう。

 

川本:ううん。少女のレオタード姿というのはかわいくないです、はっきりいって。

 

谷口:(うなずきながら)かわいくないです。

 

川本:やっぱりレオタードよりはスクール水着じゃないですか。

 

──めいっぱい地味なやつですね。

 

川本:胸に名札をつけていたりするのは、ちょっとカンベンしてほしいけど。

 

──どういった所がいいんでしょう

 

川本:うん、やっぱり同じ格好をしているでしょう。だからかわいい子がすごく目立つのね。

 

リカちゃん人形のクッセツ

──どうなんでしょうか、人形なんていうのは皆さん

 

野口:にんぎょうねえ。いいですねえ。

 

早坂:蛭児神さんの独壇場でしょう、人形の話は。

 

蛭児神:好きですねえ。リカちゃん人形だけで20体ぐらい持っているし。やっぱりフツーに遊んでいてはつまらないんですよね。スーパーヒーローの人形というのはリカちゃん人形と大きさが同じくらいなんですが、ウルトラマンにリカちゃんの服を着せるとこれがなかなかカワイイ。それからGIジョーという人形がありますが。ちなみに私は5体持ってますけど。このGIジョーとリカちゃん人形を合わせると丁度大人と子供の体型になる。

 

一同:ぐわあ(笑)

 

蛭児神:したがって色々な体位を楽しめるんですね

 

吾妻:ビ・ビョーキだ(笑)

 

川本:クッセツしきってる(笑)

 

野口:この前ね、蛭児神さんが僕の所へ遊びにきて、リカちゃん人形とGIジョーの組んずほぐれつの大格闘を見せられちゃいましたけどね(笑)あれ以来人形もなかなかいいんじゃないかなと思ってんですけど。

 

吾妻:あなた出前でリカちゃん人形やってんですか。

 

蛭児神:べつに出前というわけじゃないんですけど

 

──プティ・アンジェ人形なんかは?

 

蛭児神:ああ、あれは5種類出ていますよね、タカラから。でまあ、大小あわせて1体持ってますが。もう古いアニメですから大変です。キャンディ・キャンディなんか今だに売っているというのにプティ・アンジェの方がずっとかわいいし、性格もいいんだ!キャンディ・キャンディみたいな偽善的なキャラクターは嫌いです。

 

──吾妻さんもだいぶプティ・アンジェにこだわってらっしゃいますけど

 

吾妻:ああ、私も好きなんです。その辺ではあの人と合っている。でも負けるけどね。私は3体しか持っていない。

 

一同爆笑

 

蛭児神:セルなんかはお持ちですか

 

吾妻:いや、もらいもので2・3枚。

 

蛭児神:きんぱくプティ・アンジェというセルがありまして

 

谷口:しかしまともじゃないな

 

吾妻:ああ、水車小屋かなんかに縛られるやつね。

 

蛭児神:もうなんというか、これがじつにかわいい。ウフフフフフフフフフフフフ

 

ロリコンは思想である

──竹官恵子さんの「私を月まで連れてって!」なんかは、完璧にロリコンまんがだと思いますけど

 

吾妻:あ、そうですね

 

川本ただ、僕は基本的に女にはロリコンは理解できないと思う

 

野口:僕もそう思います

 

川本:大抵みんなファッショナブル・ロリコンでしょう。

 

早坂女の人のロリコンというのは、小さいかわいい女の子も好きだけど、かわいい男の子も好きだという。かわいい子供達が好きなんですよ

 

川本:割と節操がないというかね、思想がないというか。

 

──思想ですか?

 

川本ロリコンてみんな思想を持ってるでしょ。

 

野口:なんか言いわけしてるみたい(笑)

 

川本:いやこだわるポイントを持ってるでしょ。スクール水着にこだわるロリコンとか、ランドセルにこだわるロリコンとかのところが女のロリコンというのは、そういうのなしにただかわいければいい。無節操なロリコンですから、あれはロリコンとして認知できないんじゃないですか。やっぱりロリコンの道はもっと深いんだという。

 

野口:あ、深かったのかあ(笑)

 

早坂:なんか希望に燃えてきた。

 

蛭児神:僕なんかまだまだですねえ

 

早坂:三年くらい山に籠もりますか、ランドセルしょって(笑)

 

川本ただ最近ヤバイなと思うんだけど、本当はロリコンなんて暗くてきたないもので、結局、誰かがいってたんだけども少女は美しいんだけど、その少女を愛する僕たちは美しくないんだと思うのね。それがあたかもロリコンが美しいものと誤解して入ってきている。吾妻さんのまんがなんか、そういう隠れ蓑になっていると思うんだけど、ロリコンとは言えないんだけど、ワタシ吾妻ひでおのファン。だからロリコンなのよというのは非常に格好いい。そういう悪い傾向があると思う。やっぱり少女を愛する者はちっとも美しくないものなんです。

 

早坂:美しくないんだけど、そこで開きなおっちゃって、だからドウダというんだ、○○してやる××してやるというのがロリコンなんでしょう。(了)

 

明日の日本を担う君に──セーラー服の勧め

セーラー服を着たことがある方には解ると思うが、あれは、なかなか着ごこちのよくないもので、胸はきついし、スカートは足にからみて歩きにくいし、およそ合理性とは縁遠い代物なのだ。だから、思春期の少女を心理的におさえつけるのは、なかなか有効なのかもしれない。ところで、私が初めてセーラー服を着たのが、忘れもしない十五の春。

妹から借りた冬物のセーラー服に、ほんのり薄化粧、胸には少々詰物を入れる。セーラー服は素肌にここち良く、鏡の向うから、かわいい女学生が恥ずかしそうにこっちを見てた。そう、体育祭の仮装行列でなかったら、とても男子校生の私がセーラ服を着るチャンスなんてあるもんじゃない。

不思議な充実感に、足どりも軽くグランドに出れば、なぜか眩しいみんなの視線。中でも筋肉質の若い体育教師の目の輝きは、少々やばかったのだが、ここで私がゲイの道に進まなかったのは、ひとえに我家の持病である、痔疾への恐怖からに他ならない。やはり御先祖様に感謝すべきだろう。

ただ、女装癖はその後も長く後遺症として残り、時々、一人密かに鏡の前で、セーラー服を着たり脱いだりしたものだが、衆目の中で熱い視線を受けた時の快感には遠く及ばなかった。今では立派な社会人となり痔疾の心配もなく、明るい日本の為に働いている私の輝やかしい成功例から見ても、明日の世界を担う青少年は、一度は私の様にセーラー服を着てみることを、ひたすらお勧めしたい。

今回は、セーラー服着用のお勧めを書かしていただいた。他に、自然な胸のふくらまし方とか、いかに前のふくらみをかくして、女性用パンティを着用するかとか、いろいろ話しはあるのだが、今回の話題には今ひとつ関係がないので、別の機会に譲りたいと思う。(健全な一社会人)

 

薬師丸ひろ子を見るな!

本当の事を言うと、薬師丸ひろ子ことは他の人と語りたくないのだ。決して、何が恥かしい訳ではないのだが、どーも、肉マンだとか足が太いとか当っている事を指摘されるのがいやだというのが本当のところか。

ひろ子という少女に関して語ることは、ロリコンの行為ではないということを証明しよう。何しろ、ロリコンとは流行っていても、単にビョーキでヘンタイに過ぎないのだから。近くの小学校の運動会へ見学へ行ったり、銀行のポスター盗んだり、デパートのチラシにでている子供服のモデルの女の子を切りぬいてファイルしたりする、そおいうリョーキの世界とは明らかに違うのだ。まず何より彼女は有名のスターである。つまり三原順子伊藤つかさのレベルなのだ。歌こそ歌わねど、メジャーでありながらかつ、普通の女の子なのである。ひろ子はなにしろ学校を無遅刻無欠席の高校2年生なのだ。それでいて全国あまねく名が知れ渡っているところが偉大である。この偶像性を持ちながら、存在感と日常性をもつ女子高校生というリアリズムが、何よりロリコンなどという暗いマイナーな病気の世界と次元を異とするゆえんなのだ。だからもうビョーキでヘンタイの読者、君達は篠塚ひろ美だとかヒロコグレースだとかをウジウジとやっていなさい。ひろ子を見ないで下さい。

もしかして「野性の証明」の頃からセーラー服のイメージがよくなかったのかもしれない。「翔んだカップル」「ねらわれた学園」今度の「セーラー服と機関銃」みんな着てるではないか。これはよくない。ビニ本だとかの一大テーマである、おじさん達の視線もよくない。薬師丸ひろ子は正しく見まもれなければいけない。しかし、最近どーもヘアスタイルが良くない。やはり、ねらわれた学園のころが一番……いけないイケナイ。こおゆう執着を捨てなければ。(上田カズヒロ)

 

ロリコンなんてみにくいんだみにくいんだ!!

世の中の30前後からそれ以上の男全部と、弱冠25才ぐらいの男は、皆ロリコンである。この割合でいくと全男性の60パーセントがロリコンなのだ。だから男を10人見たら、6人はロリコンと思ってまちがいない。私はロリコンが大きらいなのだ。大たいロリコンは、ブサイクで、デブで、ホーケーで、第一みにくいんだ、みにくいんだ、ほんとにもう。何故きらいかといえばロリコンは陰湿なのである。たとえば、午前6時58分どこどこTVのスポットにかわいい女の子が出てるとする、とロリコンたちはクチコミで、わっという間に広め、全国的な規模でこれを考えてみると、なんと午前6時58分になると、喜びと、自分がロリコンであるという後ろめたさを感じつつ、TVの前にロリコンが座っている、南は九州から北は北海道まで、である。

お、おぞましいっ、水子の霊がたたっているとしか思えない。なんで水子の霊かは深く考えてはいけない。そうなのだ、ロリコンがなぜかというと、みんな『かくれロリコン』だからだ。「ボク、ロリでっす。」とあっけらかんと、大衆の面前で白昼ロリコン宣言できるのは何人ぐらいいるのだろーか。これ日本の暗い暗い土壌そのものではないのか。この点において、ホモやレズと同一線上に並ぶのである。ロリコンに市民権を!と叫ぶこともできんのか、いつも四六時中TVの前に座り、同人誌を作り、情報交換するしかノーがないのかっ。とついコーフンして、ロリコンのふがいなさをつい攻撃してしまうのである。また、ロリコンはいじめるのがとても面白いのです。あ、ところで、NHKの『マリコ』観ました?(西密子)

 

ロリータだけが少女でない──芝居の中の少女

少女はなぜ演劇が好きなのだろう。

少女は全体が好きだからであると、ある文豪がこれに応えているが、演劇と、それに絡む少女たちの今日の状況をながめてみると、真相はさだかてはない。

一方、演劇の中において少女とは、特殊な役割をはたしやすい存在であるようだ。少女を扱った芝居や、劇中に不思議な少女の登場する演劇は少なくない。

ところで、演劇における少女というと、状況劇場がまず出てくる。タイトルもズバリ『少女都市』、『少女仮面』といった比較的初期作品は、いわゆる唐の少女ものと呼ばれるものの代表的なものとい唐十郎は、日本の劇作家の中で、もっとも「少女」という存在を問題にした人であり、彼の作品行為のキティには、この、どこかへ行ってしまった少女に対する執拗なこだわりが横たわっているようだ。

初期の単行本『謎の引越少女』にめられた「銀ヤンマ」というファタジーなどはまさに、彼の肉体論ドラマツルギーの起点を示すもであり、同じ本の「笑わぬオカッパの少女論」は(彼の少女論は決してロリコンとは近いところにあるものてはないが)卓抜した少女論のひとつということが出来る。

「銀ヤンマ」という掌篇は、焼け跡の公衆便所に住む少女のお話しである。

──あの人は、銀ヤンマの渦の下で、真赤なフロシキのような堕胎児をひきずったまま、夏草の間を這うようにして逃げた。 R・O・N

 

とりあえずロリコンは性的なSFである

ロリコンは性的なSFである、というと全く何のことやらわからないだろうが、ロリコンに限らず、ホモ、レズ、サド、マゾ、その他、いわゆる「正常な性的関係」以外のすべてのセックスは、SFに似たものである。それらは言わば下半身のSFと言ってもいいかもしれない。抑圧された願望、可能性と想像力、「現実」に対する若干の嫌悪が共通しているなかでもロリコンとSFは、奇妙にペシミスティックなところまで似ている。

では、ロリコンSFというものが沢山書かれているかというと、そうでもない。少女の登場するSFは多いが、それが必ずしもロリコンでないことは、女が出てくるだけでポルノとは言えないのと同様である。

とはいっても全くないわけではない。そのなかで極めつけはと言えばまず星新一の初期の作品「月の光」が挙げられる。これは混血の少女をペットとして飼っている中年の男の話だ。少女は拾子だったのだが、男は全く人間としての教育をせず、美しい一匹のペットとして育てたのだ。ペットとしての少女は男によくなつく。男はもちろん彼女にナニもしない。うっとりとながめているだけだ。

バート・ヤングの「たんぽぽ娘」もロマンティックなロリコンSFである。たんぽぽ色の髪を風に踊らせ、午後の日差しの中に立つ少女は二百四十年の未来から来たのだ。男は、動揺する自分に言いきかせる。「おいおい、わたしは四十四だぞ。」ヤングは、かなりのロリコンのようで、「ジョナサンと宇宙くじら」にも魅力的な少女を登場させている。

魅力的といえば、光瀬龍阿修羅王も、また違った魅力がある。「百憶の昼と千億の夜」の中で、中性的な美少女として登場するが、性別を超えた、凄絶な美しさがあるのだ。

永遠の少年、ブラッドベリにはノスタルジックな少年の物語が多いが、「四月の魔女」は思春期の少女の、心のゆらぎを象徴的に描いた小味な短編である。(小林克彰)